JR中央線中古マンション価格相場の安い駅2025年 1位は西八王子駅で価格相場2680万円、注目の駅も紹介

～SUUMOジャーナル調査～

株式会社リクルート

2025年12月16日 11時00分

株式会社リクルート（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：牛田圭一、以下リクルート）が運営するニュースサイト『SUUMOジャーナル（スーモジャーナル）』は、住まいや暮らしに関するさまざまなテーマについて調査を実施し、結果をご紹介しています。今回は、JR中央線のうち東京都内に位置する、東京駅から高尾駅の全32駅を対象に専有面積50平米以上～80平米未満のカップル・ファミリー向け物件の、価格相場が安い駅ランキング上位15駅をご紹介します。1位は西八王子駅で価格相場は2680万円でした。ランキングのなかから注目の駅も併せて紹介します。ランキングの詳細は『SUUMOジャーナル』でご覧いただけます。

https://suumo.jp/journal/2025/12/16/213718/

■トップ3には西八王子～八王子～豊田という連続する3駅がランクイン

カップル・ファミリー向け中古マンション（専有面積50平米以上～80平米未満）の価格相場が最も安かったのは、八王子市にある西八王子駅。価格相場はJR中央線（東京都内）沿線で唯一の2000万円台で、2680万円でした。平日7時台～8時台には東京駅方面へ向かうJR中央線快速が1時間に10本運転され（8時台は9本）、新宿駅まで約56分、東京駅までは約1時間11分。それ以外の時間帯に運転される中央特快に乗ると、東京駅まで約55分で行くこともできます。西八王子駅にはショッピングセンターが併設され、100円ショップやドラッグストア、ベーカリーや飲食店が営業しています。駅の北口側にも南口側にもスーパーやドラッグストアがあり、特に北口には飲食店や物販店など約100店舗が並ぶ商店街がありにぎわっています。駅周辺には複数の幼稚園・保育園があるほか徒歩約15分圏内に高校が5つも点在し、若年世代の姿が多いことからも活気が感じられる街並みです。駅から北へ20分弱も歩くと市役所があり、その先の浅川の河川敷で水と緑を感じられるのも魅力のひとつ。また、駅から北東へ車で15分ほどの中央道八王子インター付近には2026年春、ショッピングセンターが開業予定というのも楽しみです。

2位にランクインしたのは、八王子市の八王子駅で価格相場は4390万円。1位・西八王子駅の1駅隣ながら価格相場は1700万円以上アップしており、西八王子駅の安さが際立つ結果となりました。JR中央線の快速と中央特快の停車駅であり、八王子駅～新宿駅・東京駅の所要時間は西八王子駅からと比べて3分ほど短縮されます。埼玉県西部へ向かうJR八高線、町田駅や新横浜駅に向かうJR横浜線も乗り入れているほか、駅から北に5分ほど歩くと京王線・京王八王子駅があり調布駅や明大前駅、渋谷駅にもアクセスしやすい環境です。八王子駅周辺の様子を見ると、駅ビルをはじめ、ショッピングモールや家電量販店など大型商業施設が林立。東京多摩地域を代表する市街地であり、転入届など市の各種手続きができる事務所や市民会館といった公共・公益施設が駅周辺にそろう八王子市の中心地としてもにぎわっています。さらに2026年10月には、駅南口から徒歩10分ほどの約5万2000平米の敷地に、公園とライブラリーやミュージアム、交流スペースが一体となったエリアを整備中で、「新たな市民のサードプレイス」となることを目指しているそうです。

3位は日野市にある豊田（とよだ）駅で、価格相場は4580万円。2位・八王子駅の隣に位置し、トップ3には1位・西八王子駅～2位・八王子駅～3位・豊田駅と連続する3駅がランクインする結果となりました。JR中央線の快速や中央特快に乗ると新宿駅や東京駅までの所要時間は、西八王子駅からと比べて8分ほど短くなります。また、豊田駅始発の便も設定され、朝7時台には2本ある東京駅方面行きの始発便に乗ると座って通勤・通学しやすい点も魅力です。駅周辺には企業の事業所、大学のキャンパスもあり、朝は豊田駅で降車する乗客でもにぎわっています。駅の北口を出て、飲食店に囲まれたロータリーから真っすぐ延びる道を3分ほど歩くとショッピングモールに到着。グルメ＆フードやファッション、家電のショップから、クリニック、遊具を置いた公園までそろい、地域住民の生活を支えています。また、駅の南口エリアでは土地区画整理事業が進行中で、さらなる住みよい街への発展が期待できそうです。

■注目は10位西荻窪駅と14位大久保駅

両隣の駅より価格相場が低い駅として、10位になった西荻窪駅に注目。両隣の12位・荻窪駅（価格相場8345万円）と17位・吉祥寺駅（同9740万円）にはさまれた同駅の価格相場は7980万円でした。JR中央線快速に乗れば新宿駅（同1億1800万円）まで5駅・約14分なので、たった14分ほど電車に乗るだけで価格相場が3820万円も低いと考えるとお得に思えるかもしれません。そんな西荻窪駅は杉並区に位置し、東京23区内に位置するJR中央線沿線の駅としては最西端、かつ価格相場が最安です。駅周辺は住宅地で、線路の北側にも南側にも商店街があり、さらに駅の高架下も商店街となっており、精肉店や惣菜店、クリーニング店、飲食店などが並んでいて便利です。また、アンティーク雑貨店や古書店、しゃれたカフェなど個性豊かな個人商店も多いので、街歩きをしてお気に入りのお店を探すのも楽しめそうです。

次に、大久保駅に注目して紹介します。沿線都心部にあって、価格相場が隣の新宿駅（価格相場1億1800万円）より2700万円以上安く、高尾駅方面に下った東中野駅や中野駅と比べても安い9080万円となりました。新宿駅まではJR中央・総武線（各駅停車）に乗ってわずか1駅・約3分で到着します。大久保駅に停車するJR中央・総武線（各駅停車）は新宿駅からさらに東へ進んで御茶ノ水駅を過ぎると、神田駅～東京駅へ向かうJR中央線快速とは線路を異にします。そのまま乗っていると大久保駅から秋葉原駅や錦糸町駅へJR中央・総武線（各駅停車）1本で行くことが可能です。また、大久保駅から東に4分ほど歩くとJR山手線・新大久保駅も利用できます。大久保駅周辺は韓国料理や韓国グッズのお店が多く、2000年代初頭の韓流ブームに乗って人気エリアに。現在もK-POPグッズや韓国グルメ目当ての若者が訪れる街です。中国やベトナム、ネパール、中東諸国の料理店や食材店も立ち並び、多国籍な雰囲気が魅力です。そんな駅前のけんそうを抜けると大学のキャンパスがあったり、緑豊かな公園もあったりします。駅前とはまた違った、落ち着いた表情を見せてくれる街といえそうです。

今回のレターでは紹介できなかった16位以降のランキングは『SUUMOジャーナル』で紹介しています。