横溝賞史上最大の問題作『人間の顔は食べづらい』(著・白井智之)ついに文庫化! 書き下ろし掌編特別収録!
「お客さんに届くのは『首なし死体』ってわけ」。異形の世界で展開される、ロジカルな推理劇の行方は!?
株式会社KADOKAWAは、ミステリ界を騒然とさせた鬼才・白井智之のデビュー作『人間の顔は食べづらい』を8月25日に角川文庫より発売いたしました。
『人間の顔は食べづらい』は、「食用クローン人間」が飼育される世界で展開される、異形の本格ミステリ。首なしで出荷されたはずのクローン人間の商品ケースから生首が発見される事件が起きて――という物語は、やがて予想もつかない結末へと収束します。
本作は、2014年の第34回横溝正史ミステリ大賞の最終選考会で物議を醸した作品です。横溝賞受賞には至らなかったものの、選考委員の有栖川有栖氏、道尾秀介氏の強い推薦を受け、同年に単行本で刊行されました。白井氏はデビュー以降、2015年に刊行した第2作『東京結合人間』が日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)の候補作に、2016年に刊行した第3作『おやすみ人面瘡』が本格ミステリ大賞の候補作になるなど、ミステリ界の注目を集めています。
今回、特別に書き下ろされた掌編「由島三紀夫のノート」と、道尾秀介氏による解説を収録。ミステリ界で唯一無二の存在感を示す新鋭の、衝撃的なデビュー作『人間の顔は食べづらい』。文庫化を機に、ぜひお楽しみください。
●『人間の顔は食べづらい』作品情報
【あらすじ】
「お客さんに届くのは『首なし死体』ってわけ」。安全な食料の確保のため、“食用クローン人間”が育てられている日本。クローン施設で働く和志は、育てた人間の首を切り落として発送する業務に就いていた。ある日、首なしで出荷したはずのクローン人間の商品ケースから、生首が発見される事件が起きて――。異形の世界で展開される、ロジカルな推理劇の行方は!? 横溝賞史上最大の“問題作”、禁断の文庫化! 解説・道尾秀介
※情報ページ http://www.kadokawa.co.jp/product/321701000361/
【著者紹介】白井智之(しらいともゆき)
1990年千葉県印西市生まれ。東北大学法学部卒。在学中はSF・推理小説研究会に所属。『人間の顔は食べづらい』が第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となり、同作でデビュー。2015年に『東京結合人間』が日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)にノミネート、2016年に『おやすみ人面瘡』が本格ミステリ大賞にノミネートされる。
【発行元】株式会社KADOKAWA
【発売日】2017年8月25日
【定価】本体 840円+税
【頁数】352頁
【体裁】文庫判
【装幀】イラスト shichigoro-shingo/デザイン 坂詰佳苗
【電子書籍配信日】2017年8月25日 ※ストアによって配信日が異なる場合があります。
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