渡辺貞夫が旧友デイヴ・グルーシンと再会し、1980年の日本武道館での歴史的コンサートを再演した特別な一夜を元旦にWOWOWでオンエア!
オフビート&JAZZ 渡辺貞夫65周年 with デイヴ・グルーシン&フレンズ「アンコール!武道館リサイタル」 2017年1月1日(日・祝)午後5:30 [WOWOWライブ]
日本を代表するアルト・サックス奏者の渡辺貞夫は、毎年年末にスペシャル・コンサートを開催しているが、特に今回は、とても貴重でメモリアルなステージとなった。
1970年代後半、渡辺貞夫は、『卒業』『黄昏』などをはじめとする数多くの名作映画の音楽も手がけてきた作編曲家であり、ピアニストでもあるデイヴ・グルーシンをアレンジャーに迎え、『カリフォルニア・シャワー』や『オレンジ・エキスプレス』などといったアルバムを次々と大ヒットさせて、日本中にフュージョン・ブームを巻き起こした。
そんな渡辺貞夫とグルーシンとのコラボレーションの頂点が、1980年7月2~4日、グルーシンのアレンジと指揮、ニューヨークのトップ・ミュージシャンたち、そして東京フィルハーモニー交響楽団が参加して、日本武道館で開催されたコンサートだった。この時の模様は、『ハウズ・エヴリシング』というライブ・アルバムとしてリリースされているが、今回はその歴史的コンサートの、36年ぶりのアンコール上演である。グルーシンに加え、ラッセル・フェランテ(key)、ロベン・フォード(g)、ベン・ウィリアムス(b)ら、渡辺貞夫がこれまでに共演してきたアメリカのトップ・プレイヤーたちに加え、トロンボーンの村田陽一をコンサート・マスターとする渡辺貞夫オーケストラが加わり、なんと『ハウズ・エヴリシング』の全収録曲を、収録順に演奏するという構成だ。
渡辺貞夫のアルト・サックスとソプラニーノ・サックスは、とても艶やかで伸びのある音色で、当時よりもさらに増した表現力によるスケールの大きなソロを聴かせ、メンバーたちもとても生き生きとしたプレイを聴かせている。当時の音楽をそのままなぞるという懐古趣味的な演奏ではなく、ちゃんと“今”を呼吸し、36年間の成長と進化もしっかりと表現しているのだ。そこが渡辺貞夫のすごいところだと思う。
“あの頃”も良かったけど、“今”の渡辺貞夫、そしてグルーシンの音楽が、とても魅力的でキラキラとしている。名曲「マイ・ディア・ライフ」の歌心溢れるサックス・ソロに、観客たちも心から魅了されていた。まさに歴史的で、とてもステキなコンサートだった。
この模様は、2017年1月1日(日・祝)午後5:30からWOWOWで放送される。
■■■WOWOW番組情報■■■
オフビート&JAZZ渡辺貞夫65周年 with デイヴ・グルーシン&フレンズ「アンコール!武道館リサイタル」
2017年1月1日(日・祝)午後5:30 [WOWOWライブ]
収録日:2016年12月11日
収録場所:東京 Bunkamuraオーチャードホール
番組特設サイト http://www.wowow.co.jp/detail/051508/064/01
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