お困りごとと技術をつなぐ、知的財産情報に基づく「技術インデックス」を公開
パナソニック ホールディングス株式会社(以下、パナソニックHD)は、パナソニックグループの知的財産情報を利用シーンや目的などの感覚的に分かりやすい言葉でインデックス化し、利用者が技術を簡単に探し、必要な技術とつながることができるシステム「技術インデックス(R)」(※1)を公開しました。「技術インデックス」を起点として、無形資産を社会に巡らせることで地球環境問題の解決をはじめとした社会課題解決の加速に貢献します。
▼技術インデックス
https://co-creation.holdings.panasonic/jp/techidx/
1916年に創業者・松下幸之助が改良ソケットの実用新案を出願して以来、パナソニックグループは国内外で知的財産活動を推進し、現在も10万件以上の知的財産を保有しています。近年の生成AIをはじめとするデジタル技術の進展、モノからコトへの顧客価値の移行に伴う産業構造の変化などの環境変化を踏まえて、パナソニックグループの知的財産部門は、社会における存在意義を言語化したパーパス「無形資産を巡らし、価値に変えて、世界を幸せにする」を策定し(※2)、「無形資産のつなぎ手」として社会課題解決を目指して無形資産を巡らせるための様々な取り組みを進めています。
2022年12月には、取り組みを加速させるためのPanasonic IP Innovationプロジェクトを開始。「IP」は「Intangible Property」すなわち無形資産であり、無形資産の活用によって世の中にイノベーションを起こすという意思をネーミングに込めています。このPanasonic IP Innovationプロジェクトから生まれた「技術インデックス」は、社会課題解決につながる可能性を秘めたパナソニックグループの保有する数万件の知的財産情報と、それに基づく技術情報を公開することで、無形資産である技術を共有可能に蓄積する共有知プールの役割を担い、無形資産を巡らす起点となることを目指しています。
■「技術インデックス」の特徴
[1]利用シーンや目的などの感覚的に分かりやすい言葉で技術を探せる
技術やデバイスの名称のほか、技術を利用して達成したい「目的」も言語化した合計276個(※3)の詳細分類により、詳しい技術知識がなくとも、知りたい技術を探すことができます。
例えば、ウェルビーイングを支える技術を探す際に、「人のこころ、内面を見える化するもの」(図1(a))が知りたい技術に近いと感じた場合、その中で更にカテゴリ表示されている、感情、ストレス、快適度などの目的別(図1(b))、あるいはカメラなどのデバイス別(図1(c))に分類された項目の中から気になるものを選択して、対象技術を特定していくことができます。技術やデバイスの名称のみでは理解しづらいという場合でも、このような目的別のインデックスを確認することによって、詳しい技術知識がなくとも知りたい技術に辿り着きやすい設計としました。
[2]技術の具体的な活用にむけたコミュニケーションをサポート
利用者が知りたい技術を探せたあと、その技術とつながるための問い合わせ窓口を用意しています。利用者は問い合わせた技術について、知的財産部門、その技術を開発した技術部門とイノベーションに向けて対話し、状況に応じて、共同開発、さらには事業創出、社会課題の解決を目指すことができます。
■今後の展望
技術インデックスは、技術をご理解いただくための技術紹介の追加や、利用者にとっての分かり易さを追求して今後もアップデートしていく予定です。
パナソニックHDは、知的財産権に関して自社事業での実施に限ることなく、無形資産を巡らせるための様々な取り組みにより、パナソニックグループが目指す「地球環境問題の解決」と「一人ひとりの生涯にわたる健康・安全・快適」の領域を中心としたお役立ちに貢献してまいります。
■お問い合わせ先
技術インデックス お問い合わせ窓口URL:
https://co-creation.holdings.panasonic/ssform/cgi-bin/inq.cgi?ID=JP010_10301_a
※1「技術インデックス」はパナソニックHDの登録商標です。
※2[特集記事]無形資産を巡らせた先にある豊かな未来。これからのパナソニックグループが目指す知財部門の姿とは
https://news.panasonic.com/jp/stories/13646
※3 2023年9月12日現在
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