円谷プロ2作品に見る、負けない人間の底力! 『テレビマガジン特別編集 ウルトラQ EPISODE No.1~No.28 怪奇大作戦 EPISODE No.1~No.26』2024年5月27日発売!

株式会社講談社

『テレビマガジン特別編集 ウルトラQ EPISODE No.1~No.28 怪奇大作戦 EPISODE No.1~No.26』(講談社)

円谷プロ製作の特撮作品といえば、ウルトラマンシリーズのようにスーパーヒーローが大活躍する作品……と思われそうですが、そればかりではありません。

スーパーヒーローの登場しない代表的なものでいえば、ウルトラマンシリーズのオリジンとでもいうべき『ウルトラQ』と、ファンに熱く支持されている捜査ドラマ『怪奇大作戦』の2作品が、人間が怪獣や怪事件に立ち向かう作品として挙げられるでしょう。

そんな2作品を詳細に分析したムックが『テレビマガジン特別編集 ウルトラQ EPISODE No.1~No.28 怪奇大作戦 EPISODE No.1~No.26』です。『ウルトラマン』『ウルトラセブン』で高い支持をいただいた「EPISODE」ムックの最新刊ですが、前2冊と同じく、キャラクター、登場怪獣、怪人、怪事件、メカ、ストーリーなどを詳細に解説する一冊です。

動画配信サービスTSUBURAYA IMAGINATION(ツブラヤイマジネーション)などで配信作品を観るときや、ウルトラマンシリーズヒストリーを振り返るときのテキストにぴったり! アンバランスゾーンや怪奇な世界へのガイドブックとして、オススメです。

『ウルトラQ』 怪獣はもちろん、登場人物やメカ、アイテム、メイキングも掲載。
『怪奇大作戦』 怪事件の詳細に加え、SRIや犯人の使うメカなども紹介。

『ウルトラQ』は星川航空のパイロットにしてSF作家でもある万城目 淳、その後輩の戸川一平、新聞記者で女性カメラマンの江戸川由利子の3人が遭遇する怪獣や怪事件を描いた物語です。

怪獣の誕生にもそれぞれ独特の物語があります。もぐら怪獣モングラーはハニーゼリオンという特殊栄養剤の効果で巨大化、海底原人ラゴンは奪われた子供を取り戻しに海底5千メートルから上陸、コイン怪獣カネゴンはがめつい少年が小銭の出てくるマユに吸い込まれて変身してしまいます。

しかしウルトラヒーローはまだ存在していない世界なので、怪獣には基本的に人間の力で対応しなければいけません。巨大猿ゴローにはミルクに睡眠薬を混ぜて、火星怪獣ナメゴンには塩水を浴びせて、風船怪獣バルンガは人工太陽でおびき寄せて、隕石怪獣ガラモンには電子頭脳から出るコントロール電波を遮断して、それ以上の被害を防ぐことができました。

『ウルトラQ』で侵略のためのロボット、ガラモンは地球を二度も襲いました。

また、あらゆる分野に精通した一の谷博士たち、優秀な科学陣による新発明も大活躍します。冷凍怪獣ペギラにはペギミンHという物質で、誘拐怪人ケムール人にはXチャンネル光波で、巨人には熱原子X線で、立ち向かいました。

ですが、実は『ウルトラQ』の世界にもスーパーヒーローの萌芽は存在していました。第21話「宇宙指令M774」に登場するルパーツ星人ゼミがそれです。宇宙エイ ボスタングを使って地球侵略を企むキール星人の作戦を知ったルパーツ星人は、それを妨害するために地球にやってきます。しかも戦いの後でもその対価を求めることなく、地球が気に入ったからという理由で人間に混じって密かに生活する道を選ぶのです。

自ら前線におもむくことはないゼミですが、人間と協力して地球の平和のために無私の心でつくすその姿は、ウルトラヒーローに重なるものを感じさせます。こうした作品を経た試行錯誤の果てに、『ウルトラマン』は誕生したのではないでしょうか。そんなことを考えながら観てみるのも楽しいかもしれません。

一方、『怪奇大作戦』は民間組織である科学捜査研究所SRIが警察と共に怪事件に立ち向かい、解決していく物語です。最新科学による発明を悪用した犯罪に対処したり、警察では対応できない怪奇な事件の犯人と科学の力で戦ったり、またあるときは想像以上の心の闇に覆われた事件に愕然とさせられたりします。

SRIと犯罪者との対決が話の中心となるため、犯罪者のやむにやまれぬ事情、被害者の悲しみ、ともすれば残酷な手口、そして犯罪に対処するSRIメンバーの苦悩なども描かれ、『ウルトラセブン』の後番組とは思えないほどの大人テイストの作品になっています。

『怪奇大作戦』でも名作として名高い「京都買います」は必見エピソードです。

その中でも評判が高いエピソードといえば第25話「京都買います」でしょう。京都で密室からの仏像消失事件が続発、SRIが捜査に乗り出し、物質電送光線を使った犯罪であることをつきとめます。しかし、「SRIの頭脳」と呼ばれる牧の心は、事件にかかわっていると思われる女性に奪われていました。そしてまた新たな事件が……。

「京都買います」では、犯人側の苦悩や事件後の絶望が描かれ、犯人が逮捕されてもけっして万事めでたしの解決には終わりません。それこそが深い余韻を残し、実に『怪奇大作戦』らしい後味を残します。ぜひ観ていただきたい一作です。

このような作品群にどっぷりつかってみたい方には、『テレビマガジン特別編集 ウルトラQ EPISODE No.1~No.28 怪奇大作戦 EPISODE No.1~No.26』(定価:4620円〈税込〉)がオススメです。すっきりと終わるだけではない、大人な世界をぜひお楽しみください。

※『怪奇大作戦』第24話は欠番のため、本書には収録されておりません。

【商品概要】

●書名:テレビマガジン特別編集 ウルトラQ EPISODE No.1~No.28 怪奇大作戦 EPISODE No.1~No.26

●定価:4620円(税込)

●体裁:A4判 128ページ(カバーつき)

●発売日:2024年5月27日

●発行所:株式会社講談社

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◎電子版も2024年5月27日発売!

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