第74回小学館児童出版文化賞が決定!!
受賞作は「山のフルコース」「あの空の色がほしい」「王様のキャリー」の3作

小学館は9月11 日(木)、『第74回 小学館児童出版文化賞』の最終審査を行い、受賞作を決定いたしました。
受賞作
『あの空の色がほしい』
蟹江杏/著 河出書房新社/刊
『王様のキャリー』
まひる/著 講談社/刊
『山のフルコース』
はらぺこめがね/作 小学館/刊
上記の通り受賞作3作品が決定いたしました。
なお、贈賞式は、11月13日(木)、都内にて挙行の予定です。
正賞としてブロンズ像「わかば」(笹戸千津子・作)、副賞として賞金100万円が授与されます。
受賞作
『あの空の色がほしい』
蟹江杏/著
河出書房新社/刊
発行 2024年6月30日

【作品梗概】
マコは、小学4年生。ある日、土手沿いにある、屋根の上に巨大な足形の鉄のオブジェをのせた風変わりな家を見つける。なんとそこは、美術教室だった。マコは、その家に住む、近所で変人と噂される芸術家に、絵を習いたいと頼み込む。家族に見捨てられた芸術家と学校で浮いているお絵描き大好き小学生の奇妙な美術教室が始まるが!? “オッサン先生”とマコの心の交流を描き、“100年後まで残る名作の誕生”など各誌で絶賛された感動作。
【著者プロフィール】
画家・作家。現在、美術館、全国の百貨店や画廊で、数々の個展を開催する。著書に『eyes』(東海教育研究所)、絵本『ハナはへびがすき』(第14回ようちえん絵本大賞受賞/福音館書店)、『ユキヒラさんとおなかのすいたゾウさん』(いわまタケツグ・作/クレヨンハウス)など多数。NPO 法人 3.11 こども文庫理事長として、被災地の子どもたちに絵本や画材を届ける活動や絵本専門の文庫を設立するなど、子どもたちとアートをつなぐ活動を行う。アートを通しての多彩な活動が評価され、雑誌「Pen」主催の Pen クリエイター・アワード 2021 で審査員特別賞を受賞。
受賞作
『王様のキャリー』
まひる/著
講談社/刊
発行 2024年8月20日

【作品梗概】
中学二年生の勝生には、最近ハマっているeスポーツのストリーマーがいる。名前は「lion」。不遜な態度と、見るものを魅了するプレイングから、ついたあだ名は「王様」。ある日訪れた病院で出会った車いすに乗った少年の声は、lionそのもの。思わず正体を確かめた勝生に、lionことリオは、「ゲームでキャリーしてやる」という。ゲームを通じて友情を深める二人だが、ある日、大会の招待状が届き……。読む者の心を震わせる、「王様」と「家臣」の友情ストーリー!
【著者プロフィール】
2015年に第4回角川つばさ文庫小説賞一般部門金賞を受賞し、改題・改稿した『らくがき☆ポリス(1)美術の警察官、はじめました。』(KADOKAWA)で2016年にデビュー。本作は、第64回講談社児童文学新人賞を受賞した同タイトルの応募作に、加筆・修正したもの。
受賞作
『山のフルコース』
はらぺこめがね/作
小学館/刊
発行 2024年11月25日

【作品梗概】
山の奥のその奥に、1軒のレストランがありました。ここは「レストラン山」。メニューは「山のフルコース」のみ。どこからかお客さんがやってきました。「いらっしゃいませ。」窓から見えるのは美しい山並み。食べもの絵本の名手はらぺこめがねが描く「隠れ家レストランの絶品フルコース」とは!?驚きの展開に思わず舌を巻く!ここでしか食べられない、趣向を凝らした料理の数々が見どころの絵本。
【著者プロフィール】
1983年徳島県生まれの原田しんや、1982年大阪府生まれの関かおりによる夫婦イラストユニット。ともに2005年、京都精華大学デザイン学科VCD卒業。2012年に『フルーツポンチ』(ニジノ絵本屋)で絵本作家デビュー。「食べ物と人」をテーマに、幅広く活動している。『やきそばばんばん』(あかね書房)で第9回ようちえん絵本大賞、『みんなのおすし』(ポプラ社)で第30回けんぶち絵本の里大賞アルパカ賞、ほか受賞多数。
【第74回小学館児童出版文化賞 選考経過】
今回は、2024年3月から2025年2月までに発表された、絵本(創作絵本・写真絵本など)、童話・文学(フィクション・詩・シナリオなど)、その他(ノンフィクション・科学絵本・図鑑・事典など)の出版物(翻訳・キャラクター・コミックスなどは除く)で、幼年ならびに少年少女に推薦したい優れた作品を対象として、事務局内に予選委員会を設け、選考にあたってまいりました。
選考に先立って、審査委員・作家・画家・写真家・各出版社・新聞社・児童文化団体・図書館・書店児童図書担当者・読者からの推薦を募りました。それに事務局が収集した作品を加えて予備選考を行った結果、以下の作品が今年度の候補作となりました。
これらの作品を、審査委員の荒井良二、鈴木のりたけ、舘野鴻、富安陽子、森絵都(50音順)の5名の先生方にご審査いただき、9月11日の最終選考会におきまして、受賞作を決定いたしました。
第74回 小学館児童出版文化賞 候補作品 (*作品名五十音順)
ジャンル 作品名 作者名 発行所 発行年月日
読み物 『あの空の色がほしい』 蟹江杏/著 河出書房新社 2024年6月30日
読み物 『いつまでもともだち』 仁科幸子/作・絵 偕成社 2024年11月
読み物 『王様のキャリー』 まひる/著 講談社 2024年8月20日
読み物 『銀河の図書室』 名取佐和子/著 実業之日本社 2024年8月10日
読み物 『6days 遭難者たち』 安田夏菜/著 講談社 2024年5月21日
読み物 『森と、母と、わたしの一週間』 八束澄子/作 ポプラ社 2024年10月
絵本 『かいじゅうのすむしま』 谷口智則/作 アリス館 2024年10月15日
絵本 『クジラがしんだら』 江口絵理/文 かわさきしゅんいち/絵 童心社 2024年9月1日
絵本 『シロツメクサはともだち』 鈴木純/著 ブロンズ新社 2024年3月25日
絵本 『トドにおとどけ』 大塚健太/作 かのうかりん/絵 パイ インターナショナル 2024年7月11日
絵本 『ひつじシステム』 大串ゆうじ/作 小学館 2025年2月10日
絵本 『100ねんごもまたあした』 瀬尾まいこ/作 くりはらたかし/絵 岩崎書店 2024年9月30日
絵本 『山のフルコース』 はらぺこめがね/作 小学館 2024年11月25日
(*作品名五十音順)
【小学館児童出版文化賞について】
「小学館児童出版文化賞」は、児童出版文化の向上に貢献すると認められる作品および作家を毎年選定し顕彰するものです。本賞は1952年に小学館創業30周年を記念して「小学館児童文化賞」として創設され、1960年に「小学館文学賞・絵画賞」に改め、1996年以後は「小学館児童出版文化賞」に引き継ぎ発展させてまいりました。未来を担う子どもたちのために、多くの優れた作品が出版されることを願います。この賞がそうした出版活動に少しでも寄与できればと考えます。
◎小学館児童出版文化賞 公式サイト https://sho.jp/cpc_award
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