9月1日より予約開始。「書泉と、10冊」企画 第3弾は、株式会社早川書房とミステリの名作を1冊。ネットで4万円で販売されている「堕天使拷問刑」とは、どんな作品なのか。
「中世への旅」シリーズの大ヒットから始まった、「書泉と、10冊」。この企画は、過去に出版された書籍で既に在庫がなく手に入りにくい名作を、株式会社書泉と出版社のみなさま、著者のみなさまに協力いただき重版・復刊してお届けしていくものです。
その第3弾のタイトルが決まりましたので、お知らせいたします。
第3弾は、株式会社書泉のもう1つの屋号である「芳林堂書店」から株式会社早川書房のご担当に長年ご相談してきていた「堕天使拷問刑」(著者:飛鳥部 勝則)になります。
2008年に出版されたが重版、文庫化、電子化すべてされておらず、流通量が少ない本作。ミステリーファンの口コミで「なぜあのとき買わなかったのか?」「読んでみたいと思ったときには、いろんなサイトで高額がついていて手が出なかった一冊」「図書館で読んだけど、手元においておきたい一冊」というコメントがたくさんあがっている作品です。
今回の企画を起案した芳林堂書店高田馬場店の店長も作品の熱烈なファンの1人であり、「ぜひ全力で売ってみたい一冊」として長年重版のリクエストを早川書房の担当者に繰り返し話していました。今回「書泉と、10冊」という企画の中で改めて相談し、重版独占販売というスタート地点に立つことができました。
<この企画を起案した、芳林堂書店高田馬場店 店長 山本さん>
鮎川哲也賞でデビューされた推理小説家、飛鳥部勝則先生。画家でもある先生の独特な雰囲気とジャンルを横断する作風で熱烈なファンが多くいらっしゃいますが、2010年以降長編新作を発表されておりません。メーラーを遡ると、私が早川書房さんに初めてお願いをしたのは2020年1月のことでした。その際は諸事情にて実現できなかったことが、時を経て実現できる、という電話を頂いたときには、年甲斐もなく大きく吼えていました。願い続けた『堕天使拷問刑』を新刊で買って読める世の中へ。世界は変わります。皆で楽しみましょう。
<早川書房 編集担当 吉田さん コメント>
出版から15年、早川書房でも濃密で斬新な本書をいつの日かまた陽のあたる場所へ送り出したいと思っていました。そんな時に「中世への旅」シリーズ企画での実績と情熱を山本店長が当社にぶつけてきてくださりました。甦った堕天使がみなさまの元に舞い降りますように。
<著者 飛鳥部 勝則さん コメント>
15年前に出版された約千枚の長編が復刊されるという奇跡に、眩暈がするほど喜んでいます。この間に、『堕天使拷問刑』を読みたい、とか本の形で持っていたい、という読者の声は耳にしていたのですが、応えることができずにいました。今度こそ、どうかお手元に届きますように。
今回は、画家でもある著者飛鳥部さんの個展で特別に配布されていた短編「魔女考」の再録版を付け、芳林堂書店・書泉限定版というカタチで発売。同時に「魔女考」と書き下ろし短篇が付いた有償特典版も発売。9月1日(金)より芳林堂書店・書泉各店と、書泉オンラインにて予約を開始。予約締め切りは9月30日(土)までとなっています。(商品のお届けは10月下旬となります)
【商品情報】
「堕天使拷問刑」(著者:飛鳥部 勝則)
判型:四六版上製
ISBN: 9784152088918
あらすじ:
魔術崇拝者の密室怪死に一族の女3人斬首事件。そんな異常な出来事が起こる町で、
少年は「月へ行きたい」とつぶやく少女と出会う。それが新たな悲劇を……
唯一無二の純愛本格ホラーミステリ!
○書泉限定版
特典①:「魔女考」再録版小冊子
販売価格:3,200円(税抜き)
○書泉限定有償特典版
特典①:「魔女考」再録版小冊子
特典②:飛鳥部 勝則先生 書きおろし短篇「針女」小冊子
※予約先着順で著者直筆サインが書籍に入ります。数に限りがございます。予定数に達し次第受付終了となります
販売価格: 4,400円(本体価格3,200+1,200円(税抜き)
■ 予約開始日:2023年9月1日(金)
書泉オンライン:https://shosen.tokyo/?mode=grp&gid=2893705
書泉オンライン楽天店:https://item.rakuten.co.jp/shosen/c/0000000978/
芳林堂書店高田馬場店/芳林堂書店みずほ台店
書泉グランデ/書泉ブックタワー
■ 予約〆切日:2023年9月30日(土)
■ 商品お届け予定日、店頭発売日:2023年10月31日(火)
株式会社早川書房
1945年の創業以来、出版事業を通じて、選りすぐりの海外文学、海外文化を日本に、また優れた日本文学、日本文化を世界に紹介することを企業使命とし、SF、ミステリをはじめとした多種多様で良質な出版を行っています。
株式会社書泉
「書泉」「芳林堂書店」の2つの屋号の書店を展開。「鉄道」「アイドル」「プロレス」をはじめ「数学」「占い」など様々なジャンルの本・雑貨を深く扱っています。著書にまつわるイベントも多数実施。
<参考>前回リリース「書泉と、10冊」企画概要と、これまでの販売実績数
昨今、さまざまなネットサービスで過去に出版され、探しても見つからない数々の本が法外な値段で取引されています。「欲しい人が払える分の値段を払う」ということは一見、今の世の中の「当たり前」に見えますが、私たちは「そうではない」と考えます。
ファンの方が熱望するあの名作、私たちも是非お勧めしたいあの名著を「適切な価格」でお届けすることに私たちは挑戦していきます。
そして、それは私たち“本屋”だけでは実現できません。
著者の方々、出版社のみなさま、ファンのみなさま、などご縁のある方と協力しながら、少しずつでもこの挑戦をカタチにしていけると信じています。
この企画を「書泉と、10冊」という名前にしました。
「書泉と、ご縁ある方で世に送り出す10冊」という願いを込めての企画タイトルです。
まずは、10冊。この企画で改めておススメしたい本をお届けしていきます。
第1弾の「鉄腕ゲッツ行状記-ある盗賊騎士の回想録-」白水社刊も順調にご予約いただき、933冊の予約に店頭販売分を含め1,400冊の重版となりました。引き続き店頭、オンラインにて販売しております。
また、第2弾の「復刻版バスジャパンハンドブック 東京交通局」「同 神奈川中央交通」「同 東急バス」も3冊累計で400冊を超える販売数となっております。
引き続き、企画に賛同いただける出版社・著者のみなさまからのお声かけもお待ちしております。
<掲載記事リンク>
長年の「重版未定」から2カ月で2万冊 奇跡を生んだ書店員の情熱(朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASR616T0YR5ZULLI001.html?iref=pc_extlink
ファン熱望の品切れ本、書泉が復活計画 書店員の目利きで魅力再発見(朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASR664DR4R65ULLI006.html
人文書「中世への旅」復刊でヒット 書店員の推しに共感(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD09BFI0Z00C23A6000000/
重版未定本の復刊を実現、売り切った書店員の情熱:書泉グランデ・大内学さん(じんぶん堂)
https://book.asahi.com/jinbun/article/14965068
書泉を「来る理由」がある場所にする(文化通信デジタル)
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