【2026年調査】介護職員はなぜ辞める?やりがいを感じながらも離職する本当の理由と「辞めない施設」の条件|介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン

株式会社小学館

株式会社小学館(本社:東京都千代田区)が運営する『介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン』(https://kaigo-postseven.com/marketing-research)は、『介護ポストセブン』(https://kaigo-postseven.com/)の会員組織『介護のなかま』登録者を対象とした「介護施設で働く従業員の意識調査」を行い、介護施設の仕事に対する意識を明らかにしました。

厚生労働省は、第9期介護保険事業計画の介護サービス見込み量等に基づき、2026年度には約240万人、2040年度には約272万人の介護人材の確保が必要になると公表しています。

介護人材の確保と定着は、介護施設にとって今後ますます重要な経営課題になると考えられます。

そこで介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブンでは、介護施設での勤務経験者662人を対象に「働くことに対する意識調査」を実施しました。

調査の結果、介護職員が離職を考える主な理由は精神的・身体的負担であることが分かりました。また、多くの職員が人手不足や業務量の多さを職場の課題として挙げており、これらが離職リスクに影響している可能性が示唆されました。

◆アンケート概要

調査主体:介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン

調査方法:インターネットによるアンケート調査

調査対象:『介護ポストセブン』会員組織『介護のなかま』登録者

調査地域:全国(国内)

調査期間:2026年1月30日(金)~ 2026年2月17日(日)

有効回答者数:4,629名(うち介護施設での勤務経験者662人)

【調査サマリー】

  1. 64%が直近1年以内に転職を意識したことがある

  2. 精神的・身体的負担が転職・離職を考える最大要因

  3. 人手不足を感じる職員が87%。非介護職員より21pt高い結果に

  4. 介護職員を支える「やりがい」

調査詳細

◆64%が直近1年以内に転職を意識したことがある

現在介護施設で働いている人に、直近1年間で転職を考えたことがあるかを聞いたところ、

●すでに転職活動をしている:5%

●考えている:27%

●悩んでいる:32%

となり、合計64%が直近1年間に転職を意識した経験があることが分かりました。

「64%が直近1年以内に転職を意識したことがある」

介護職員の多くが、現在の職場や働き方に何らかの課題を感じていることが窺えます。

精神的・身体的負担が転職・離職を考える最大要因

転職や退職を考える要因を聞いたところ、「精神的な負担(40%)」が最も多く、「身体的な負担(37%)」「給与(32%)」と続きました。

1位 : 精神的な負担(40%)

2位 : 身体的な負担(37%)

3位 : 給与(32%)

4位 : 人間関係(22%)

5位 : 人手不足(21%)

給与よりも精神的・身体的負担が上位となったことから、待遇面だけでなく、働く環境そのものの改善が離職防止の重要なポイントであることが窺えます。

また、仕事で負担が大きいと感じることへの質問では、「中腰や力を使う動作による身体ダメージ(52%)」「人手不足や欠員による業務量増加(43%)」「常に気を抜けないことや責任に対するプレッシャー(39%)」の回答が多く、心身への負担が大きな仕事であることが分かります。

◆人手不足を感じる職員が87%。非介護職員より21pt高い結果に

介護施設で働いた経験がある人(n=662)に直近の職場環境について尋ねたところ、87%が「人手不足を感じる」と回答しました。一方、介護施設での勤務経験がない回答者=非介護職員(n=3,967)では66%となっており、介護施設で働く人の方が21ポイント高い結果となりました。

「人手不足を感じる職員が87%。非介護職員より21pt高い結果に」

また、業務量が多いと感じる人は71%で、非介護職員(61%)を10ポイント上回っています。さらに、人間関係に課題を感じる人も14%と、非介護職員(6%)より8ポイント高い結果でした。

これらの結果から、介護施設では、人手不足とあわせて業務量や人間関係への課題を感じる人の割合も高く、複数の職場課題が併存していることが示唆されました。

介護職員を支える「やりがい」

介護施設で働く理由には、「困っている人に寄り添い、助けになりたいと思ったため(35%)」「必要とされているという実感が持てると思ったため(26%)」など社会的意義や人の役に立てる実感を重視する回答が多く見られました。

「介護職員を支える「やりがい」」

また、仕事のやりがいを感じる場面では、「利用者から感謝されたとき」「利用者の表情が明るくなった時」「利用者家族からの信頼や感謝を感じた時」が上位となっており、多くの介護職員が利用者との関わりの中で仕事の意義や達成感を感じていることが分かりました。

一方で、本調査では人手不足や業務量の多さ、精神的・身体的な負担を理由に転職や退職を考える人も少なくありませんでした。つまり、やりがいだけでは働き続けることが難しい実態が窺えます。

◆本調査結果を通じて

「今回の調査から見えたのは、介護職員は仕事そのものに高い価値を感じている一方で、

●人手不足

●心身負担

●給与への不満

によって離職リスクが高まっているという現実です。

採用難が続く時代だからこそ、『どう採用するか』だけでなく、『どう働き続けてもらうか』が経営課題になっています。介護人材の定着率向上を考えるうえでは、現場の声に耳を傾け、人手不足や業務負担の改善への取り組みは欠かせません。

介護職員がやりがいを持って働き続けられる職場づくりこそが、人材確保への第一歩と言えるでしょう」(介護ポストセブン・介護マーケティング研究所 編集長・大橋拓哉)

※掲載しているデータは調査の一部です。掲載していないデータや自由記述設問に寄せられたコメント詳細については、以下までお問い合わせください。お問い合わせの際は、企業・部署名をご明記ください。

介護マーケティング研究所

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担当:小学館 メディアビジネス局

【出典の記載についてのお願い】

本記事で紹介されている調査データは、自由に引用いただけます。その際は、以下のように出典をご記載ください。

出典:【2026年調査】介護職員はなぜ辞める?やりがいを感じながらも離職する本当の理由と「辞めない施設」の条件(介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン)

https://kaigo-postseven.com/225808

『介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン』は、現在まさに介護中の方、介護に関心の高い方のリアルなデータをもとに、ユーザー動向分析・マーケティング・認知度向上・商品開発に役立てられるサービスを展開しています。

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会社概要

株式会社小学館

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URL
http://www.shogakukan.co.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区一ツ橋2-3-1
電話番号
03-3230-5355
代表者名
相賀信宏
上場
未上場
資本金
1億4700万円
設立
1922年08月