独自の技術で真空断熱ガラスのバリエーションを増強
パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社(以下、パナソニック)は、強化ガラス仕様の真空断熱ガラスと、業界で初めて(※1)透明ピラーの実用化に成功した真空断熱ガラスを開発しました。
パナソニックの真空断熱ガラス事業は、プラズマディスプレイパネルの開発・製造技術を応用し、2017年に参入。約6 mmの薄さで業界最高クラス(※2)の断熱性能を有する真空断熱ガラスを製造し、パナソニックの完全子会社である米国の冷凍・冷蔵ショーケースメーカー「ハスマン社」のコンビニ・スーパー向け冷蔵用自動ドアなどに導入してきました。2019年4月には、AGC株式会社と共同で、欧州の住宅市場向けに生産を開始し、窓ガラスの改修などの用途で展開しています。
今回、これまで展開してきたフロートガラス(※3)仕様に加え、強化ガラス仕様の真空断熱ガラスを2020年度上期に発売します。真空断熱ガラスは製造工程において2枚のガラスを高温で溶かした封着材で溶着しますが、一般的に強化ガラスは高温で加熱すると強度が低下してしまいます。今回、新たに開発した独自の「超低温封着材」により、強化ガラスの強度が低下しない温度帯での溶着を実現しました。フロートガラス(※3)仕様、強化ガラス仕様の真空断熱ガラス双方を製造できる技術はパナソニック独自のものです。
また、真空層を支える柱であるピラーが透明な真空断熱ガラスの実用化に業界で初めて(※1)成功し、2020年度内に発売する予定です。ピラーには非常に強い圧力かかるため、通常金属などの高強度で不透明な材料が使われます。パナソニックは新たに「高強度断熱透明素材」を開発することで、ピラーが透明な真空断熱ガラスの開発に成功しました。高断熱でありながら、これまで以上にピラーの存在感を抑えたノイズのない視界を得ることができます。
また今後、パナソニック真空断熱ガラスの名称を「Glavenir(グラベニール)」とし、パナソニック真空断熱ガラスの認知拡大を進め、様々な用途での提案を図ります。
パナソニックは独自の開発・技術力を生かした真空断熱ガラスを様々な用途向けに提案し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
※1 真空断熱ガラス市場において。2019年12月12日現在 パナソニック調べ。
※2 真空断熱ガラス市場において。総厚約6 mmの真空断熱ガラス単体の熱貫流率として0.7 W/(平方メートル・K)2019年12月12日現在 パナソニック調べ。
※3 窓ガラスなどに一般的に広く用いられるガラス。
【お問い合わせ先】
パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社
ハウジングシステム事業部 建築システムビジネスユニット 新建材事業推進部
電話:06-6908-1131(代表 受付9:00~17:30)
全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース] 独自の技術で真空断熱ガラスのバリエーションを増強(2019年12月12日)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2019/12/jn191212-1/jn191212-1.html
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