魂を奪われる300ページ!東山彰良最新作『夜汐』11月28日発売!
直木賞作家の新境地、激情の幕末ロードノベル!
新選組を抜けた男は、命懸けで愛する女の許を目指す。土方、沖田と謎の殺し屋「夜汐」の気配を感じながら――。
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)は、『流』で直木賞を受賞した東山彰良氏が初めて歴史・時代小説に挑んだ長編小説『夜汐(よしお)』を2018年11月28日(水)に発売いたします。
◆内容
文久三年。やくざ者の蓮八は、苦界に沈んだ幼馴染み・八穂を救うため、敵対するやくざの賭場から大金をせしめた。報復として蓮八に差し向けられたのは、凄腕の殺し屋・夜汐。京で新選組の一員となり、身を隠すことにした蓮八だが、ある日八穂からの文を受け取る。帰ってきてほしい……その想いを読み取った蓮八は、組から脱走することを決意。土方や沖田からも追われながら、八穂の待つ小仏峠に向かうべく、必死で山中を進む。だが、夢で蓮八に語りかけ、折りに触れ彼を導くのは、命を狙っているはずの夜汐だった――。
逃れられぬ運命の中でもがく人々、もつれ合う“志”。
すべてが胸に突き刺さる、激情の幕末ロードノベル!
(https://www.kadokawa.co.jp/product/321801000189/)
◆読みどころ(本文抜粋とともにご紹介)
- 気まぐれで凄腕、人々を翻弄する謎の殺し屋“夜汐”
「あいつは……夜汐は宿命みてェなもんなんだよ」
「死が意味を持つのはその生に意味があったときだけさ」
「おまえの望みを叶えてやろう。狼は直に心に語りかけてくる。そのかわりにおまえの魂を俺にくれ」
- 蓮八が命を懸ける、ひりつくほどの獰猛な愛
「たとえここでくたばったとしても、少なくとも俺はひとりの女のために命を懸けたことがあるって胸を張って言えるんだ。なかば痺れた頭に、そんな考えが思い浮かんだ。そんで、それは尊王攘夷の志に負けないくらい人を生かすんだ」
「蓮八と一緒なら、どこだってよかった。あのときも幸せだった。不幸せじゃなければ幸せなのだと信じていた八穂が初めて体の芯から感じた、あらゆる不幸を丸呑みできるほどの凶暴な幸せだった」
「どうせくたばるなら、あとは誰のためにくたばるかだろ」
- 土方、沖田だけじゃない、時代の変わり目・幕末に生きる者たちの切実さ
「剣の道を極めたと思ったら、鉄砲の時代がやって来る。仲間たちとともに歩いていくはずだった道を、病にとおせんぼされてしまう。ままならないことばかりだ」
「少なくとも沖田や近藤や土方や芹沢は、自らの命を元手に伸るか反るかの勝負に出たのだ。じっと座って、ただ滅び去るのをぼさっと待ってなんかいなかった」
「心残りを人生の隠し味にして生きていく、それが年を取るということなのだろう」
「目には見えなくとも、物事はちゃんと動いていく。人がそれに気づくのは、いつだって物事がすっかり変わってしまってからなのだ。だから、立ち止まってちゃいけない」
◆書誌情報
発売:2018年11月28日(水)
★電子書籍同日配信予定
定価:本体1600円+税
頁数:296頁
体裁:四六判上製
装丁:鈴木成一デザイン室
装画:青依青
発行:株式会社KADOKAWA
初出:「小説 野性時代」2017年12月号~2018年9月号
★Twitterキャンペーン準備中!
◆著者紹介 東山彰良(ひがしやま あきら)
1968年台湾生まれ。福岡県在住。2002年「タード・オン・ザ・ラン」で第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞を受賞。03年、同作を改題した『逃亡作法 TURD ON THE RUN』で作家デビュー。09年『路傍』で第11回大藪春彦賞、15年『流』で第153回直木賞、16年『罪の終わり』で第11回中央公論文芸賞を受賞。17年『僕が殺した人と僕を殺した人』で第34回織田作之助賞、第69回読売文学賞小説賞、第3回渡辺淳一文学賞のトリプル受賞。その他の著書に『ブラックライダー』『キッド・ザ・ラビット ナイト・オブ・ザ・ホッピング・デッド』『女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。』などがある。
★TOPICS 2019年春、集英社から東山彰良の新機軸『DEVIL'S DOOR』が刊行予定!
〈魂〉を探し求める〈AIと悪魔〉のバディが〈地獄の扉〉を打ち開く!!
東山彰良のみが到達できる最先端エンターテインメント!!
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