世界一小さな映画祭 Osaka Tiny Film Festival が初開催

吉本興業株式会社

ご挨拶

来る2025年8月30日(土)、大阪の「大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]」で「Osaka Tiny Film Festival 2025」が開催されます。本映画祭のテーマは「記録と記憶」です。そのテーマを起点に、1.その小ささと個人をベースとした映画表現の鋭利な実験性、2.毎年会場が変わる周遊性が大きな特徴です。映画上映だけでなく、トーク、インスタレーションやWSの10年越しの成果発表などを行います。珠玉の映像と共に、小さな地殻変動を感じられるこの特別な機会をどうぞお見逃しなく。

Osaka Tiny Film Festival ロゴ

映画祭概要

世界で一番小さい映画祭が大阪ではじまります。個を起点に制作された映像作品を小規模会場で限定された少ない観客に向けて発信します。毎年、水の都である大阪市内の会場を移動し開催します。

本映画祭は小ささが大きな特徴です。小規模で少人数の観客だからこそ成立する鋭利な魚の小骨のような実験性、その小骨が喉に深く刺さった感覚に通じる後を引く鑑賞体験を鑑賞者に与える機会になるでしょう。映画祭のテーマは「記録と記憶」です。映画、映像自体が内包する記録性について示唆する作品や、個人の記憶と結びついた作品などを紹介し、記録と個人的記憶の繋がりを鑑賞者と共に探ります。様々なデジタルツールで安易に映像/イメージを生成できる時代だからこそ、制作者の眼前にあるものと最小単位の関係を結び、撮影し記録・記憶すること(あるいはしないこと)の重要性が増していきます。出品される作品およびプログラムは現代の映像メディアそのものへの批評になるでしょう。そして映画祭の取り組みの小さな波紋がやがて大きく広がっていくことに期待しています。

今年の会場は「大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]」で、2025年8月30日(土)に一日限りの小さな上映と小さな映像展示を行います。プログラムは上映プログラムA 「時間の旅」、上映プログラムB「幻燈会(げんとうえ)」+トーク、映像展示 プログラムC「バケツと氷とカエルの鳴く声」、ワークショップ成果展示プログラムD 「遠くをみるために」です。

プログラムD「遠くをみるために」は本映画祭企画者である林勇気が2015年に「大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]」で実施した、10年後の自分自身にメッセージを送る映像ワークショップに端を発します。今年が10年後にあたり予定していた上映年になります。そのような経緯もあり今年の映画祭は「大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]」で開催されます。

会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco] 4F room3、2F room8

日時:2025年8月30日(土) 14:00〜18:30

参加料:上映プログラムA上映プログラムBのみ有料 各1000円(税込、定員各15名、申込先着順)
※定員になり次第募集を終了します。
※予約はこちらのフォームから

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScnoyUKSWDdSmF5BD2RVtv0pHbzlpYg6ydvmL74v5ba-wzbTQ/viewform?usp=dialog

申込開始日:2025年8月1日(金)10:00〜

映像展示 プログラムC、ワークショップ成果展示プログラムD無料

プログラム内容:

●上映 プログラムA 「時間の旅」
時間:15:30-16:30
会場:2F room8
上映作品・作家:
『いまと私、わたしともうひとり』ジダーノワ・アリーナ/2024/10分
『風と凪(炭酸水、時計、窓の外)』今村遼佑/2013/5分
『For rest』磯部真也/2017/17分
『Words Wardrobe』Moskitoo /2024/5分
『Pizza Time』今井祝雄/1983 /10分
『タイムカプセル』佐竹真紀/2023/12分

●上映 プログラムB「幻燈会(げんとうえ)」+アーティスト・トーク
時間:17:00-18:00
会場:2F room8
上映作品・作家:
『新聞の読み方』今井祝雄/2024〜/約20分
『灯をみる』林勇気/2024/約20分

●映像展示 プログラムC「バケツと氷とカエルの鳴く声」
時間:14:00-18:30
会場:4F room3
上映作品・作家:
『バケツと氷』今村遼佑/2025/インスタレーション
『[歩録]カエルの鳴き声をもとめて歩いた記録』古川友紀/2020 /19分

●ワークショップ成果展示プログラムD 「遠くをみるために」
時間:14:00-18:30
会場:4F room3前
上映作品・作家:『遠くをみるために』林勇気/2015 /34分

詳細:

https://www.instagram.com/osaka_tiny_film_festival

企画:林勇気

ロゴデザイン:後藤哲也

主催:Osaka Tiny Film Festival 実行委員会、大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]

作品作家

ジダーノワ アリーナ/Zhdanova Alina
モスクワ(ロシア) に生まれ北海道で育つ。現在は京都を拠点に、映像作家・キュレーターとして活動。博士(美術)。京都精華大学メディア表現学部教員。
人の記憶や人格、その背景にある社会背景に興味があり、個人や他者の語りを通じて様々な国や街でリサーチを行っている。忘却と想起、記憶の再構築などをテーマに、人が話す日常や記憶をもとに、自作の架空言語やアニメーションをつかって鑑賞者の記憶と対峙するような作品を作る。
主な展覧会として「Fictitious」(N project、2025)、「第1回MIMOCA EYE」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2022)など、主な受賞として「京都新鋭選抜展」最優秀賞(京都文化博物館、2021)、「CAF賞2015」最優秀賞(3331 Arts Chiyoda、2015)などがある。


今村遼佑
1982年生まれ、2007年京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。日々過ごすなかでの記憶やふとした気づきを元に、ものごとの確かさと不確かさを探求するような作品を手がける。インスタレーション、立体、映像、絵画など表現方法は主題に合わせて多岐にわたる。近年の展覧会に、「今村遼佑×光島貴之 感覚をめぐるリサーチ・プロジェクト 〈感覚の点P〉展」(東京都渋谷公園通りギャラリー/東京、2025)、「神奈川県民ホールギャラリー2023年度企画展 味/処」(神奈川県民ホールギャラリー、2023)、個展「永くて遠い、瞬きする間」(Finch Arts/京都、2021)など。

磯部真也
映像作家。1982年横浜市出身。2007年東京造形大学大学院卒業。2011年イメージフォーラム映像研究所卒業。フィルムを駆使した、長期間の撮影による実験映画が代表的な作風とされる。『13』(2020)と『ユーモレスク』(2022)がイメージフォーラム・フェスティバル東アジア・エクスぺリメンタルコンぺティションにて大賞を受賞。またアメリカのアナーバー映画祭において 『13』がグランプリにあたるKen Burns for Best of the Festivalを受賞。『ユーモレスク』が Juror Awardsを受賞。


Moskitoo
東京を拠点に活動するサウンドアーティスト/シンガー。自身の歌声を起点に、電子音、身の回りの物音などを繊細に編み込み、音と沈黙のあわいに立ち上がる輪郭や気配をすくい取るような独自の音楽を制作している。これまでに海外レーベルからの作品リリースや、アーティストとのコラボレーション、映像・CMなどへの楽曲提供など、音楽を軸にさまざまな形での制作を行ってきた。本作『Words Wardrobe』は、音楽アルバムのアートワーク構想から派生したもので、映像制作は初の試みとなった。自身の音楽と通じ合う手触りを持つ作品として制作された。

今井祝雄
美術家。大阪市生まれ、在住。大阪市立工芸高校在学中から具体美術協会に解散まで参加。第10回シェル美術賞1等賞、以来内外の美術展で発表するほか第1回草月実験映画祭、第16回オーバーハウゼン短編映画祭、第46回ロッテルダム国際映画祭などに映像作品を出品。著書に『白からはじまる』(ブレーンセンター)、『タイムコレクション』『余白とフレーム』(水声社) ほか、作品集に『NORIO IMAI』(Axel and May Vervoordt 財団)、『今井祝雄-具体とその後』(アートコートギャラリー)、『今井祝雄-長い未来をひきつれて』(水声社)がある。10月5日まで国立国際美術館における「コレクション1‐戦後美術の円・環」で展示・上映中。

佐竹真紀
1980年豊頃町生まれ。札幌市在住。2003年北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術コース(芸術文化学士)卒業。2005年北海道教育大学大学院、教育学研究科教科教育専攻修士課程(教育学修士)修了。写真を使ったアニメーションを中心に制作。“記録”と“記憶”の狭間にある世界を探究している。2011年フランス配給団体CINEDOC PARIS FILMS COOP主催でパリにて招待上映。2016年ドイツドレスデン国際短編映画祭にて写真アニメーションのワークショップ講師。2018年ドイツ31.Stuttgarter FilmwinterにてThe 2 Minutes Short Film Award審査員など。

林勇気
映像作家。膨大な量の写真をコンピューターに取り込み、切り抜き重ね合わせることでアニメーションを制作。自ら撮影した写真のほか、人々から提供された写真やインタビューを素材とした制作により、デジタル・メディアやインターネットを介して行われる現代的なコミュニケーションや記憶のあり方を問い直す。 近年は他領域とのコラボレーションや、ワークショップを通しての作品制作も多数試み、映像が内包する拡張性や協働的な側面について模索している。主な映画祭にバンクーバー国際映画祭、香港国際映画祭、オーバーハウゼン国際映画祭など。

古川友紀
ダンサー・散歩家。踊りを通じて人や土地、環境へとつながる術を探っている。これまでに自身の創作のほか、レジーヌ・ショピノや佐久間新、アンサンブル・ゾネらの舞台作品に出演。歩行に関する取り組みとしては、災禍の記憶を辿る「おもいしワークショップ」や、歩きの記録装置「歩録シリーズ」。近作に、個展「歩 録:Exhibition / Performance」(Social Kitchen/2020年)、WS&展示「災間スタディーズ:震災30年目の“分有”をさぐる#3〈おもいしワークショップ 湊川編 2024 ver.〉」(デザイン・クリエイティブセンター神戸/2024~25年)などがある。

作品画像

※高画質の画像がご入用でしたらご連絡ください。

『いまと私、わたしともうひとり』ジダーノワ・アリーナ/2024/10分
『For rest』磯部真也/2017/17分
『Words Wardrobe』Moskitoo /2024/5分
『バケツと氷』今村遼佑/2016/インスタレーション/バケツ、iPad、石
『新聞の読み方』今井祝雄/2024〜/約20分
『タイムカプセル』佐竹真紀/2023/12分
『遠くをみるために』林勇気/2015 /34分
『[歩録]カエルの鳴き声をもとめて歩いた記録』古川友紀/2020 /19分 (撮影:草本利枝)

お問い合わせ先:

大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]

〒550-0006 大阪市西区江之子島2丁目1番34 号

地下鉄(Osaka Metro) 中央線・千日前線「阿波座駅」下車、8番出口から西へ約150m

TEL:06-6441-8050 FAX:06-6441-8151

mail:art@enokojima-art.jp

web | https://www.enokojima-art.jp/

※当センターは、2022年4月よりenoco文化創造プロジェクトとして吉本興業株式会社が代表団体となり、株式会社よしもとデベロップメンツ、株式会社博報堂の3者で指定管理者運営を行っています。

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会社概要

吉本興業株式会社

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URL
http://www.yoshimoto.co.jp/corp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区新宿5丁目18番21号
電話番号
-
代表者名
岡本 昭彦
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
1912年04月