【はじめて出会う学問の世界】「そもそも色って何?」「お金ってどうやって生まれたの?」子どもたちの“問い”がきらめく探究ワークショップを京都で実施
話題の書籍『世界が広がる学問図鑑』の夏休み特別企画に、京都大学の宮野公樹氏が登壇。子どもたちは若手研究者たちと、自らの気になる「問い」から広がる「学問の世界」を探究した。
書籍『世界が広がる学問図鑑』を活用した探究ワークショップが、大盛況のうちに終了。
探究学習が注目を集める中、今年2月発売の学校図書館向けの書籍『世界が広がる学問図鑑』の夏休み特別企画として、7月24日(月)、京都市下京区の東本願寺しんらん交流館で「自分の “気になる” から探究・研究へ! 学問図鑑ワークショップ」が開催されました。本イベントは、『世界が広がる学問図鑑』の監修者である京都大学の宮野公樹氏と、子どもと大人が学び合う現代の寺子屋「Tera school」を運営するNPO法人寺子屋プロジェクトにより企画されました。
当日は、宮野公樹氏や京都市内で活動する若手研究者たちが登壇。小中学生とその保護者合わせて約30名が参加し、大盛況のうちに終了しました。
◆自分が気になる「問い」を探そう!
後ろのテーブルに置いてあるのは、『世界が広がる学問図鑑』から作成した、5枚の「学問図鑑特大ポスター」。それぞれのポスターには、「お金ってどうやって生まれたの?」「食べ物は昔と比べてどう変わってきたの?」など、8つの問いが載っています。
参加者は、ポスターにある数々の問いから、自分の気になる「問い」トップ3を選んで「問いシール」を集め、ワークシートに貼ります。シールを3枚貼り終えたら、なぜその問いが気になるのか、選んだ理由などを書いていきます。
◆自分が選んだ「問い」について、ほかの人と話そう!
ワークシートの記入が終わったら、自分が選んだ「問い」について、グループの中でインタビューし合います。発表者はどうしてその「問い」が気になったのかを話し、聞き手はリアクションとして赤色(私も!)と黄色(びっくり!)のコインを発表者に渡します。
1つの「問い」についてグループで話し合ううちに、問いがどんどん深まっていきます。
例えば、「そもそも色って何?」という問いについては、
・青信号のように、緑色を青と呼ぶことがあるのはなぜ?(文化・歴史)
・同じ名前の色でも、人それぞれ違う色に見えているかもしれない。(認知科学)
・光の周波数で色が変わるとしたら、色の違うものの表面はどうなっているのだろう?(物理学)
など、1つの問いを多角的に深めていくことができました。
◆新たな「問い」を探そう!
全員の発表が終わったら、各自新たに4つめの「問い」を探しに行きます。ほかの人の発表を聞いた後は、今まで全然気にしていなかった「問い」が気になってくるかもしれません。
◆いろいろな学問を知ろう!
自分の選んだ「問い」と関連する学問が書かれた「学問シール」を集めて貼りこむと、なんとワークシートが自分専用の学問図鑑に! あらゆる「問い」が、何らかの学問につながっていることがわかります。
最後に、自分が気になった4つの「問い」について、スタッフに質問しに行きます。今回は、若手研究者や社会人など、さまざまな専門性をもつスタッフ10名が参加しました。スタッフがすべての「問い」について答えを知っているわけではありませんが、意欲的な子どもたちとの対話により「問い」を一緒に深めていく場となりました。
ワークショップを終えて。『世界が広がる学問図鑑』の監修者である宮野公樹氏のコメント
このワークショップを実施して、本当に良かったです。
子どもたちが無邪気に問いを集める姿、みんなで問いについて話し合う姿、学問図鑑を食い入るように見る姿。そんな姿を見られて、制作者としては光栄でした。
子どもも大人も、それぞれが気になる「問い」を持っている、気になることがあるのだと感じました。ワークショップの中では、そんな問いの原石が、色とりどりにきらめいていました。その瞬間を見られたことが本当に嬉しいです。
素朴な「問い」を出し合い、そして深めていく。そんな場がもっとあればいいなと思います。すべての小中学校でこういう活動があれば素晴らしいですね。本来、「学ぶ」ということは、このようにとても自由な営みだと思うのです。
主催
◆宮野公樹
京都大学学際融合教育研究推進センター准教授。立命館大学理工学部卒業。同大学博士後期課程修了。その後、McMaster大学、立命館大学、九州大学を経て2011年より現職。京大総長学事補佐、文部科学省学術調査官の業務経験も。一般社団法人STEAM Association代表理事。近著『学問からの手紙—時代に流されない思考—』(小学館)、『問いの立て方』(ちくま新書)。
◆NPO法人寺子屋プロジェクト
より良い学びを実現する「現代の寺子屋」のモデルづくりと展開を行い,みんなが学び続け,みんなが子育てに関われる社会を実現することを目的とする。
子どもと大人が学び合う現代の寺子屋「Tera school」を運営。
E-mail: support@teraschool.org
TEL: 050-3690-4152
代表 荒木勇輝
スタッフ 安藤悠太(京都大学 大学院地球環境学堂 特定研究員)
【~Special Thanks~ ワークショップに協力してくださった方々】
上原咲歩さん
越智歩さん
小山幸司郎さん
佐藤慎一さん
佐藤啓明さん
土田亮さん
津原琴音さん
藤森弥子さん
<関連リンク>
▼君の「気になる」はどんな学問につながっている? 小中高生向け『世界が広がる学問図鑑』発売。Net Galleyで全ページを期間限定公開中!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004792.000002535.html
▼【科学の祭典】サイエンスアゴラ2023の公式ビジュアルに、Gakkenの『世界が広がる学問図鑑』の起用が決定!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005126.000002535.html
[商品概要]
『世界が広がる学問図鑑』
監修:宮野公樹(京都大学准教授)
定価:5,940円 (税込)
発売日:2023年2月2日
判型:A4変/144ページ
電子版:あり(同時配信)
ISBN:9784055013833
発行所:株式会社 Gakken
学研出版サイト:https://hon.gakken.jp/book/1450138300
【ご購入はコチラ】
・Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4055013833
・楽天ブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/17352045/
・セブンネット https://7net.omni7.jp/detail/1107371919
※本書は図書館向け商品につき、一般の書店ではあまり流通しておりません。お近くの図書館へのリクエストなどを通してご覧いただくか、取り扱いのあるネット書店でお買い求めいただけます。
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