丸井錦糸町店と共同で優先エレベーター利用案内報知サービス実証実験を実施
パナソニック株式会社、パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社(以下、2社あわせて「パナソニック」)は、丸井錦糸町店と共同で、優先エレベーターの利用対象者がエレベーターをなかなか利用できないというお困りごとを解消するため、AI(人工知能)が画像認識によって対象者を把握し、アナウンスを流すことで他の利用者にご協力を促す報知サービスの実証実験を、2020年12月22日から2021年3月中旬まで丸井錦糸町店の1階と7階で実施します。
丸井錦糸町店は、年齢や性別に関係なく、高齢者、障がいのある方、外国人やLGBTの方など、すべてのお客様に楽しく安心してお買い物ができるインクルーシブな店舗づくりを目指し、店舗の環境整備と接客の両面における改善に取り組んでいます。パナソニックは2018年、博多マルイと北千住マルイにおいて、障がいのあるお客様の入退店把握と人数カウントを目的にAIを用いた画像物体検知の実証実験を実施しました(※1)。その結果、物体認識技術が障がいのあるお客様の入退店把握に有用であることが認められたため、今回の実証実験においても同様の画像物体検知技術を活用します。
今回の実証実験では、エレベーター待機のお客様に対し、画像物体検知技術を活用して、優先エレベータ―の利用対象者が優先的に利用できるよう、ご協力のお願いを自動でアナウンスします。これにより、お客様同士の譲り合いで優先エレベーターの利用環境の変化を検証します。具体的には、丸井錦糸町店の玄関フロアとなる1階および7階(レストラン街)のエレベーターホールに、パナソニックのセキュリティカメラとスピーカーを各1台ずつ設置します。カメラの映像から、車いす、白杖、ベビーカーを検出すると、「こちらは車いす・ベビーカーご利用の方などの優先エレベーターです。譲り合ってのご利用にご協力をお願いいたします。」と自動的にアナウンスする仕組みとなっています。
優先エレベーター利用に関するご協力のお願いを自動でアナウンスすることにより、施設警備員の配置が不要となります。また、混雑時はエスカレーター利用を促すアナウンス内容に変えることで、待機列の解消や、エレベーター内の人数減少による新型コロナウィルス感染症対策への効果も期待されます。
パナソニックは、多様性を受容する社会の実現に向けて、今後も最新の技術やソリューションで、すべての人にとって居心地の良いユニバーサルデザイン店舗づくりを推進していきます。
<実施概要>
実証場所:丸井錦糸町店1階および7階エレベーターホール
東京都墨田区江東橋3丁目9-10
実証期間:2020年12月22日~2021年3月中旬
※1 人工知能(AI)技術を用いた「障がい者入退店検知」の実証実験を開始(2018年5月16日 トピックス)
https://news.panasonic.com/jp/topics/160440.html
<関連情報>
・パナソニックが「視覚障がい者向けお買い物サポート」の実証実験を実施(2017年11月1日 トピックス)
https://news.panasonic.com/jp/topics/156946.html
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