電気自動車の最適な充電管理システムの構築に向けてパナソニックと中部電力が実証試験を開始 ~より経済的価値、環境価値の高いEV充電サービスの実現を目指します~
パナソニック株式会社(以下「パナソニック」)と中部電力株式会社(以下「中部電力」)は、電気自動車(以下「EV」)の最適な充電管理システムの構築に向けた実証試験(以下「本実証」)を本日より開始します。
カーボンニュートラルの実現に向けて、自動車の電動化が急速に進むなか、事業所などに複数台の充電設備を設置するケースが多くなり、充電のための電力設備の増強や、充電が集中することによる電気契約の基本料金の上昇など、お客さまの経済的な負担の増加が想定されます。
それらを回避するために、EVを導入する施設の電力需要や、EVの運行状況を考慮した効率的な充電が求められています。
パナソニックは、本年10月からEVの充電タイミングを制御し、集中を回避するEV充電インフラソリューション「Charge-ment(チャージメント)」の提供を開始しました。
中部電力は、施設の電力需要予測やEVの運行計画情報を組み合わせ、複数台配備されたEVの充電優先順位を判定し、運行に必要な量を効率的に充電するEV充電スケジュールの開発を進めています。
本実証では、中部電力の技術開発本部を実証フィールドとして、両社の技術やノウハウを組み合わせることで、EVの充電を最適に制御し、施設全体の消費電力を抑えるとともに、電気料金の安い時間帯に充電をシフトすることで、EVの導入に伴い生じる電力設備の増強や電気の基本料金の上昇などの経済的な負担を最小限とすることを目指します。
また、EVバッテリーの充電や放電によるDR(※1)やVPP(※2)などといった電力サービスへの適応も視野に入れた技術の検証も行います。
両社は本実証を通じて、より経済的価値、環境価値の高いEV充電サービスの実現を目指し、EVの普及を推進し、脱炭素社会の実現に貢献していきます。
※1 電力需給バランスを調整するために、需要家側エネルギーリソースの保有者もしくは第三者が、そのエネルギーリソースを制御することで、電力需要パターンを変化させること。
※2 需要家側エネルギーリソース、電力系統に直接接続されている発電設備、蓄電設備の保有者もしくは第三者が、そのエネルギーリソースを制御することで、発電所と同等の機能を提供すること。
<実証試験の概要>
【試験期間】2022年10月20日~2023年9月30日の約11か月間
【使用設備】中部電力の技術開発本部に設置されている充電設備(普通充電器2基)とEV2台を使用
【試験内容】パナソニックが提供するCharge-mentと、中部電力が開発を進めている施設需要予測・EV充電率予測・EV運行計画を組み合わせた際の、システム動作の安定性や経済的効果の大きさ、運行への影響の調査、検証を実施
試験イメージ:
【ご参考】パナソニック社のサービス Charge-ment
複数台のEV導入を検討されている企業や自治体などに対して、EV充電器の導入・運用をサポートするサービス。
・EV充電設備の導入相談から、設備設置、導入後の運用管理までワンストップでサポート
・お客さまのEV充電の利用状況に合わせた充電コントロールで、電力コストを最小化
・充電の状態・実績やCO2削減量の見える化により、管理業務の負担を軽減
Charge-ment WEBサイト:https://www2.panasonic.biz/jp/densetsu/charge-ment
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