全国3箇所を2021年度の日本山岳遺産に認定
インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:二宮宏文)と、同社が2010年に設立した日本山岳遺産基金は、2021年度の「日本山岳遺産」を決定し、以下の通り発表します。
■2021年度の日本山岳遺産の認定地と認定団体
アドバイザリーボードの助言のもと、事務局にて検討した結果、本年度は以下の3箇所を認定しました。
各認定団体には、本年度中に助成金を拠出するとともに、山と溪谷社の媒体を活用した広報支援を行う予定です。
●竜ヶ岳(三重県)/竜ヶ岳自然環境保全推進委員会 竜ヶ岳登山道整備の会
【山の概要】
低山でありながら900m付近から森林限界となって開放的な景観。一方、麓の宇賀渓には三重県側の急峻な地形からは想像できないほど奥深い谷が形成され、年間を通じて自然に分け入ることができる多様な環境。登山道周辺には絶滅危惧種Ⅱ類の植生もみられ、山頂周辺はツツジ科シロヤシオと笹の草原地帯となっている。
【認定団体】
2017年4月設立。竜ヶ岳が有する特異な自然環境を守り、後年までその自然環境を維持していくことを念頭に、環境への影響を最小限に抑えながら、登山道の崩壊箇所の補修や改修、崩壊の進行を遅らせる未然防止策を実施している。
●京都北山 芦生の森(京都府)/一般社団法人 芦生もりびと協会
【山の概要】
全面積(約4,200ha)の約半分は人の手が加えられていない天然林。標高600m付近まではコナラや常緑広葉樹であるウラジロガシ、ソヨゴなどの暖温帯林構成種が見られる。それ以上の標高ではブナ、ミズナラを主体とした冷温帯林構成種が見られる。気候区分としては、日本海型と太平洋型の移行帯に位置することから非常に豊かな生態系が見られる。木本類243種、草本類532種、シダ類85種が確認されている。
【認定団体】
2017年1月設立。 ガイドツアーのとりまとめやガイド養成、地域住民に向けた啓発活動、ルート整備等を行う。 芦生の森の豊かな自然を守り生かす活動を行い、その周辺地域に住む人々が自然と共生し、持続的かつ循環的な自然環境及び社会環境を実現することに寄与することを活動の目的としている。
●鉾岳(宮崎県)/フォレスト・マントル上鹿川
【山の概要】
1,000~1,700m級の山々が連なる上鹿川を取り巻く大崩山系。急峻な地形で温暖帯から冷温帯までが垂直的に存在し、急峻な山々の間をV字谷が蛇行し、瀑布、甌穴などが展開する変化に富んだ渓谷が、花崗岩の岩肌と自然林が美しい景観を作り出す。
【認定団体】
2013年、地域団体延岡チェンソーアートレンジャー部隊を母体とし、森林山村多面的機能発揮対策交付金活用団体として設立。2019年、一般ボランティア団体として事業継続し、宮崎北部森林管理署との「多様な活動の森」協定更新による活動面積拡張で遺伝子木保存林内に鹿ネットを設置、天然更新による森林再生を継続中。国有林内に残る巨木天然杉「鬼の目杉」を調査、新たな天然杉を発掘しそのルート整備を実施。
※各団体への助成内容と助成金額については、申請内容を鑑みて、調整中です。
【日本山岳遺産基金】 https://sangakuisan.yamakei.co.jp/
日本の山々がもつ豊かな自然・文化を次世代に継承していくために、2010年に㈱山と溪谷社と㈱インプレスホールディングスが設立した基金。「次世代育成」「山岳環境保全」「安全登山啓発」の3つをテーマに活動を展開しています。
【山と溪谷社】 https://www.yamakei.co.jp/
1930年創業。月刊誌『山と溪谷』を中心に、国内外で山岳・自然科学・アウトドア等の分野で出版活動を展開。
さらに、自然、環境、ライフスタイル、健康の分野で多くの出版物を展開しています。
【インプレスグループ】 https://www.impressholdings.com/
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:松本大輔、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「航空・鉄道」「モバイルサービス」「学術・理工学」を主要テーマに専門性の高いメディア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。
以上
【本件に関するお問合せ先】
日本山岳遺産基金事務局 担当:永田
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング
TEL03-6744-1900 E-mail: kikin_info@yamakei.co.jp
https://sangakuisan.yamakei.co.jp/
■2021年度の日本山岳遺産の認定地と認定団体
アドバイザリーボードの助言のもと、事務局にて検討した結果、本年度は以下の3箇所を認定しました。
各認定団体には、本年度中に助成金を拠出するとともに、山と溪谷社の媒体を活用した広報支援を行う予定です。
●竜ヶ岳(三重県)/竜ヶ岳自然環境保全推進委員会 竜ヶ岳登山道整備の会
【山の概要】
低山でありながら900m付近から森林限界となって開放的な景観。一方、麓の宇賀渓には三重県側の急峻な地形からは想像できないほど奥深い谷が形成され、年間を通じて自然に分け入ることができる多様な環境。登山道周辺には絶滅危惧種Ⅱ類の植生もみられ、山頂周辺はツツジ科シロヤシオと笹の草原地帯となっている。
【認定団体】
2017年4月設立。竜ヶ岳が有する特異な自然環境を守り、後年までその自然環境を維持していくことを念頭に、環境への影響を最小限に抑えながら、登山道の崩壊箇所の補修や改修、崩壊の進行を遅らせる未然防止策を実施している。
●京都北山 芦生の森(京都府)/一般社団法人 芦生もりびと協会
【山の概要】
全面積(約4,200ha)の約半分は人の手が加えられていない天然林。標高600m付近まではコナラや常緑広葉樹であるウラジロガシ、ソヨゴなどの暖温帯林構成種が見られる。それ以上の標高ではブナ、ミズナラを主体とした冷温帯林構成種が見られる。気候区分としては、日本海型と太平洋型の移行帯に位置することから非常に豊かな生態系が見られる。木本類243種、草本類532種、シダ類85種が確認されている。
【認定団体】
2017年1月設立。 ガイドツアーのとりまとめやガイド養成、地域住民に向けた啓発活動、ルート整備等を行う。 芦生の森の豊かな自然を守り生かす活動を行い、その周辺地域に住む人々が自然と共生し、持続的かつ循環的な自然環境及び社会環境を実現することに寄与することを活動の目的としている。
●鉾岳(宮崎県)/フォレスト・マントル上鹿川
【山の概要】
1,000~1,700m級の山々が連なる上鹿川を取り巻く大崩山系。急峻な地形で温暖帯から冷温帯までが垂直的に存在し、急峻な山々の間をV字谷が蛇行し、瀑布、甌穴などが展開する変化に富んだ渓谷が、花崗岩の岩肌と自然林が美しい景観を作り出す。
【認定団体】
2013年、地域団体延岡チェンソーアートレンジャー部隊を母体とし、森林山村多面的機能発揮対策交付金活用団体として設立。2019年、一般ボランティア団体として事業継続し、宮崎北部森林管理署との「多様な活動の森」協定更新による活動面積拡張で遺伝子木保存林内に鹿ネットを設置、天然更新による森林再生を継続中。国有林内に残る巨木天然杉「鬼の目杉」を調査、新たな天然杉を発掘しそのルート整備を実施。
※各団体への助成内容と助成金額については、申請内容を鑑みて、調整中です。
【日本山岳遺産基金】 https://sangakuisan.yamakei.co.jp/
日本の山々がもつ豊かな自然・文化を次世代に継承していくために、2010年に㈱山と溪谷社と㈱インプレスホールディングスが設立した基金。「次世代育成」「山岳環境保全」「安全登山啓発」の3つをテーマに活動を展開しています。
【山と溪谷社】 https://www.yamakei.co.jp/
1930年創業。月刊誌『山と溪谷』を中心に、国内外で山岳・自然科学・アウトドア等の分野で出版活動を展開。
さらに、自然、環境、ライフスタイル、健康の分野で多くの出版物を展開しています。
【インプレスグループ】 https://www.impressholdings.com/
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:松本大輔、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「航空・鉄道」「モバイルサービス」「学術・理工学」を主要テーマに専門性の高いメディア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。
以上
【本件に関するお問合せ先】
日本山岳遺産基金事務局 担当:永田
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング
TEL03-6744-1900 E-mail: kikin_info@yamakei.co.jp
https://sangakuisan.yamakei.co.jp/
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