チェリスト・宮田大の演奏で“幻”のチェロ協奏曲が甦る!日本を代表する作曲家・吉松隆、異端のチェロ協奏曲のライブ盤がリリース
宮田大×吉松隆によるスペシャル対談も決定
日本人として初めてロストロポーヴィチ国際コンクールで優勝し、名実ともにトップチェリストとして活躍を広げる宮田大。その演奏は、世界的指揮者・小澤征爾からも絶賛され、近年ではドイツで最も権威のあるクラシック音楽賞・OPUS KLASSIK賞(2021)の受賞や、先月2月にはBBCスコティッシュ響とのイギリスでの公演が大成功を収めるなど、国際的な評価を高めている。
今週リリースされた宮田大の最新アルバムでは、日本を代表する作曲家・吉松隆のチェロ協奏曲≪ケンタウルス・ユニット≫を収録。この作品は、2003年に発表されたものの、あまりの難曲ゆえ、初演後20年近く演奏されてこなかった異端の作品。2022年に宮田大がソリストを務めて再演されて甦ったまさに“幻”の協奏曲だ。
アルバムでは2022年9月にミューザ川崎にて行われた公演の模様をライブ録音。吉松作品を積極的に取り上げている指揮者・原田慶太楼と東京交響楽団との共演で収録されている。
この公演は吉松自身も「入魂かつ超絶きわまる演奏」と絶賛した名演。宮田大の驚異的な技術と緻密かつ情感豊かな表現、そして原田率いる東京交響楽団とのグルーヴ感あふれる圧巻の演奏が会場を熱狂させた模様が、待望の音盤化となる。
また、アルバムの発売を記念して、宮田大、吉松隆と音楽ライター小室敬幸による対談も企画されており、吉松が「再演するまではあの曲は破棄しようと思っていた」と明かす作品にまつわる秘話や、宮田が振り返る舞台裏でのエピソードなど、こちらも見逃せない内容となっている。
対談は宮田大のYouTubeで近日公開予定。
【アルバム情報】
2024年3月6日(水)リリース
「吉松隆:チェロ協奏曲≪ケンタウルス・ユニット≫/ 4つの小さな夢の歌」
宮田大(チェロ) 原田慶太楼(指揮) 東京交響楽団 ジュリアン・ジェルネ(ピアノ)
COCQ-85620 ¥3,300(tax in)
※高音質CD「UHQCD」採用
[収録内容]
吉松隆 作曲
1-3.チェロ協奏曲 ≪ケンタウルス・ユニット≫ op.91
4-7.4つの小さな夢の歌
春:5月の夢の歌
夏:8月の歪んだワルツ
秋:11月の夢の歌
冬:子守歌
8.ベルベット・ワルツ
[演奏]
Tr.1-3 宮田大(チェロ) 原田慶太楼(指揮) 東京交響楽団
Tr.4-8 宮田大(チェロ) ジュリアン・ジェルネ(ピアノ)
[録音]
Tr.1-4 2022年9月25日 ミューザ川崎シンフォニーホール(ライブ録音)
Tr.4-8 2023年4月18-20日 柏崎市文化会館アルフォーレ(新潟県)
*Tr.8はCOCQ-85615収録と同一トラックです。
【アルバム発売記念 宮田大×吉松隆 スペシャル対談】
宮田大公式YouTubeチャンネルにて近日公開
https://www.youtube.com/@miyatadai
▼宮田大公式サイト
▼商品HP
日本コロムビア
https://columbia.jp/artist-info/miyatadai/discography/COCQ-85615.html
▼宮田大SNS
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YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@miyatadai
▼プロフィール
宮田大(チェロ)
2009年ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールにおいて、日本人として初めて優勝。これまでに参加した全てのコンクールで優勝を果たしている。その圧倒的な演奏は、作曲家や共演者からの支持が厚く、世界的指揮者・小澤征爾にも絶賛され、日本を代表するチェリストとして国際的な活動を繰り広げている。
スイスのジュネーヴ音楽院卒業、ドイツのクロンベルク・アカデミー修了。
チェロを倉田澄子、フランス・ヘルメルソンの各氏に師事する。これまでに国内の主要オーケストラはもとより、パリ管弦楽団、ハンガリー放送交響楽団、ハンブルク交響楽団、S.K. ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、プラハ放送交響楽団などと共演。
「小澤征爾さんと音楽で語った日〜チェリスト・宮田大・25歳〜」「題名のない音楽会」「徹子の部屋」「クラシックTV」など、メディアにも数多く出演している。
無伴奏チェロ・リサイタルでサントリーホール、ミューザ川崎など2,000席以上のホールが満席になったことでも話題を呼んだ。
近年は国際コンクールでの審査員や、ロームミュージックセミナーの講師を務めるなど、 若手の育成にも力を入れている。
録音活動も活発で、トーマス・ダウスゴー指揮、BBCスコティッシュ交響楽団との共演による「エルガー:チェロ協奏曲」は欧米盤が、欧州のクラシック界における権威のある賞の一つ「OPUS KLASSIK 2021」において、コンチェルト部門 (チェロ)で受賞。
使用楽器は、上野製薬株式会社より貸与された1698年製A. ストラディヴァリウス “Cholmondeley”である。
原田慶太楼(指揮)
アメリカ、ヨーロッパ、アジアを中心に目覚しい活躍を続けている期待の俊英。2021年4月東京交響楽団正指揮者に就任。シンシナティ交響楽団およびシンシナティ・ポップス・オーケストラ、アリゾナ・オペラ、リッチモンド交響楽団のアソシエイト・コンダクターを経て、2020年シーズンから、アメリカジョージア州サヴァンナ・フィルハーモニックの音楽&芸術監督に就任。また2024年4月より愛知室内オーケストラの首席客演指揮者兼アーティスティック・パートナーに就任する。ヒューストン、インディアナポリス、メンフィス、ルイジアナ、ウエストバージニア、ツーソン、フェニックス、ハワイ等のオーケストラと共演。国内でもN響、読響、都響をはじめ多くのオーケストラと共演。オペラ指揮者としても実績が多く、アリゾナ・オペラのアシスタント・コンダクターとして、<ドン・パスクワーレ><連隊の娘><カルメン><トスカ>ほかの作品を手がけてきた。シンシナティ・オペラ、ブルガリア国立歌劇場、ノースカロライナ・オペラで活躍。2010年タングルウッド音楽祭で小澤征爾フェロー賞、2013年ブルーノ・ワルター指揮者プレビュー賞、2014・2015・2016・2020・2021・2022年米国ショルティ財団キャリア支援賞、2023年には日本人初となるトップのコンダクター賞を受賞。
1985年東京生まれ。インターロッケン芸術高校音楽科において、指揮をF.フェネルに師事。2006年21歳のときにモスクワ交響楽団を指揮してデビュー。2009年、ロリン・マゼール主催の音楽祭「キャッソルトン・フェスティバル」にマゼール氏本人の招待を受けて参加。2010年には音楽監督ジェームズ・レヴァインの招聘を受けてタングルウッド音楽祭に参加、2011年には芸術監督ファビオ・ルイジの招聘によりPMFにも参加。これまでに、ロバート・スパノ、マイケル・ティルソン・トーマス、オリバー・ナッセン、ヘルベルト・ブロムシュテット、ステファン・アズベリーなどに師事。
子供たちが心から楽しめる本物の音楽を届ける事と、日本人作曲家の作品を世界に広めることをライフワークとし、東京交響楽団&サントリーホール主催「こども定期演奏会」で取り組んでいる子供と若手作曲家による「新曲チャレンジ・プロジェクト」は自身の熱い想いが詰まった企画となって実現されている。第29回渡邉曉雄音楽基金音楽賞、第20回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。
オフィシャル・ホームページ: https://kharada.com/ @KHconductor
吉松隆(作曲家)
1953年(昭和28年)東京生まれ。作曲家。 少年時代は手塚治虫のような漫画家か、お茶の水博士のような科学者になろうと思っていたが、中学3年の時に突然クラシック音楽に目覚め、慶應義塾大学工学部を中退後、一時松村禎三に師事したほかはロックやジャズのグループに参加しながら独学で作曲を学ぶ。 1981年に「朱鷺によせる哀歌」でデビュー。以後いわゆる「現代音楽」の非音楽的な傾向に異を唱え、調性やメロディを復活させた「新(世紀末)抒情主義」および「現代音楽撲滅運動」を主唱、交響曲6曲や協奏曲10曲を始めとするオーケストラ作品を中心に、〈鳥のシリーズ〉などの室内楽作品、〈プレイアデス舞曲集〉などのピアノ作品のほか、ギター作品、邦楽作品、舞台作品など数多くの作品を発表する。 1998年からはイギリスのシャンドス(Chandos)とレジデント・コンポーザーの契約を結び全オーケストラ作品が録音される。最近ではキース・エマーソンの作品「タルカス」をオーケストラ用に編曲し大きな反響を受けた。また2009年映画太宰治原作「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」の作曲を監督の根岸吉太郎氏の指名により手掛け、日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。 2003年放映TVアニメ「ASTROBOY鉄腕アトム」の音楽も担当。2012年放送NHK大河ドラマ「平清盛」の音楽を担当し、2枚のサウンドトラックに加えボックスセットを日本コロムビアよりリリース。評論・エッセイなどの執筆活動のほか、イラストレイターとしても活躍中で、著書に「図解クラシック音楽大事典」(学研)、「夢みるクラシック交響曲入門」(筑摩書房)、編著書に「クラシックの自由時間」(立風書房)、また自伝「作曲は鳥のごとく」(春秋社)などがある。 2013年3月20日には幻のデビュー作から大河ドラマ「平清盛」までの作曲家・吉松隆60年の集大成「吉松隆還暦コンサート『鳥の響展』」を東京オペラシティで開催、高評を得た。指揮者の原田慶太楼氏とは交響曲全曲録音プロジェクトが進行中。
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