本屋が仕掛ける、“ココでしか買えない”読書体験「華麗に文学をすくう?」6月1日(土)予約開始! ~双子のライオン堂と、書泉が共同プロジェクトで。全国の本屋でも販売したいです~
双子のライオン堂 株式会社書泉
昨今、ニュースでたくさんの本屋が世の中から消えていることが取り上げられています。そして、そのことについて「街に本屋があってくれないと困ります。寂しい」と応援してくださる声もたくさん聴きます。なんでも、新しい助成金なども検討されているという記事もありました。本当にたくさんの人が「本屋」を大切に思ってくれているのだと思います。凄くありがたく、勇気づけられます。
そんな中、「100年続く本と本屋」をキャッチコピーとし、赤坂に店舗を構える「双子のライオン堂」と神保町・秋葉原などで「書泉」「芳林堂書店」の2つの屋号で「アタマオカシイ本屋」を展開する株式会社書泉が「僕たちから仕掛ける新しい読書体験」をまったく新しいパッケージで開発、お届けしていきます。「ここでしか売っていないもの」「時代を切り取ったワクワクするもの」を本屋からの企画でも世の中に1つでも送り出すことで「本屋のある世界」を続けていく僕らなりの挑戦です。
今回お届けする企画のシリーズ名は、「華麗に文学をすくう?」 です。
本に向き合うだけでなく、気軽に良いストーリー・文学に触れることができる。その余韻を楽しめるようなパッケージにするべく、32p~40pくらいの書き下ろし掌編と、そのストーリーに出てくるオリジナルの「カレー」を実際に再現したレトルトカレーがセットになった変化球商品に仕上げていきます。
<これまでの書泉オリジナル企画カレー>
※2023年神田カレーグランプリタイアップ
ケンシロウ愛のビーフカレー(終売)/ラオウ悔いなしチキンカレー(終売)
※「書泉と、10冊」復刊企画 『シャーロック・ホームズ家の料理読本』
ワトスンくんのお気に入り マリガトーニースープ(販売中)
<デザイン検討中の今回シリーズパッケージ>
企画意図に賛同いただいた作家、ミュージシャン、芸人とさまざまな書き手のみなさまとの共同企画です。ストーリーのお題は「カレー、本屋、街の名前(赤坂・高田馬場・神保町)」で執筆していただきます。カレーのタイトルイコール作品のタイトルという展開になっていくので、どのようなカレーになるのかも重要です。カレーのレシピ・制作はたくさんのヒットレトルトカレーを出している36チャンバーズ・オブ・スパイスの方々にプロットの段階から参加しただき、本気で美味しさを追求します。「ストーリーとカレー2度美味しい」「もう一度ストーリーも、カレーも味わいたい」というところを目指していきます。
また、今回のシリーズは「双子のライオン堂」「書泉・芳林堂書店」だけでなく、「このシリーズを売ってみたい!」と希望される全国の本屋さんに直接卸販売もさせていただきます。B to Bの申し込み窓口、仕入れ条件などは、専用の問い合わせアドレスを設定いたします。
【企画に込めた想い】
双子のライオン堂:竹田 信弥さん
ある日、カレーを作って売る本屋さんがあるとお聞きして、ピンときたんです。「カレーが文学を救う」というフレーズが。それですぐに書泉の担当者にその話をしたら、あれよあれよと実現しちゃったのがこの企画です。断られると思っていたのですが、食いつき気味に「やりましょう!」と言われてびっくりしちゃいました。ただ、この企画には書いてくれる人がいないと成立しません。作家さんにも恐る恐る声をかけたら、みなさんキョトンとしながらも快諾頂けて、さらに驚きました。さて、どうして「カレーが文学を救う」のか。それは、美味しいカレーを何度も買って食べるように、面白い文学も何度も買ってもらえたら、本屋も盛り上がるかなと思ったのです。(正式な企画名は「華麗に文学をすくう?」)普通は本って1回しか買わないですけど、レトルトカレーなら何回も買いますね。カレーと一緒に本を何回も手に入れてもらって、1冊は読む用、2冊目は保存用、3冊目は友達に薦める用で・・・と、今までにない本との過ごし方を楽しんでもらえたらいいなと考えています。
株式会社書泉:手林
「アタマオカシイ本屋」として、いろんな企画にチャレンジしてきました。神田カレーグランプリのコラボカレーや、復刊の有償特典の本に出てくるレシピをレトルトで再現、復刊企画の際に作家のみなさまの書き下ろし短編をいただく・・・などそれらが組み合わさって、また新しい企画が生まれました。今度は自分たちだけでなく、たくさんの「なんかおもしろい作品を売りたい!読んで欲しい作品がある!」という本屋仲間で仕掛けていける第一歩になるといいなぁと思います。賛同いただいた著者のみなさまには感謝でいっぱいです!精一杯売ります、売りまくります。
【執筆者】
■第一弾:(2024年)
・尾崎世界観さん(ミュージシャン・作家)
・高山羽根子さん(作家)
・青木杏樹さん(作家)
・オルタナ旧市街さん(作家)
・浅生鴨さん(作家)
・第一芸人文芸部:
ピストジャムさん(芸人・作家)
ファビアンさん(芸人・作家)
【予約開始日・発送/店頭発売予定日】
・尾崎世界観さん → 6月1日予約開始、7月30日発送/店頭発売開始
・高山羽根子さん → 6月1日予約開始、7月30日発送/店頭発売開始
・青木杏樹さん → 8月1日予約開始、9月30日発送/店頭発売開始
・オルタナ旧市街さん → 8月1日予約開始、9月30日発送/店頭発売開始
・浅生鴨さん→ 10月15日予約開始、 12月15日発送/店頭発売開始
・ピストジャムさん(第一芸人文芸部)
ファビアンさん(第一芸人文芸部)
→ 10月15日予約開始、12月15日発送/店頭発売開始
【商品仕様】
■ B6書き下ろし掌編 32~40p冊子+オリジナルレトルトカレー
(カレーのパッケージの中に、小冊子が同梱されています)
価格:各1,320円(本体1,200円、消費税120円)
【商品取り扱い店舗】(※随時増えていく予定です)
・双子のライオン堂
・書泉オンライン
・書泉グランデ・書泉ブックタワー・芳林堂書店高田馬場店・芳林堂書店みずほ台店
【執筆者コメントと作品概要など】
第一回:尾崎世界観さん(ミュージシャン・作家)
このような企画に参加できることを、とても嬉しく思います。この世にまずいカレーなんてないと思うほど、カレーが好きです。でも、小説が好きだけど、この世につまらない小説はあると思う。だから怖い。そうならないよう、しっかり頑張ります。
第二回:高山羽根子さん(作家)
学校職員として神保町で働いていたころ、お昼ご飯はほとんどカレーだったと思います。エチオピア、オオドリー、共栄堂、ガヴィアル、あと今はないけれど、やぐら。ぱっと出てきて食べられるのがありがたかったです。
第三回:青木杏樹さん(作家)
「アタマオカシイ本屋」こと株式会社書泉さんからご依頼をいただいたとき、率直に(正気の沙汰ではない!)と驚愕しました。アタマオカシイ作家として大変光栄です。学生時代を過ごした「高田馬場」を題材に、アタマオカシイ・エンターテインメントな本&カレーをお届けします。お口の中にお水をいっぱい含んで、カレーでしびれた舌を癒しながら拙作をお楽しみください。
第四回:オルタナ旧市街さん(作家)
読むカレー、食べる小説。スプーンを持ったその手でページをめくりたくなるような華麗な一編をお届けできるよう、心をこめて仕込み、あ、いや、執筆します。どなたさまも匙を投げ出さずにお付き合いください。
第五回:浅生鴨さん(作家)
インドには、もともと「カレー」という確固たる料理はないらしい。存在しない料理が、なぜかその国の名物として広まり国際的に人気を得たのである。存在しないものを存在させるのが文芸の仕事で、だからその点ではたぶんカレーと文芸は同じなのである。ただし、香辛料を一切使わず言葉だけを材料にして書かれたものが、カレーと同じように世界で人気を得られるかどうかはわからない。得られるといいんだけれども。
第六回:第一芸人文芸部
ピストジャムさん(芸人・作家)
下北沢カレーアンバサダー、神田カレーマイスター、かしわカレーマイスターの三つの称号を持つ僕にとっては願ってもない企画です。しかもレトルトカレーの製作をしてくださるのがいつも食べている36チャンバーズ・オブ・スパイスさんだと聞いてテンションあがりまくってます。僕は36チャンバーズさんの「焙煎粗挽き唐辛子プリックポン(赤・青)」という香辛料の大ファンなんですが、そのスパイスのようにさわやかで突き抜ける刺激的な物語を書きたいと思います。
ファビアンさん(芸人・作家)
カレーは強い。しいたけが苦手で筑前煮が食べられない僕に、母は「これならどう?」とカレー粉を溶いてくれた。カレーは惹きつける。登校中、学校に行きたくないと呟いた友達に「きょう給食カレーやで」と告げると、「ほな行く」と目を煌めかせた。カレーは心に残る。YOSHIKIのカレーが辛かった事件も、文豪・坂口安吾のカレーを100人前頼め事件も、カレーだから語り継がれていると思うのだ。庶民的で、みんなが好きなカレーだから。そんな強くて、魅力的で、だれかの心に残る物語を綴りたい。
双子のライオン堂
東京の赤坂・六本木の中心から少しずれた住宅街にひっそりと存在する本屋です。さまざまな分野で活躍される作家や研究者が100年先まで紙の本で残したいと選んだ本を中心に、新刊・古本・読書グッズの販売しております。
株式会社書泉
「書泉」「芳林堂書店」の2つの屋号の書店を展開。「鉄道」「アイドル」「プロレス」をはじめ「数学」「占い」など様々なジャンルの本・雑貨を深く扱っています。著書にまつわるイベントも多数実施。
【著者略歴】
・尾崎世界観さん
1984(昭和59)年、東京都生れ。2001(平成13)年結成のロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル・ギター。2012年、アルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』でメジャーデビュー。執筆活動も行い、2016年に初小説『祐介』(文藝春秋)を上梓。その他の著書に『苦汁100%』、『苦汁200%』(ともに文藝春秋)、『泣きたくなるほど嬉しい日々に』(KADOKAWA) 。2021年1月に単行本が発売された小説『母影』(新潮社) は第164回芥川賞の候補作に選出された。2022年4月に歌詞集『私語と』(河出書房新社)を刊行。
・高山羽根子さん
富山県生れ。2010(平成22)年、「うどん キツネつきの」で創元SF短編賞佳作、2016年「太陽の側の島」で林芙美子文学賞を受賞。2020(令和2)年、「首里の馬」で芥川龍之介賞を受賞。著書に『オブジェクタム』『居た場所』『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』『如何様』『暗闇にレンズ』などがある。
・青木杏樹さん
新潟県糸魚川市出身。『ヘルハウンド 犯罪者プロファイラー・犬飼秀樹』(KADOKAWA・メディアワークス文庫)で作家デビュー。「名もなきアンサンブル」で、その鋭い心理描写とリーダビリティが高く評価され、北区内田康夫ミステリー文学賞審査員特別賞を受賞。『純黒の執行者』シリーズが、アニメ化してほしいライトノベル第3位、次くるライトノベル大賞2023の最終候補になるなど、いま注目を集める若手のひとり。
・オルタナ旧市街さん
2019年より、ネットプリントや文学フリマでの活動を行う架空の文芸クラブ。『代わりに読む人』『小説すばる』『文學界』等に寄稿。OHTA BOOKSTANDにて、まずい食べ物にまつわるオムニバス小説『お口に合いませんでした』連載中。
・浅生鴨さん
兵庫県生まれ。作家、広告プランナー。
NHK職員時代の2009年に開設した広報局Twitterアカウント「@NHK_PR」が人気を呼び、中の人1号として大きな話題になる。現在は執筆活動を中心に広告やテレビ番組の企画・制作・演出などを手がけている。主な著書に『伴走者』『猫たちの色メガネ』『どこでもない場所』『すべては一度きり』など。
・第一芸人文芸部
『第一芸人文芸部』は、吉本興業に所属する芸人が、読書したり、作文したりと、文芸にまつわる活動を展開する場となります。stand.fmのチャンネル、Twitterのアカウントを開設し、文学フリマへの参加、部活誌の発行、書籍に関するリアルイベントの開催など、積極的に活動している。
・ピストジャムさん
1978年9月10日生まれ。京都府木津川市出身。
慶應義塾大学法学部政治学科卒業。2002年4月にデビューし、「マスターピース」「ワンドロップ」など、いくつかのコンビを経て、ピン芸人となる。ネットメディア「FANY Magazine」で「シモキタブラボー!」を連載中。アイドルのイベントMCなどでも活躍。下北沢カレーアンバサダー。かまぼこ板アート芸人。2022年『こんなにバイトして芸人つづけなあかんか』(新潮社)を発売。
・ファビアンさん
1985年、徳島県生まれ。日本人の母とドイツ人の父を持つ。2009年、吉本総合芸能学院(NSC)を卒業し、同期の小川とあわよくばを結成。コンビは一度解散。以後、執筆活動を始め、「渋谷ショートショートコンテスト」優秀賞、「小鳥書房文学賞」などを受賞。解散から2年後、あわよくばを再結成。2023年『きょうも芸の夢をみる』(ヨシモトブックス)を発売。
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