『天地明察』の冲方丁、5年ぶりの歴史長編『麒麟児』が12月21日発売!カバーデザイン&ポスタービジュアルも完成!
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)は、本屋大賞作家・冲方丁氏待望の歴史長編『麒麟児』を2018年12月21日に発売いたします。本作は『天地明察』『光圀伝』『はなとゆめ』以来、5年ぶりの歴史長編小説です。
これまで、日本文化を変えるプロジェクトや人物を描いてきた冲方氏。
- 第一弾『天地明察』=日本人による初めての改暦を行い、日本独自の暦を作った「渋川春海」
- 第二弾『光圀伝』=「大日本史」編纂という空前絶後の大事業を成し遂げた「水戸光圀」
- 第三弾『はなとゆめ』=中宮定子に仕え、平安文学を代表する『枕草子』を発表した「清少納言」
歴史長編小説第四弾となる『麒麟児』で描くのは、「江戸無血開城」の立役者として名を残した二人の男、勝海舟と西郷隆盛です。彼らが成し得たこととは。彼らが会談した運命の48時間に何があったのか。そして、幕末を語る際、重要な局面で登場する勝海舟とはどんな人物だったのか。明治維新から150年という節目の年を迎え、新しい時代へと変わりゆく今こそ読んで欲しい一冊です。
本作『麒麟児』では、カバーイラストに人気イラストレーター・獅子猿氏を起用。獅子猿氏は『天地明察』『光圀伝』『麒麟児』と雑誌連載時の挿絵を担当されてきましたが、冲方氏の歴史小説ではカバー起用は初となります。幕末の嵐の中で対峙した二人の“麒麟児”、勝海舟と西郷隆盛のイラストをあしらったカバーデザインとなります。
また、本作『麒麟児』の発売告知用ビジュアルも完成。
2018年最後にして最大の話題作、『麒麟児』にご注目ください!
◆『麒麟児』あらすじ
「ここで、この国の内戦に終止符を打たねば、皆殺しだ。国の終わりだ」
慶応四年三月。鳥羽・伏見の戦いで幕府軍を打ち破った官軍は、徳川慶喜追討令を受け、江戸に攻め入らんとしていた。軍事取扱の勝海舟は徳川家を守るべく、五万の大軍を率いる西郷隆盛との和議交渉に挑むための決死の策を練っていた。江戸の町を業火で包み、焼き尽くす「焦土戦術」を切り札として。
和議交渉を実現するため、勝は西郷への手紙を山岡鉄太郎と益満休之助に託す。二人は敵中を突破して西郷に面会し、非戦の条件を持ち帰った。条件を呑むのか、蹴るのか。ようやく出た徳川方の結論は、降伏条件を「何一つ受け入れない」というものだった。
三月十四日、運命の日、死を覚悟して西郷と対峙する勝。命がけの「秘策」は発動するのか――。
幕末最大の転換点、「江戸無血開城」。
命を賭して成し遂げた二人の“麒麟児”の覚悟と決断を描く、著者渾身の歴史長編。
★作品情報 https://www.kadokawa.co.jp/product/321804000162/
◆書誌情報
発売:2018年12月21日(金)予定 ※電子書籍同日配信予定
定価:本体1,600円+税
頁数:312頁
装丁:高柳雅人
装画:獅子猿
体裁:四六判上製
発行:株式会社KADOKAWA
初出:「小説 野性時代」2017年12月号~2018年8月号
◆著者紹介 冲方丁(うぶかた とう)
1977年岐阜県生まれ。96年『黒い季節』で第1回スニーカー大賞金賞を受賞してデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞受賞。09年に刊行した『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞など数々の文学賞を受賞。12年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞受賞。他の著作に、『はなとゆめ』『マルドゥック・アノニマス』『十二人の死にたい子どもたち』『テスタメントシュピーゲル』など多数。
『十二人の死にたい子どもたち』は実写映画化され、2019年1月25日に公開される。
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