ロボットと溶接機を融合した溶接電源融合型ロボット「TAWERS」の次世代コントローラー「WGH4コントローラー」を新発売 ~高出力仕様の溶接電源を搭載し、より幅広い溶接施工に対応~

パナソニックグループ

【品名】WGH4コントローラー

【品番】YA-2KAR61TH0(T仕様)、YA-2KAR61EH0(E仕様)

【溶接法】CO2/MAG/ステンレスMIG、パルスMAG/ステンレスパルスMIG

【希望小売価格】オープン価格

【発売日】2024年4月24日


パナソニック コネクト株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 執行役員 プレジデント・CEO:樋口 泰行、以下、パナソニック コネクト)は、溶接電源融合型ロボット「TAWERS(The Arc Welding Robot System)」のG4コントローラーシリーズとして、高出力仕様の溶接電源を搭載した「WGH4コントローラー」を日本で発売し、ラインアップ拡充をします。


昨今、自動車メーカーの部品工場などの溶接の現場では、タクトタイム短縮やラインストップの低減による生産性の向上が求められています。そこで、パナソニック コネクトは、溶接電源融合型ロボット「TAWERS」のG4コントローラーのコンセプトと高い溶接性能/使いやすさを継承しつつ、溶接電源の高出力化を図った「WGH4コントローラー」を開発しました。従来の溶接電源から高出力化をすることで厚いワークへの対応や溶接速度の向上など幅広い溶接施工へ対応しました。また、溶接電源の冷却構造の改善、および、粉塵に弱い部品を防塵構造内に配置することで、高い冷却性と堅牢性の両立を実現しました。さらに、溶接電源の外部と接続する構成部品を前面に集約した設計とすることで、メンテナンス性を向上しました。


パナソニック コネクトは、世界トップクラスの先進的技術、繋がる設備とソフトウェア、モノづくりノウハウで、お客様の「現場」のイノベーションに貢献します。


<特長>

1. 高出力化による幅広い溶接施工へ対応

2. 高い冷却性と堅牢性の両立で厳しい環境下でも連続稼働

3. 外部接続部品の前面集約によるメンテナンス性の向上


■開発背景

パナソニック コネクトが製造販売する、ロボットと溶接機を融合した溶接電源融合型ロボット「TAWERS」は、溶接電源、送給装置、トーチ、ロボットをワンパッケージ化し、各種材質に応じた溶接工法を完全なソフトウェア制御で実現することで、お客様への施工提案から設備の簡単据え付け、量産対応、ソフトバージョンアップや機械の保守メンテまで、お客様現場の設備ライフサイクル全体に貢献する製品です。

本製品は、G4コントローラーの4つのコンセプト「溶接性能の更なる進化」「IoTソリューション対応力強化」「拡大するグローバル販売への対応」「エンジニア・保守マンパワー対応」の中でも、特に「溶接性能の更なる進化」と「エンジニア・保守マンパワー対応」に着目して、溶接性能のさらなる強化と溶接電源の高い信頼性・メンテナンス性の向上を通じて、お客様の現場革新を支える商品を目指して開発してきました。今後も、溶接施工方法の進化・充実を目指し、さらなるラインアップ拡充や様々なソリューションを提供予定です。


■特長

1. 高出力化による幅広い溶接施工へ対応

溶接電源部のインバータやトランスを刷新、さらにパナソニック コネクトの溶接制御技術を組み合わせることで、高出力化を実現しました。厚いワークにおける深い溶け込みの溶接や高い溶接出力で速度の速い溶接ができ、幅広い溶接施工に対応できます。お客様の溶接条件により異なりますが、これにより溶接速度が約15%向上、溶接施工工程のタクトタイム短縮に貢献します。

2. 高い冷却性と堅牢性の両立で厳しい環境下でも連続稼働

溶接中の発熱が大きいメイントランスやリアクタ類を、強制空冷するために非防塵エリアに配置し、粉塵の堆積によって破損することが懸念されるプリント基板や半導体部品を防塵エリアに配置しました。さらに内部ファンを配置することで、防塵エリア内でも発熱の大きい半導体部品などの温度上昇を抑制しました。これにより、各部品を効率よく冷却するとともに、粉塵の堆積を抑えることができ、高い冷却性と堅牢性を両立することができました。溶接現場のような厳しい環境下でも溶接電源が連続稼働できるため、工程のラインストップの低減に貢献します。

3. 外部接続部品の前面集約によるメンテナンス性の向上

溶接電源部とコントローラー部を接続するコネクタやケーブル、出力端子、治具端子、電圧検出端子をすべて溶接電源の前面に配置しました。これらは前面パネルを取り外すだけでアクセス可能であるため、溶接電源部の付け外しが必要なメンテナンス時の作業性が向上しました。また、冷却ファンのフィルタも同様に前面に配置しました。これにより、メンテナンスに要する時間や溶接電源の清掃に要する時間を低減することで、稼働率・生産性の向上に貢献します。

■定格仕様

【品番】YA-2KAR61TH0(T仕様)、YA-2KAR61EH0(E仕様)

【定格入力電圧・相数】AC 200 V ~ 220 V・三相(T仕様)、AC 380 V ~ 440 V・三相(E仕様)

【周波数】50 Hz/60 Hz 共用

【定格入力】27.0 kVA(24.8 kW)(T仕様)、37.0 kVA(26.0 kW)(E仕様)

【出力電流】DC 40 A ~ 500 A

【出力電圧】DC 16 V ~ 39 V

【適用溶接法】CO2/MAG/ステンレスMIG、パルスMAG/ステンレスパルスMIG

【定格使用率(10分周期)】450 A/36.5 V:100%、500 A/39.0 V:60%

【外形寸法(幅 x 奥行 x 高さ)】630 x 550 x 1423 mm

【質量】171 kg(T仕様)、193 kg(E仕様)


◆パナソニック コネクト 溶接・ロボット・レーザ事業 ウェブサイトURL

https://biz.panasonic.com/jp-ja/products-services_welding


【パナソニック コネクト株式会社について】

パナソニック コネクト株式会社は2022年4月1日、パナソニックグループの事業会社制への移行に伴い発足した、B2Bソリューションの中核を担う事業会社です。グローバルで約29,300名の従業員を擁し、売上高は1兆1,257億円(2022年度)を計上しています。「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」をパーパス(企業としての存在意義)として掲げ、製造業100年の知見とソフトウェアを組み合わせたソリューションや高度に差別化されたハードウェアの提供を通じて、サプライチェーン、公共サービス、生活インフラ、エンターテインメント分野のお客様をつなぎ、「現場」をイノベートすることに取り組んでいます。また、人と自然が共存できる豊かな社会・地球の「サステナビリティ」と、一人ひとりが生きがいを感じ、安心安全で幸せに暮らすことができる「ウェルビーイング」の実現を目指しています。


■人権の尊重と企業価値の向上に向けて

パナソニック コネクトは、「人権の尊重」と「企業価値の向上」を目的に、DEI(Diversity, Equity & Inclusion)推進を経営戦略の柱のひとつと位置づけ、多様な価値観を持つ一人ひとりがイキイキと力を発揮できる柔軟性の高いカルチャーを目指しています。

「少数であること」やその他の理由で権利が守られていない状況に対しては、妥協できない「人権」の問題として取り組みます。

例えば、2016年、国内の人事制度運用上の配偶者に「(同性婚も含む)事実婚を結婚したものと同様に取り扱う」ことを発信するなど、家族の在り方の多様化に対応しています。


▼その他の取り組みについてはこちら

https://connect.panasonic.com/jp-ja/about/sustainability/dei/lgbtq

▼パナソニック コネクト株式会社 ウェブサイト

https://connect.panasonic.com

▼パナソニック コネクト Newsroom

https://connect.panasonic.com/jp-ja/newsroom


【お問い合わせ先】

パナソニック コネクト株式会社 FA、溶接 ご相談窓口

https://industrial.panasonic.com/cuif/jp/contact-us?field_contact_group=1096

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会社概要

パナソニックグループ

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URL
https://holdings.panasonic/jp/
業種
製造業
本社所在地
大阪府門真市大字門真1006番地
電話番号
06-6908-1121
代表者名
楠見 雄規
上場
東証プライム
資本金
2590億円
設立
1935年12月