究極のスピード対決をリナレスのジムメイトでもある村田諒太が占う!3階級制覇王者リナレスvs五輪連覇の天才ロマチェンコのビッグマッチを、5/13(日)午前9時からWOWOWにて生中継!
http://www.wowow.co.jp/sports/excite/
フェザー級、S・フェザー級、そしてライト級の3階級で世界王座を獲得したホルヘ・リナレス(32=帝拳)が12日(日本時間13日)、アメリカのニューヨーク、格闘技の殿堂と言われるマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)でWBC世界ライト級王座3度目の防衛戦を行う。挑戦者はアマチュア時代に五輪で08年北京大会、12年ロンドン大会連覇の実績を持ち、プロでは3戦目にフェザー級、7戦目で現在のS・フェザー級王座を獲得したワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ)。こちらは史上最速の12戦目での3階級制覇を狙っての挑戦となる。スピードとテクニックを兼備した実力者同士の注目カードだ。その一戦の展望について、4月15日に8回TKO勝ちで初防衛を果たしたWBA世界ミドル級王者の村田諒太(32=帝拳)に聞いた。ロマチェンコ有利の予想が多いなか、リナレスのジムメイトでもある村田は「速くて強い右ストレートを持つリナレスが勝つ可能性も十分ある」と話す。
――帝拳ジムのジムメイトとして接しているリナレスは、どんな人ですか。
村田「明るくて優しい人ですね。見た感じの、あのままです」
――一緒にトレーニング・キャンプもしていますよね。
村田「成田のキャンプで何度か一緒だったことがあります。僕も速いんですが、彼も走るのは速いですね。何度か食事もしたことがありますが、そんなときは日本語でボクシング以外のたわいもない話をすることがほとんどです。ラスベガスでトレーニングしたときは、ほぼ毎日一緒に食事していましたね」
――今回の試合前、話す機会はありましたか。
村田「この前、僕の初防衛戦(4月15日)が終わったあと、アメリカにいるリナレスから『ブラザー、コングラチュレーション(おめでとう)』と連絡がありました。僕は「ありがとう、今度は君の番だね」と返しました」
――リナレスの最近の戦いぶりを見て、いかがでしょうか。
村田「以前は強いけれど、打たれたときにモロいという印象がありましたが、最近は逞しくなりましたよね。ケビン・ミッチェル(イギリス)戦など、敵地でダウンを喫したにもかかわらず立ち上がって、その後も何ごともなかったかのように自分のボクシングをしていましたからね。強いうえに安定感が出てきたと思います。イスマエル・サラス・トレーナーとの相性もいいのかもしれませんね」
――ミッチェル戦、アンソニー・クロラ(イギリス)との2試合など、敵地で戦った経験がプラスになっているようですね。
村田「特にクロラとの試合は相手の応援がすごくて、セコンドの声が聞こえなかったらしいですよ。そんななかで戦って勝つんだから逞しいと思います」
――技術面は?
村田「完璧でしょう。あれほどスピードがあって技術のある選手はいないんじゃないですか。リナレスの良いところは第一にスピードですが、単発でも連打でも速い。次はパンチ力。特に最近はパワーがついてきているなと感じますね。総合的にみれば完璧に近い選手だと思います」
――ここ2試合、サウスポーとの試合が続いていて、次に対戦するロマチェンコもサウスポーです。
村田「右と戦うときほど得意ではないのかなと思いますが、ルーク・キャンベル(イギリス)戦、メルシト・ヘスタ(フィリピン)戦とサウスポーとの試合が続いているので、この2試合が良いテストになっているんじゃないですかね」
――では、3階級制覇を狙って挑戦してくるロマチェンコについて、彼の優れている点を挙げてください。
村田「まずパンチをもらわないこと、そして速い点ですね。それで相手はイヤになってしまう。自分のパンチは当たらない、打とうと思ったらいない、もういいやとなってしまう。“ノー・マス(もうやめた)チェンコ”などと言われるぐらいですからね。あのボクシングはロマチェンコにしかできない。試合前は『やるんじゃないか』と思ったギジェルモ・リゴンドー(キューバ)でさえ後ろに回られてしまったぐらいですからね。滑るようなフットワーク、スピードは特別なもの。まるでミニ四駆みたいですよ。なぜあんな動きができるのか分からないし、才能としかいいようがないでしょう。真似しようと思っても誰にもできないボクシングですよ」
――ただ、今回は階級を上げてライト級での試合となります。
村田「そこですよ。体のサイズ、肉体的なもの、一発一発のパンチ力、加えてリナレスにはスピードがある。下の階級の選手が上げてきたときの最大の強みはスピードなんです。マニー・パッキャオ(フィリピン=6階級制覇)やロイ・ジョーンズ(アメリカ=4階級制覇)などが好例ですよね。でも、今回の場合、それがリナレスに通用するかといったら、それはないわけですよ。フェザー級、S・フェザー級の選手よりもライト級のリナレスの方が速いんですから。かつ体の強さもある。だからロマチェンコに勝つとしたらリナレスだと思うんです。もしもリナレスが止められないのならば、もう誰もロマチェンコを止められないでしょう」
――どんな展開を予想しますか。
村田「序盤はロマチェンコが様子を見ると思います。相手のパンチ力がどのくらいなのかと。リナレスはワンツー系のストレートを狙うと思います。このときにロマチェンコがリナレスのパンチにどれだけ反応できるかが最初のポイントで、十分な反応ができないようならばリナレスの速い右が当たるでしょう。逆に、リナレスの右を簡単に外してしまうならばロマチェンコのペースでしょう。そこが勝負の分かれ目だと思います。もうひとつは、オルランド・サリド(メキシコ=プロ2戦目のロマチェンコに12回判定勝ち)がやったほどではないにしても、リナレスが体でロマチェンコを押し込んでロープを背負わせるシーンをつくる展開もあります。それでも、「フィジカルは関係ない、俺の足の動きの方が速い」とばかりにロマチェンコが動いて打つならば、それはもうロマチェンコのものでしょう。互いの強い面をぶつけ合ったうえでの勝負になると思います」
――下馬評ではロマチェンコ有利と出ています。
村田「リナレスが勝つチャンスは十分にありますよ。ロマチェンコは打たれたことがないので、リナレスの右が当たったときにどうなるか分からない。リナレスは右だけでなく左のアッパーも巧いし。最近はコンビネーションが多彩ですからね。でも、カウンターでも自分から踏み込んで打つ場合でも、やはりリナレスが勝つには右でしょうね」
――この試合はスピード対スピード、天才対天才などと言われていますが、村田選手はどんな構図だと思いますか。
村田「スピード(リナレス)対ハイテク(高機能=ロマチェンコ)でしょう。直線的な動きにスピードがあるリナレスに対し、足のスピードがあるロマチェンコの機能が上回るか。スピードを身上とする選手同士の対決ですが、スピードの種類が違うんですよ」
――ジムメイトとしてリナレスにエールを。
村田「勝ってくれると信じています。ホルヘ(リナレス)、勝って一緒に美味しい肉を食べよう」
◆◆◆WOWOW番組情報◆◆◆
★『生中継!エキサイトマッチスペシャル 光速対決!リナレスvsロマチェンコ』
【放送日】5/13(日)午前9:00~[WOWOWプライム]
WBA世界ライト級タイトルマッチ
ホルヘ・リナレス(ベネズエラ・帝拳)/3階級制覇王者
vs ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)/2階級制覇王者
■WOWOW番組オフィシャルサイト
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■敵地での試合を経て逞しさ増したリナレス
――帝拳ジムのジムメイトとして接しているリナレスは、どんな人ですか。
村田「明るくて優しい人ですね。見た感じの、あのままです」
――一緒にトレーニング・キャンプもしていますよね。
村田「成田のキャンプで何度か一緒だったことがあります。僕も速いんですが、彼も走るのは速いですね。何度か食事もしたことがありますが、そんなときは日本語でボクシング以外のたわいもない話をすることがほとんどです。ラスベガスでトレーニングしたときは、ほぼ毎日一緒に食事していましたね」
――今回の試合前、話す機会はありましたか。
村田「この前、僕の初防衛戦(4月15日)が終わったあと、アメリカにいるリナレスから『ブラザー、コングラチュレーション(おめでとう)』と連絡がありました。僕は「ありがとう、今度は君の番だね」と返しました」
――リナレスの最近の戦いぶりを見て、いかがでしょうか。
村田「以前は強いけれど、打たれたときにモロいという印象がありましたが、最近は逞しくなりましたよね。ケビン・ミッチェル(イギリス)戦など、敵地でダウンを喫したにもかかわらず立ち上がって、その後も何ごともなかったかのように自分のボクシングをしていましたからね。強いうえに安定感が出てきたと思います。イスマエル・サラス・トレーナーとの相性もいいのかもしれませんね」
――ミッチェル戦、アンソニー・クロラ(イギリス)との2試合など、敵地で戦った経験がプラスになっているようですね。
村田「特にクロラとの試合は相手の応援がすごくて、セコンドの声が聞こえなかったらしいですよ。そんななかで戦って勝つんだから逞しいと思います」
――技術面は?
村田「完璧でしょう。あれほどスピードがあって技術のある選手はいないんじゃないですか。リナレスの良いところは第一にスピードですが、単発でも連打でも速い。次はパンチ力。特に最近はパワーがついてきているなと感じますね。総合的にみれば完璧に近い選手だと思います」
――ここ2試合、サウスポーとの試合が続いていて、次に対戦するロマチェンコもサウスポーです。
村田「右と戦うときほど得意ではないのかなと思いますが、ルーク・キャンベル(イギリス)戦、メルシト・ヘスタ(フィリピン)戦とサウスポーとの試合が続いているので、この2試合が良いテストになっているんじゃないですかね」
■リナレスのスピード vs ロマチェンコのハイテク
――では、3階級制覇を狙って挑戦してくるロマチェンコについて、彼の優れている点を挙げてください。
村田「まずパンチをもらわないこと、そして速い点ですね。それで相手はイヤになってしまう。自分のパンチは当たらない、打とうと思ったらいない、もういいやとなってしまう。“ノー・マス(もうやめた)チェンコ”などと言われるぐらいですからね。あのボクシングはロマチェンコにしかできない。試合前は『やるんじゃないか』と思ったギジェルモ・リゴンドー(キューバ)でさえ後ろに回られてしまったぐらいですからね。滑るようなフットワーク、スピードは特別なもの。まるでミニ四駆みたいですよ。なぜあんな動きができるのか分からないし、才能としかいいようがないでしょう。真似しようと思っても誰にもできないボクシングですよ」
――ただ、今回は階級を上げてライト級での試合となります。
村田「そこですよ。体のサイズ、肉体的なもの、一発一発のパンチ力、加えてリナレスにはスピードがある。下の階級の選手が上げてきたときの最大の強みはスピードなんです。マニー・パッキャオ(フィリピン=6階級制覇)やロイ・ジョーンズ(アメリカ=4階級制覇)などが好例ですよね。でも、今回の場合、それがリナレスに通用するかといったら、それはないわけですよ。フェザー級、S・フェザー級の選手よりもライト級のリナレスの方が速いんですから。かつ体の強さもある。だからロマチェンコに勝つとしたらリナレスだと思うんです。もしもリナレスが止められないのならば、もう誰もロマチェンコを止められないでしょう」
――どんな展開を予想しますか。
村田「序盤はロマチェンコが様子を見ると思います。相手のパンチ力がどのくらいなのかと。リナレスはワンツー系のストレートを狙うと思います。このときにロマチェンコがリナレスのパンチにどれだけ反応できるかが最初のポイントで、十分な反応ができないようならばリナレスの速い右が当たるでしょう。逆に、リナレスの右を簡単に外してしまうならばロマチェンコのペースでしょう。そこが勝負の分かれ目だと思います。もうひとつは、オルランド・サリド(メキシコ=プロ2戦目のロマチェンコに12回判定勝ち)がやったほどではないにしても、リナレスが体でロマチェンコを押し込んでロープを背負わせるシーンをつくる展開もあります。それでも、「フィジカルは関係ない、俺の足の動きの方が速い」とばかりにロマチェンコが動いて打つならば、それはもうロマチェンコのものでしょう。互いの強い面をぶつけ合ったうえでの勝負になると思います」
――下馬評ではロマチェンコ有利と出ています。
村田「リナレスが勝つチャンスは十分にありますよ。ロマチェンコは打たれたことがないので、リナレスの右が当たったときにどうなるか分からない。リナレスは右だけでなく左のアッパーも巧いし。最近はコンビネーションが多彩ですからね。でも、カウンターでも自分から踏み込んで打つ場合でも、やはりリナレスが勝つには右でしょうね」
――この試合はスピード対スピード、天才対天才などと言われていますが、村田選手はどんな構図だと思いますか。
村田「スピード(リナレス)対ハイテク(高機能=ロマチェンコ)でしょう。直線的な動きにスピードがあるリナレスに対し、足のスピードがあるロマチェンコの機能が上回るか。スピードを身上とする選手同士の対決ですが、スピードの種類が違うんですよ」
――ジムメイトとしてリナレスにエールを。
村田「勝ってくれると信じています。ホルヘ(リナレス)、勝って一緒に美味しい肉を食べよう」
◆◆◆WOWOW番組情報◆◆◆
★『生中継!エキサイトマッチスペシャル 光速対決!リナレスvsロマチェンコ』
【放送日】5/13(日)午前9:00~[WOWOWプライム]
WBA世界ライト級タイトルマッチ
ホルヘ・リナレス(ベネズエラ・帝拳)/3階級制覇王者
vs ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)/2階級制覇王者
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