歯周病リスク判定ツールが厚生労働省「歯周病等スクリーニングツール開発支援事業(口腔内を撮影した画像を用いるもの)」に選定
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パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社(以下、パナソニック)が開発を進めている歯周病リスク判定ツールが、生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)の実現に向けた厚生労働省の「歯周病等スクリーニングツール開発支援事業(口腔内を撮影した画像を用いるもの)」に選定されました。
歯周病は、成人期の罹患率が高いことや心臓病・脳卒中・糖尿病などの悪化因子としても知られていますが、自覚症状が少なく、自身では発見しにくい疾患であり、重症化を防ぐには早期発見・早期治療が重要とされています。一方で、歯科健診の受診率が低いことや歯科健診を実施する歯科専門職の不足などが課題となっています。
この課題解決に向けて、パナソニックは大阪大学大学院歯学研究科および同歯学部附属病院と共同で、歯周病検知AIおよび口腔内カメラで撮影した画像のAI解析による歯周病の罹患リスクを判定できるツールの開発と実証を行っています。
本事業では、(1)口腔内を撮影した画像を入力して歯周状態を推定する歯周病検知AIの推定精度向上、(2)口腔内カメラを使って口腔内画像を簡単に撮影する機能、(3)歯周病検知AIの推定結果から歯周病リスクをわかりやすく表示するアプリケーション、の開発を行います。また本ツールは、地方公共団体や職域等で実施する歯科健診における活用を想定しており、実用での条件確認および課題抽出に向けて、一般社団法人会津若松歯科医師会の協力の下、実証実験を実施する予定です。
パナソニックは、本事業への参画を通じて、国が検討を進めている、いわゆる国民皆歯科健診の機会拡大等の実現に貢献し、口腔保健の向上および社会全体の健康増進に寄与していきます。
▼[プレスリリース]歯周病リスク判定ツールが厚生労働省「歯周病等スクリーニングツール開発支援事業(口腔内を撮影した画像を用いるもの)」に選定(2025年2月26日)
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