放置される水辺の再生に75.6%が賛同! 望まれる活用法1位は「公園・憩いの場(42.4%)」

株式会社NEXER Group・身近な“水辺”への関心と地域資源としての価値に関する調査

株式会社NEXER Group

■ため池やダムなど身近な「水辺」、その現状を知っていますか?

田んぼの脇に広がるため池、山あいに水をたたえるダム、街はずれの貯水池。

こうした身近な水辺は、農業用水の確保や災害への備えなど、長年にわたって地域の暮らしを支えてきました。

しかし近年、施設の老朽化や管理の担い手不足、利用されないまま残されている水辺などが課題となっています。

一方で、こうした水辺を新たな形で活かそうとする動きもあります。

たとえば、ため池などの水面に太陽光パネルを浮かべて発電する「水上太陽光発電」は、水辺を地域の資源として活用する方法のひとつとして注目されています。

ということで今回は株式会社Ciel Terre Japanと共同で、全国の男女500名を対象に「身近な“水辺”への関心と地域資源としての価値」についてのアンケートをおこないました。


※本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。

・引用元が「株式会社NEXER Groupと株式会社Ciel Terre Japanによる調査」である旨の記載

・株式会社Ciel Terre Japan(https://ciel-et-terre.net/ja/)へのリンク設置


「身近な“水辺”への関心と地域資源としての価値に関するアンケート」調査概要

調査手法:インターネットでのアンケート

調査期間:2026年10月14日 ~ 10月21日

調査対象者:全国の男女

有効回答:500サンプル

質問内容:

質問1:自宅や生活圏の近くに、次のような水辺はありますか。(複数選択可)

質問2:それらの水辺を、どのくらいの頻度で目にしますか。

質問3:ため池・ダム・湖・貯水池などの水辺に、どのようなイメージを持っていますか。(複数選択可)

質問4:ため池・ダム・湖・貯水池などの水辺に、どのようなイメージを持っているか具体的に教えてください。

質問5:ため池やダムなど身近な水辺の「老朽化」「管理する人の不足」「使われなくなっている現状」について知っていますか。

質問6:こうした水辺の現状を、問題だと思いますか。

質問7:使われなくなった水辺・ため池を「再生・有効活用」することについて、どう思いますか。

質問8:そう答えた理由を教えてください。

質問9:使われなくなった水辺・ため池には、どのような活用方法があるとよいと思いますか。(複数選択可)

質問10:使われなくなった水辺・ため池には、どのような活用方法があるとよいと思うか具体的に教えてください。

※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

■8割以上が「近くに水辺はない」と回答。見過ごされがちな身近な水辺

まずは、自宅や生活圏の近くに、次のような水辺はあるか聞いてみました。

最も多かったのは「近くにはない」で83.8%でした。

次いで「ため池」8.4%、「貯水池」5.4%、「湖」3.2%、「ダム」3.0%となっています。

「ため池」とは、主に農業用水を確保するために、雨水や川の水を人工的にためておく池のことです。

8割以上が「近くにはない」と回答したことは、意外に感じられるかもしれません。

ため池や貯水池は、田園地帯や山あいなど、住宅地から離れた場所にあることも多く、普段の生活圏から外れていると、その存在に気づきにくいものです。

言い換えれば、「近くにない」のではなく、身近にあっても意識する機会が少ないだけ、というケースも少なくないのかもしれません。まずは自分の生活圏に目を向けてみると、意外な場所に水辺が見つかることもありそうです。

■近くに水辺があっても、約3割は目にする頻度が「月に数回」と回答

続いて、自宅や生活圏の近くに水辺があると回答した方に、それらの水辺をどのくらいの頻度で目にするかを聞いてみました。

その結果「ほぼ毎日」が9.9%でした。

また、「週に数回」が12.3%、「月に数回」が30.9%、「年に数回」が17.3%となっています。

一方で、「ほとんど目にしない」は29.6%でした。

近くに水辺があっても、通勤や通学、買い物などの移動ルートから少し外れていれば、日常的に目にする機会は限られてきます。

裏を返せば、散歩やサイクリングのコースに取り入れたり、立ち寄りたくなる場づくりを進めたりすることで、身近な水辺との接点はまだまだ増やせる余地があるといえそうです。

■水辺のイメージ、最も多いのは「自然が豊か」で39.6%

続いて、ため池・ダム・湖・貯水池などの水辺に、どのようなイメージを持っているか聞いてみました。

最も多かったのは「自然が豊か」で39.6%でした。

次いで「災害時の貯水」が33.0%、「危険」が27.2%、「農業用」が24.8%で続きます。

自然の豊かさに加え、災害時の備えや農業用水の確保など、暮らしを支える役割が広く意識されていることがうかがえます。

より具体的なイメージも聞いてみたので、一部回答を紹介します。

ため池・ダム・湖・貯水池などの水辺に、どのようなイメージを持っているか具体的に教えてください。

・危なくて近寄りたくないイメージ。(20代・男性)

・周りに公園とかがあって長閑なイメージ。(30代・女性)

・大雨が降ったとき警戒しないといけない。(30代・女性)

・水不足に対応する。(30代・男性)

・身近になさすぎて特にイメージがなかったが、観光地などになる部分もあるのかなと。ため池はよく分からないが、田んぼのためにあるのかなというイメージ。(40代・女性)

・ため池は必要だけど普段は放置されているようなイメージ。他はダムなんかは管理されてはいると思う。(40代・男性)

回答からは、「長閑」といった穏やかな印象や、水不足への対応、農業用水の確保など、暮らしに寄り添う役割を評価する声が多く挙がりました。

「危ない」という声も見られますが、これは安全面に配慮して整備すれば、より安心して親しめる場所に変えていけるという可能性の裏返しでもあります。水辺は、豊かさと機能をあわせ持つ、地域にとって頼もしい存在だといえそうです。

■身近な水辺が抱える課題、64.8%が「まったく知らない」と回答

続いて、ため池やダムなど身近な水辺の「老朽化」「管理する人の不足」「使われなくなっている現状」について知っているかを聞きました。

その結果、「よく知っている」は3.8%、「なんとなく知っている」は9.2%にとどまりました。

一方で、「まったく知らない」は64.8%、「聞いたことはあるが、よく知らない」は22.2%と、合わせて87.0%にのぼりました。

この結果から、身近な水辺が抱える課題は、まだ広く知られていないことがうかがえます。

古い橋やトンネルの補修はニュースなどで取り上げられる機会がありますが、ため池や貯水池の老朽化や管理の担い手不足は、日常的に話題になることが少ないのかもしれません。

水辺を目にする機会の少なさも、こうした課題が知られにくい一因と考えられます。

ため池などの水辺は、堤体の点検や草刈り、清掃など、適切に維持していくために継続的な費用と人手が必要です。利用されなくなった水辺ほど管理の負担だけが残りやすく、担い手不足と相まって、放置につながりやすい構造があると考えられます。

だからこそ、水辺を「活かす」視点が、これからの地域づくりでは大切になりそうです。

■現状を知ると、74.2%が「問題だと思う」と回答

続いて、こうした水辺の現状を、問題だと思うか聞いてみました。

その結果、「とても問題だと思う」が30.8%、「やや問題だと思う」が43.4%と、合わせて74.2%が問題だと考えていることがわかりました。一方で、「あまり問題だと思わない」は11.4%、「まったく問題だと思わない」は14.4%となっています。

前問では、水辺の老朽化や管理する人の不足、使われなくなっている現状について、87.0%が「まったく知らない」または「聞いたことはあるが、よく知らない」と回答していました。それにもかかわらず、課題を知った上では7割以上が「問題だ」と受け止めています。

水辺の課題は、知る機会さえあれば、多くの人が自分ごととして受け止めるテーマです。

現状を伝えていくことが、地域で水辺を見直す大きな一歩につながっていきそうです。

■75.6%が、使われなくなった水辺・ため池の「再生・有効活用」に前向き

続いて、使われなくなった水辺・ため池を「再生・有効活用」することについて、どう思うか聞いてみました。

その結果、「ぜひ進めてほしい」と「やや進めてほしい」がともに37.8%で並び、合わせて75.6%が再生・有効活用に前向きな姿勢を示しました。一方で、「あまり必要ない」は10.4%、「まったく必要ない」は14.0%となっています。

そう回答した理由も聞いてみたので一部紹介します。

「進めてほしい」と回答した方

・放置しておくのはもったいないし、いつかトラブルの元にもなりそうだから、有効活用してほしい。(30代・女性)

・災害が起こる前にしてほしいから。(30代・男性)

・綺麗にしたら訪れる人も増えるから。(30代・女性)

・放置していると災害時にさらなる被害をもたらすと思うから。(20代・女性)

・有効活用したほうが市の為になるから。(20代・男性)

・そのようにすることで環境が良くなるから。(30代・女性)

「必要ない」と回答した方

・よく知らないので。(20代・男性)

・維持管理に費用がかかりそうだから。(30代・男性)

・そのようなことが実際可能なのか、判断ができない。(40代・男性)

・活用する方法もあるが、危険対策などしていれば、放置もいいのではないかと思う。(40代・男性)

・再利用にコストがかかるのであれば、無暗に使用しないのではないかと感じている。(40代・男性)

再生・有効活用に前向きな理由としては、放置しておくことへのもったいなさや、災害・事故への不安、地域や環境への好影響を期待する声が寄せられました。使われなくなった水辺をそのままにせず、地域に役立つ形で活用してほしいと考える人が多いようです。

一方で、「必要ない」と答えた方からは、維持管理の費用や実現性への懸念、判断するための情報が不足しているといった声も挙がりました。こうした不安に対して、具体的な活用方法や必要な費用、期待できる効果、安全面の工夫をわかりやすく示していくことができれば、再生への動きはさらに後押しされていくはずです。

その点で、水面を活用しながら発電をおこなう水上太陽光発電のように、維持管理の負担を抑えつつ新たな価値を生み出せる方法は、こうした不安に応える選択肢のひとつになりそうです。

■活用方法で最も多いのは「公園・憩いの場」で42.4%

最後に、使われなくなった水辺・ため池には、どのような活用方法があるとよいと思うか聞いてみました。

最も多かったのは「公園・憩いの場」で42.4%でした。

次いで「農業用水としての再利用」が39.6%、「釣り・キャンプなどのレジャー施設」と「防災施設」がともに25.8%で続きます。

さらに「自然観察・環境学習の場」が23.2%、「太陽光発電などのエネルギー活用」が12.8%と、水辺を発電などエネルギー面で生かすことを望む声も挙がりました。

さらに、具体的な活用方法についても聞いてみたので、回答の一部を紹介します。

使われなくなった水辺・ため池には、どのような活用方法があるとよいと思うか具体的に教えてください。

・太陽光発電などでうまく使ってほしい。(30代・女性)

・エネルギーに利用した方が良い。(20代・女性)

・再生可能エネルギーの普及につなげて欲しい。(40代・女性)

・太陽光発電を行う施設にする。(60代・男性)

・普段は公園や釣り場等の憩いの場として使いつつ、災害等のいざという時には有効活用できるようになれば良いと思う。(30代・女性)

・自然学習の場を作って小学生以下の子供たちに自然がどんなものか体験してほしいと感じる。(40代・男性)

活用方法として多く挙げられたのは、公園や憩いの場など、人が集まり、くつろげる場所にすることでした。加えて、農業用水としての再利用や防災施設、自然観察の場とともに、「太陽光発電などのエネルギー活用」を望む声も目立ちました。

実際、自由回答でも「太陽光発電などでうまく使ってほしい」「再生可能エネルギーの普及につなげて欲しい」といった、発電・エネルギー利用への具体的な期待が数多く寄せられています。水辺という開けた空間は、こうしたエネルギーの活用と相性がよいと感じている人が少なくないようです。

その代表的な方法のひとつが、水面に太陽光パネルを浮かべる「水上太陽光発電」です。

水を抜いたり埋め立てたりすることなく、使われにくくなった水辺をそのまま発電の場として生かせるため、“土地を使わない再生可能エネルギー”として注目されています。

■まとめ

今回の調査では、自宅や生活圏の近くに水辺が「近くにはない」と回答した方が83.8%、水辺の老朽化や管理する人の不足といった現状を「まったく知らない」と回答した方が64.8%にのぼりました。身近な水辺は、まだ多くの人にとって“見えにくい存在”だといえそうです。

しかし、こうした現状を問題だと考える方は74.2%、再生・有効活用を望む方は75.6%と、いずれも7割を超えました。知る機会さえあれば、多くの人が水辺を「守り、生かしていきたい地域の資源」として前向きに受け止めることがうかがえます。

水辺は、活用のしかたを工夫することで、地域の暮らしを支える新たな資源へと変わっていく可能性を秘めています。

たとえば、水面に太陽光パネルを浮かべる「水上太陽光発電」は、今回の調査で寄せられた「エネルギーの活用」という声を形にする取り組みのひとつであり、水辺の特性を生かして新たな価値を生み出す方法として注目されています。

まずは身近な水辺の現状を知り、その役割や活用の可能性に目を向けてみてはいかがでしょうか。

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・引用元が「株式会社NEXER Groupと株式会社Ciel Terre Japanによる調査」である旨の記載

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URL:https://www.nexer.co.jp

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業種
サービス業
本社所在地
東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル11F
電話番号
03-6890-4757
代表者名
宮田 裕也
上場
未上場
資本金
1億500万円
設立
2012年02月