“ロマゴン&ゴロフキン”珠玉のダブル世界戦を村田諒太が分析!WOWOW独占インタビュー

9月11日(日)午前11:00~WOWOWプライムにて生中継!※ゴロフキンvsブルック戦はWOWOWメンバーズオンデマンドにて先行ライブ配信、放送は録画

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プロデビュー以来45戦全勝、メイウェザーの持つ49戦全勝記録も視野に入るローマン・ゴンサレス。日本で世界戦を行なうなど日本のボクシングファンにもおなじみの“ロマゴン”がWBC世界S・フライ級王者のカルロス・クアドラスと現地時間9月10日(土)にアメリカ・カリフォルニア州で激突する。また同日にイギリス・ロンドンで行なわれる3団体統一世界ミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキン対IBF世界ウェルター級王者、36戦全勝のケル・ブルックのビッグマッチも開催される。この注目ファイトについて、12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストで現在はプロで世界王座を視界にとらえている村田諒太選手にWOWOWが独占インタビューを行った。当日ゲスト解説を務める村田選手がボクサーの立場で分析し、そしてマニアの目で勝敗の行方を占った。

■ゴンサレス対クアドラスの勝者が井上と対戦?
――ロマゴン対クアドラスの試合展開の予想をお願いします。
「チーム帝拳同士の戦いということで、やはりワールドワイドなジムなんだなと改めて感じました。日本だと同じジム同士の戦いというのはないですけど、海外だと同じジム同士の戦いは当たり前なので。」

――チーム帝拳として接することもあるかと思いますが、ロマゴンのほうはどういうふうに感じていますか?
「ロマゴンとしてはちょっと怒りを感じますよね。クアドラスがツイッターとかでいらないことをいっているみたいなんで。盛り上げるためだとは思うんですけど。クアドラスも自信満々みたいなので、面白い試合になると思います。
ロマゴンの勝ちは動かないかなと思っています。クアドラスもローマンにつめられて上下に打ち上げられたら耐えられないんじゃないかなというところはありますけど、ロマゴンが一回スーパーフライで調整試合をした時に、あまり動きにキレがなかったんですよね。
フライ級に上げたばっかりでスーパーフライで動きづらいのかなという感じがあったので、今はスーパーフライでどういう身体を作るかというところだと思います。クアドラスは動きがはやいので、昔はガンガンいってましたけど、今はさばくのがうまくなっているので、そこに対してロマゴンがどう対処するか、ロマゴンの動きがどうなっているかですね。」

――ロマゴンの最大の良さは?
「よどみのない波状攻撃ですね。なめらかにずっとつながるような連打なんです。僕らが真似しようとすると、一回止まる“一時停止”があるんですけど、ロマゴンはよどみなく水が流れるかのように連打が出続けるという強さですね。」

――ロマゴンにしたらクアドラスはやりづらい相手だと思いますがどうですか?
「僕もそう思いますね。好きな相手ではないと思います。でも、クアドラスもロマゴンみたいな選手とやったことはないので、そういった意味では面白い試合ですよね。まず、ロマゴンが前の試合で判定までいっていますし、そのあたりの復調状況と、スーパーフライ級にどうアジャストしていくかというところと、クアドラスのボクシングとロマゴンのボクシングのかみ合わせがどう融合していい試合になるかですね。」

――勝った選手が井上尚弥選手と戦うシナリオになっていますが?
「そのシナリオになっているかどうかですよね。ロマゴンはフライ級で無理のない選手なので、スーパーフライでやっていく意味があるのかという。どう考えてもロマゴンのほうがビッグネームなので、井上選手が合わせる必要がありますよね。」

――仮に井上選手とロマゴンが戦ったらどんな展開になりますか?
「序盤、勝負をかけて井上選手がパンチを直撃すさせれば、ロマゴンも耐えられないと思います。ただ、中盤以降になってきて井上選手が疲れてきて、パンチの軌道を読みはじめてきて連打してきたら、井上選手もロマゴンみたいな選手と戦ったことがないので、中盤、後半勝負になってきたらロマゴン有利でしょうね。しびれる試合になると思います。」


■ブルックのスピードに勝機あり
――ゴロフキン対ケル・ブルック戦の見どころを教えてください。最初に聞いたときにどう思いました?
「ケル・ブルック、男だな、かっこいいと思いました。『誰もやりたがらないチャンピオンのゴロフキンだから俺はやるんだ』と言っていますし。」

――試合展開はどうなると思いますか?
「ブルックが動くと思うんですよ、絶対。ブルックが動いて、ゴロフキンが追う展開になると思うんですけど、そんな楽な試合じゃないと思います。そう簡単につかまる選手ではないですし、バランスが良いので、まともにブルックがパンチを食らっている姿をあまり見たことないんですよ。ただ、ガードの上からなぎ倒されるって可能性はかなりあります。」

――ゴロフキンの戦い方としては今まで通り?
「今まで通りでしょうね。たぶんですけど、変にガンガン振ってつめるのではなくて、ジャブを軸につめると思います。レミューとやった時のように、しっかり左で組み立てる。やっぱり動く相手に振り回してしまうと空ぶってスタミナが切れるっていうこともあると思うので。そのあたり、ゴロフキンが冷静になって戦えば、ゴロフキンの勝ちは動かないと思いますね。」

――ケル・ブルックに勝機ありというときはどんな展開ですか?
「動く、もらわない、スピードで勝つ。それで、ゴロフキンがイラつく、振り回す、スタミナがきれる、それで、ポイントアウトでしょうね。」

――ゴロフキンと村田選手が戦うならどう攻めますか?
「僕はガードをしっかりすることですね。打った後にゴロフキンが休む瞬間がありますし、スタミナがあるようにみえて、自分のペースでやっているからあるだけで、実はランナーをふったときにバテることがありますよね。そのあたりはしっかり打たせて我慢してビビらないで距離をつぶして勝負したいですね。」

――今回のケル・ブルックの戦いぶりに注目しているということですね?
「していますね。やっぱり最近のゴロフキンの相手は端からビビっているじゃないですか。だから、そうじゃない戦いをブルックならしてくれるんじゃないかと期待はありますね。」

――ゴロフキンのウィークポイントはどんなところですか?
「振りが大きいので、うまく戦えば隙のないボクシングをするんですけど、やっぱりある程度振りが大きくて休む時間も多いし、テンポ自体はそんなに速くないので、そのテンポのゆっくりしたところをつければいいと思います。相手のテンポを狂わすというか。」

――ケル・ブルックがどう戦うかというところで、自分の作戦も戦うとしたらみえてくると?
「すごく参考にすると思います。やるとなれば。」

――ケル・ブルックの勝機はスピード?
「スピードで、テンポの差ですよね。ババンと打って動いてイラつかせて、ゴロフキンのゆっくりなテンポをどう崩すかですね。」

――ずばり予想は?
「ゴロフキンの終盤のTKOかなと思います。そんなに簡単にとはいかないと思います。ここ最近の試合の中では一番苦戦すると思います。」

――今後のミドル級戦線はどういう展開になっていくと思いますか?
「ビリー・ジョー・サンダースを狙っているのは僕もですけど、カネロ・アルバレスも狙っているという噂もありますし、そのあたりとゴロフキンとの統一戦になりますけど、そこに僕も混ざっていけるように頑張りたいです。」


村田選手も注目するタイトルマッチは、9月11日(日)午前11:00~WOWOWプライムにて「ローマン・ゴンサレスvsカルロス・クアドラス」を生中継、「ゲンナディ・ゴロフキン vs ケル・ブルック」を録画放送する。なお、ゴロフキン戦は同日早朝にWOWOWメンバーズオンデマンドにて先行ライブ配信予定。


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◆◆◆WOWOW番組情報◆◆◆

★9月はボクシング祭り ビッグマッチ怒涛の4連発!

【放送日】9月11日(日)午前11:00[WOWOWプライム] 生中継 ゲスト:村田諒太(帝拳)
WBC世界S・フライ級タイトルマッチ
ローマン・ゴンサレス(ニカラグア/帝拳)/3階級制覇王者 vs
カルロス・クアドラス(メキシコ/帝拳)/WBC世界S・フライ級チャンピオン

WBC・IBF世界ミドル級タイトルマッチ
ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)/3団体統一世界ミドル級チャンピオン vs
ケル・ブルック(イギリス)/IBF世界ウェルター級チャンピオン
※ゴロフキンvsブルック戦はメンバーズオンデマンド先行ライブ配信、放送は録画になります。

【放送日】9月18日(日)午前11:00[WOWOWプライム] 生中継 ゲスト:村田諒太(帝拳)
WBO世界S・ウェルター級タイトルマッチ
サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)/2階級制覇王者 vs
リアム・スミス(イギリス)/WBO世界S・ウェルター級チャンピオン

【放送日】9月26日(月)夜9:00[WOWOWライブ]
WBA・WBC世界ライト級王座統一戦
ホルヘ・リナレス(ベネズエラ/帝拳)/3階級制覇王者 vs
アンソニー・クロラ(イギリス)/WBA世界ライト級チャンピオン
※9/25(日)メンバーズオンデマンド先行ライブ配信

 

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