松坂桃李主演で話題の映画「新聞記者」劇中座談会も収録 望月衣塑子ほか共著新刊『同調圧力』が発売即重版!
株式会社KADOKAWA(代表取締役社長:松原眞樹、本社:東京都千代田区)は2019年6月8日に角川新書より『同調圧力』(望月衣塑子氏、前川喜平氏、マーティン・ファクラー氏による共著)を刊行、発売3日で重版を決定いたしました。
本書は6月28日公開の映画「新聞記者」のなかで行われた座談会をきっかけに、日本を覆う同調圧力をテーマに三者が書き下ろした新刊です。著者は、東京新聞の記者である望月衣塑子氏、文部科学省の元トップ前川喜平氏、ニューヨーク・タイムズ元東京支局長のマーティン・ファクラー氏の三名。三者三様に空気を打ち破ってきた著者たちが、重苦しい空気の理由を考察します。同名映画「新聞記者」の原案になった新書『新聞記者』、同著者の既刊新書『武器輸出と日本企業』(いずれも角川新書として刊行)と共に販売促進活動をおこないます。
なお、6月12日(水)に望月衣塑子氏の文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」への出演を予定しています。
【パブリシティ、イベント予定】
・6/12(水)文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」望月衣塑子氏出演予定
・映画「新聞記者」公開記念シンポジウム(望月衣塑子氏、前川喜平氏登壇予定)
6/17(月)19:00 有楽町朝日ホール
6/21(金)19:00 大阪オーバルホール
【内容紹介】
自由なはずの現代社会で、発言がはばかられるのはなぜなのか。重苦しい空気から軽やかに飛び出した著者たちが、日本独特の同調圧力に苦しみながらも、いかに抜け出したのを記していく。社会や組織、友人関係など、さまざまなところを覆う圧力から自由になれるヒントが見つかる。
巻末には、映画「新聞記者」の劇中座談会を収録。
【目次】
第一章 記者の同調圧力 望月衣塑子
1 質問を妨げられる記者会見
国会でのレッテル張り
申し入れ書という名の締め出し
逆鱗に触れた質問
異様な「申し入れ書」への抗議の広がり
申し入れ書や妨害への徹底検証
全面を使った検証記事、掲載へ
2 記者の存在意義とは
抜くか抜かれるか
削られた8行
記者クラブと番記者制度
「君らの背後にいる国民に向けてオレは話しているんだ」
ジャパンタイムズの変節
3 同調圧力に屈しない人々
一つ一つ作り上げていく映画の現場
真冬の撮影
映像の強さ
伊藤詩織さんとの再会
同調圧力に屈しない若者たち
真摯に仕事に向き合えば
第二章 組織と教育現場の同調圧力 前川喜平
1 「何もしない」という同調圧力
遅れず、休まず、働かず
国会答弁づくりという不毛な仕事
外国人のための日本語教育政策の振り揉め
外側から変革された文部省
省庁としての「ワンボイス」
2 道徳教育が生み出す同調圧力
前任者から引き継ぐ時限爆弾
政策立案の明るい記憶
ポストに就かなければ始まらない
面従腹背に徹し切れなかったとき
教育基本法改正がもたらしたもの
道徳の教科化への憂慮
道徳的価値を内心に同化させる危険性
同調圧力を教える教材
あいさつを型にはめる
3 真に自由な人間に同調圧力は無力である
教育現場への首長の介入
教員の表現の自由が危ない
日教組と政権の対立、和解、そして再び敵視
学び続けていくこと
新自由主義はなぜ排外主義に向かうのか
答えは自分で見つけるしかないと悟った高校時代
多感な10代の自問自答が自分のなかの座標軸をつくる
第三章 メディアの同調圧力 マーティン・ファクラー
1 アメリカの報道はスクープ報道から調査報道へ
忖度を英訳すると
ベトナム戦争でのメディアの反省
ペンタゴン・ペーパーズ
戦争を招いてしまった大誤報
なぜ特ダネをもらえたのかを考える
アメリカの調査報道の活況
名指しされて炎上する記者アカウント
2 日本メディアに危機感がない理由
新興ウェブメディアがピュリッツァー賞を受賞
オバマ大統領の圧力
日本の新聞社は不動産業だ
Ⅰを主語にした新聞記事
メディアは権力者に踊らされ続けている
3 信頼できるメディアが道しるべに
記者クラブというカルテル制度
何にも縛られない取材
談合的に生み出される記事
朝日新聞の残念な撤退
心地いいポチに戻る
信頼されなくなったメディアの行く先
憲法改正にどう向き合うのか
チャレンジャーをつぶしていていいのか
巻末付録 座談会 同調圧力から抜け出すには 望月衣塑子、前川喜平、マーティン・ファクラー
薄れてしまった記者たちの危機感
日本の報道は天国?
ニューヨーク・タイムズはなぜ黄金時代を迎えているのか
個人ネタをリークする機関とは
人事の前で口を閉ざさざるを得ない
菅官房長官が一元管理する役人の人事
自分の中の基準に照らし合わせて
究極のKY力
あとがき 望月衣塑子
【書誌情報】
角川新書
書名:同調圧力
著者名:望月衣塑子、前川喜平、マーティン・ファクラー
発売日:2019年6月8日
定価:(本体840円+税) ※電子書籍も同時配信
ISBN:978-4-04-082302-7
ページ数:251P
発行:株式会社KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/321812000882/
【著者プロフィール】
望月衣塑子(もちづき・いそこ)
1975年東京都生まれ。東京新聞社会部記者。慶応義塾大学卒業後、東京・中日新聞入社。現在は沖縄の基地問題などを取材しながら、官房長官会見で質問を続ける。著書に『新聞記者』『武器輸出と日本企業』(ともに角川新書)ほか。
前川喜平(まえかわ・きへい)
1955年奈良県生まれ。現代教育行政研究会代表。東京大学卒業後、文部省(現文部科学省)入省。2016年、事務方トップの事務次官に。17年退官。現在は、講演や大学での講義を通じて、自ら学ぶことの大切さを伝えている。著書に『面従腹背』(毎日新聞出版)ほか。
マーティン・ファクラー
1966年アメリカ・アイオワ州生まれ。AP通信北京支局、ウォール・ストリート・ジャーナル東京支局などを経て、2005年ニューヨーク・タイムズへ。09~15年、同東京支局長。著書に『「本当のこと」を伝えない日本の新聞』(双葉新書)ほか。
【好評既刊】
角川新書
書名:新聞記者
著者名:望月衣塑子
発売日:2017年10月12日
定価:(本体800円+税) ※電子書籍も発売中
ISBN:978-4-04-082191-7
ページ数:224P
発行:株式会社KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/321707000063/
【映画「新聞記者」】
主演:シム・ウンギョン/松坂桃李
出演:本田翼、岡山天音、西田尚美、高橋和也、北村有起哉、田中哲司
監督:藤井道人『デイアンドナイト』
エグゼクティブ・プロデューサー:河村光庸
原案:望月衣塑子『新聞記者』(角川新書) 河村光庸
公開:6月28日(金) 全国150館にて
東都新聞の女性記者、吉岡(シム・ウンギョン)と、内閣情報調査室の若きエリート官僚、杉原(松坂桃李)。二人の人生が交差するとき、衝撃の事実が明らかになる!
現在進行形のさまざまな問題をダイレクトに射抜く、これまでの日本映画にない社会派エンタテインメント。リアルとフィクションが交錯する!
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