昨年4月、通算46枚目のオリジナルアルバム「HORIZON」を発表したT-SQUARE。盟友フィリップ・セスを招いて11月に行われたスペシャルツアー最終公演をWOWOWで全曲放送!
2/11(火・祝)WOWOWにて放送!
番組オフィシャルサイト→https://www.wowow.co.jp/square/
幾度かのメンバーチェンジやT-SQUAREへのバンド名の変更など様々な変遷を経たが、デビュー40年を過ぎた現在なお音楽シーンの第一線で活躍している。
そんな彼らにバンド史上最大の危機が訪れたのは昨年2月のこと。ニューアルバム録音のためのLA渡米直前、キーボードの河野啓三が倒れ長期療養を余儀なくされたのだ。アルバム制作が危惧される中、サポートを申し出たのがスムーズジャズの旗手として知られるキーボーディスト、フィリップ・セス。これまでT-SQUAREや伊東たけしのソロワークスで何度も共演してきた盟友が参加して、アルバム「HORIZON」が完成した。11月にはフィリップが来日して東名阪でスペシャルツアーを開催。11月24日、東京・ブルーノートにて最終日を迎えた。
この日のライブは昼夜2公演。ファイナルとなる第2ステージには、スペシャルツアーの最終形を見届けるべく満場の聴衆が集まった。そんな中、客席後方からステージに登場するメンバー。その圧倒的存在感に否応なしに期待が高まる。
続いて、安藤のヘヴィなギターフレーズから始まるミドルチューン「Lonesome George」。フィリップのインプロビゼーションにドラムスの坂東慧とサポートベースの田中晋吾のリズム隊が激しく呼応し、変幻自在かつスリリングなリズムを刻む。音楽職人同士のまさにスパークルなセッションだ。
その後も表題曲「HORIZON」、伊東がアルトサックスへと持ち替えた「Kasareria」、出色のバラード「Some Other Time」と最新アルバム収録曲が続く。いずれも彼らのポップ・インストゥルメンタル・バンドとしての矜持が感じられるキャッチーでPOPなナンバーだ。フィリップが仕掛ける一癖も二癖もあるアドリブに安藤はじめメンバー全員が応える形で、高度で緻密でそれでいて自由な演奏が広がっていく。至高のアンサンブルに客席は圧倒されっぱなしだ。
今回のツアーのためにフィリップが用意した新曲「Zaku PAdadu」で、また新しい一面を魅せつけた後、コンサートへいよいよ終盤へ。それぞれのソロをフィーチャーし、繰り返される力強いフレーズと転調が刺激的な「Love Game」。エンディングでは坂東のタイトなドラミングが楽曲の世界感を見事に引き締める。そして本編ラストは、田中の強烈なスラップを響かせたベースソロをフィーチャーした「Parallel World」。圧巻の2曲で本編の幕は閉じた。
そして、盛大なアンコール。フィナーレを飾ったのは、80年代の代表曲のひとつ「Breeze and You」。オリジナルとはまた異なる味わい深さと新たな魅力を感じさせる演奏で、この日のステージを締めくくった。
WOWOWでは第1ステージで演奏された「Samba de Bantha」「追憶の街」「Miss You」と合わせて、彼らのスペシャルツアー最終公演を全曲放送する。貴重なインタビューも収録されているので、そちらも見逃せない。ジャズやフュージョンのリスナーだけでなく、全ての音楽ファンにご覧頂きたい必見のプログラムだ。
◆◆◆◆◆【番組情報】◆◆◆◆◆
「T-SQUARE featuring Philippe Saisse ~ HORIZON Special Tour ~」
2月11日(火・祝)よる10:00 [WOWOWライブ]
収録日:2019年11月24日
収録場所:東京 ブルーノート東京
詳細は→https://www.wowow.co.jp/square/
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