創刊60年の老舗小説誌に245ページの漫画が一挙掲載⁉ 「小説現代」12月号に芸術・AI・戦争を描く樺ユキ『画家とAI』が異例の全編公開
10月号では加藤シゲアキさん「なれのはて」大特集号が史上3度目の完売を果たした「小説現代」。何かと話題の同誌12月号は、なんと総ページの半分以上を使って1作の漫画を全編公開するという異例の試み!
配信サイト「モーニング・ツー・WEB」で連載されたこの作品は、戦争の影が忍び寄る小さな国の若き画家・モーリスが新種の生物ノームと出会うところから始まる。「やり方を見せれば、すぐに同じことができる」というノームの能力に感激するモーリス。しかし、次第に画家たちの仕事がノームに奪われていき――。
どういった経緯で、この異例の掲載が決定したのか。担当編集者の「モーニング」編集部の高橋正敏氏は以下のようにコメントを寄せた。
「1作としては長大な245Pとなる本作。物語はAIを発想のきっかけに『戦中の祖国への行動とはどうあるべきか』『人間の美しさとは何か』というテーマへと繋がっていきます。複雑な構成とボリュームゆえ、発表の仕方を悩んでいた時、「小説現代」編集長に読んでいただき、文学を愛する方ほど時代性のある本作を受け入れてくれるのでは、というご意見をもらい、今回の掲載が決まりました(小説を楽しみにしている皆さま、本当にお目汚し失礼いたしました)。
ネットでの発表後、幸運なことに、X(旧Twitter)では1000万以上のインプレッションを集めていますが、紙で読みたいという方からの声も根強く、今回の掲載で、そういった方々に届き、末長くお手元に置いていただいたら、これ以上の喜びはありません。引き続き『画家とAI』を取り上げてくださる媒体さまも大歓迎ですので、ご用命がありましたら編集部までご連絡くださいませ」
そんな熱い漫画編集部の思いを受け、
「12月号では第14回小説現代長編新人賞受賞作の『隣人X』(著:パリュスあやこ)を原作とした、12月1日より公開となる映画の特集を取り上げることになっていた。この作品は惑星からの難民を受け入れることになった日本の近未来を舞台に、隣人との不安、軋轢、そして交流を描いた作品。
一方『画家とAI』も、ウクライナやパレスチナで今も止まない戦争、クリエイターたちの間で議論を巻き起こす生成AIの問題などを彷彿とさせるような、『私たちは、隣人とどう向き合っていくべきか』を描いた作品だった。漫画を一読し強く胸を打たれ、この漫画が現在、電子媒体でしか読めないのならば、「小説現代」に掲載し、新しい読者の眼に触れさせたいと感じた」と「小説現代」編集部は語る。
芸術、AI、戦争を圧倒的描写力で描く超大作をぜひ、その目でご覧ください。
【『画家とAI』大ボリューム試し読みはこちらから】
https://comic-days.com/episode/14079602755303951464
【樺ユキ かんば・ゆき】
漫画家。’20年「THE PINK DISTRICT」でTHE GATE奨励賞、「ともだちセラピー」でちばてつや賞一般部門奨励賞をそれぞれ受賞しデビュー。『こびとのシイタと狩りぐらしの森』全3巻が発売中。
X(旧Twitter):@muukasa
公式サイト:https://muumeus.tumblr.com/
================================
「小説現代」12月号 主な内容
詳細はこちら↓
https://tree-novel.com/works/episode/43efacbc448ab6219fe7723944843459.html
<特集 私たちは隣人とどう付き合うのか>
12月1日(金)公開! 『隣人X -疑惑の彼女-』映画公開記念
上野樹里 林 遣都 インタビュー
【映画公式ページはこちらから】
https://happinet-phantom.com/rinjinX/
パリュスあや子 新作『アレアレ!』冒頭先行掲載
全編公開 樺 ユキ 漫画『画家とAI』
『隣人X ―疑惑の彼女―』『画家とAI』クロスレビュー あわいゆき
気鋭の書評家・あわいゆきさんが論じる、2作品を通じて見えてくる本当の「他者理解」とは。
<読み切り>
青木祐子 宇野碧 青波杏
<シリーズ作品>
神永学 飽食の悪魔
<特別企画>
多崎 礼 レーエンデ国物語 特別掌編掲載
宮田愛萌 ねてもさめても本のなか
〆切めし 上村裕香
じんせいに諦めがつかない 最終回 森川 葵
武田砂鉄 もう忘れてませんか?
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像