IPC×ＷＯＷＯＷパラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ「ＷＨＯ Ｉ AM」第3回放送：激動の祖国、ボスニア・ヘルツェゴビナに唯一のメダルをもたらすアリバシッチ

IPC（国際パラリンピック委員会）とWOWOWの共同プロジェクト「WHO I AM」は世界最高峰のパラアスリートたちに迫る、スポーツドキュメンタリーシリーズ。11月5日（土）よる9:00から放送される第3回は、激動の祖国に唯一のメダルをもたらしたボスニア・ヘルツェゴビナのシッティングバレーボール代表サフェト・アリバシッチを紹介する。

足などに障害のある選手が、床に座ったまま行う6人制のシッティングバレーボール。東欧の小国ボスニア・ヘルツェゴビナは、2000年のシドニー大会から2012年のロンドン大会まで、パラリンピックで金メダルを2枚、銀メダルを2枚獲得してきた。これまでオリンピック、パラリンピックの両方を合わせても、この国が獲得したメダルはこの4枚のみだ。
シッティングバレーボールが強いのには理由がある。ボスニア・ヘルツェゴビナは1992年にユーゴスラビアから独立を果たすが、その後、1995年までボスニア紛争と呼ばれる内戦が起こった。死者は20万人とも言われるこの激しい紛争で障がいを負った人が多数おり、その人たちの社会復帰のために国が支援しているのがシッティングバレーなのだ。 
アリバシッチも12歳の時、地雷を踏んで左足のかかとを失った。治療で海外に渡り、帰国したアリバシッチに希望を取り戻させたのは、シッティングバレーだった。20歳で代表に入ると、エースとして活躍。2004年のアテネで金、北京で銀、そして前回のロンドンで金メダルを獲得した。
９月のリオパラリンピック。順調に予選・準決勝を勝ち抜いたボスニアは、大会最終日に行われた決勝で、宿命のライバル・イランと対戦。しかし、これまで常に金メダルを奪い合ってきた強豪イランも、王座奪還のため、ある秘密兵器を用意していた。今年に入って代表メンバーとなった、身長246cmのメヘルザードだ。
番組では、紛争という歴史を経て、自らの力と祖国の復興を世界へアピールするために競技に力を注ぐアリバシッチの日常や、ボスニア代表強化合宿、そして運命のリオパラリンピックまでの全軌跡をお伝えする。

IPC×ＷＯＷＯＷ パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM　[ＷＯＷＯＷプライム]
11/5（土）よる9:00　 サフェト・アリバシッチ（ボスニア・ヘルツェゴビナ／シッティングバレーボール）
※この番組は、字幕放送及び副音声における解説放送でもお楽しみいただけます。
ナビゲーター＆ナレーター：西島秀俊、音楽：梁邦彦、フォトグラファー：新田桂一
詳しくは番組ＨＰ
http://www.wowow.co.jp/documentary/whoiam/

＜放送スケジュール＞
11/12（土）よる9:00　エリー・コール（オーストラリア／水泳）
11/19（土）よる9:00　ザーラ・ネマティ（イラン／アーチェリー）
11/26（土）よる9:00　リカルディーニョ（ブラジル／ブラインドサッカー）
12/10（土）よる9:00　マールー・ファン・ライン（オランダ／陸上）
12/17（土）よる9:00　国枝慎吾（日本／車いすテニス） 

第１回「ダニエル・ディアス（ブラジル／水泳）」、第2回「タティアナ・マクファデン（アメリカ／陸上）」は、WOWOWメンバーズオンデマンドで配信中。