小学生から約500作品の応募が殺到!<妖怪絵コンクール>優秀作品を発表!!
日本の文化振興に寄与するための事業を手掛ける公益財団法人 角川文化振興財団(所在地:東京都千代田区富士見1-12-15理事長:角川歴彦)は、今夏、埼玉県所沢市内の小学生を対象に実施した<角川むさしの妖怪絵コンクール>の選考会を行い、令和元年10月31日(木)、角川武蔵野ミュージアムの公式サイト内・特設ページにて、優秀作品4点、準優秀作品6点の発表を行いました。
学年やクラスぐるみで取り組み、483作品もの多数応募に
今夏、埼玉県所沢市内の小学生を対象に7月下旬~9月30日にて実施した<角川むさしの妖怪絵コンクール>。締め切りの9月30日(月)までに483点の応募作品が集まり、大変盛況なコンクールの応募結果となりました。
今回のコンクールは、8月13日に実施した妖怪博士・荒俣宏先生による<夏休み子ども妖怪教室>なども契機となり、また所沢市内小学校の先生方による熱心なサポートもあり、多くの小学生が応募に参加する結果となりました。
クラスごとや学年全員が授業の一環で応募に取り組んだり、多くの1年生が拙いながらも一生懸命考え描いた小学校、全校生徒の4分の1が応募に参加した小学校もありました。
地元所沢の魅力や特産など考証して妖怪を創造
さらに妖怪絵を描くにあたり、地元所沢の魅力や特産などを再度見直し、自分の身近なモノ・コトに向き合い、妖怪の背景を丹念に創造して応募した小学生が多数見られました。
応募作品は、審査員の妖怪博士・荒俣宏先生、彫刻家・土屋仁応先生、角川文化振興財団理事長・角川歴彦が10月上旬、一枚一枚丁寧に応募作品を観賞した結果、以下の選考となりました。
妖怪のひとつひとつに誕生の経緯やユニークな特徴があり、大人では考えつかないような妖怪のキャラクター設定に、審査員がうなったり、笑ったりする選考場面が多く見受けられました。
今回選考から漏れた妖怪絵の中にもまだまだたくさんの個性的な作品があり、その中から改めての作品披露や贈賞企画も今後検討していく予定です。
受賞作品は以下の通りです。(50音順の名前で掲載)
優秀作品 4点
名前:あかせ いちか
学年:小学1年生
妖怪の名前:ごそづめこぞう
特徴:てがいっぱいでてくる。めがながくなる。
出る場所:もり
工夫したところ:はりをつけた
荒俣宏先生 選評
これはなかなか面白い。目玉が並んでいます。小さい生き物には意外に目玉がたくさんあります。妖怪やエイリアン、仮面ライダーもそうですが、ほぼ昆虫のイメージが多いです。これはたぶん蜘蛛だと思いますが、蜘蛛も目玉が横に6つか8つ並んでいて、みんなそれぞれとても小さいです。拡大すると驚くような、本当に生き物かと思うような妖怪っぽい生き物がたくさんいます。自然豊かな所沢で蜘蛛や昆虫に囲まれて、子供たちの関心を深めていってほしい。本当に生きている可能性がある妖怪のイメージですね。
名前:荒畑 杏奈
学年:小学2年生
妖怪の名前:中とみの風ようかい
特徴:かみのけときもののそでで、すごい風をまきおこして子どもたちの目をあけられなくさせるようかい。
出る場所:中とみのこうてい、はたけみち
工夫したところ:風ようかいだから空にういているようにしたところです。
荒俣宏先生 選評:
女性は妖怪になりやすい。これは妖怪のパターンを踏んでいて、突然怒ると風が吹いてきます。髪の毛がワーッと広がって、和服の袖のところがみんな上にあがる。映画で出てきそうな風景をちょっと和風にしている。この風の表現が良いですよね。
名前:岩崎 佑樹
学年:小学5年生
妖怪の名前:九十九龍(くじゅくりゅう)
特徴:・東川にすんでいる、元気をなくした人にしか見えない妖怪。
・川を見に来た元気のない人にとりつき、一時的に体が入れ替わり、お休みの時間をくれる。すると心は元気になり、またがんばろうと思う。
・東川には、カワセミ、トンボ、コイなどの多くの生き物がすみ、春は桜、秋は彼岸花が咲き、たくさんの人が集まる。それは、九十九龍が東川の主で、川に集まるすべての生き物を守っているから。
出る場所:東川
工夫したところ:丸シールを使って自分の思うままに楽しくえがきました。
土屋仁応先生 選評:
ぱっと見て輪郭がない独特の絵で目につきました。元気をなくした人にしか見 えないというストーリー。実体のある妖怪ではなくて、交替してくれるという ところが、現代人の切実な祈りに応えてくれるように思えました。川の主で、 人間を含めすべての生き物を守っている。想いがこもった妖怪だなと思うと、 神々しく見えてきます。本当に居そうな感じがして心奪われました。
名前:土屋 零
学年:小学1年生
妖怪の名前:ダークネコとちびダークネコ
特徴:所沢で死んでしまったネコとその子どものちびネコのようかい。所沢駅のホームやゲームセンターなどのにぎやかなところに現れて、子どもたちをおどろかせる。目は白い色をはなち、夜はひかっている。歩く所に炎がついている。足元がつねにもえていてあつい。
出る場所:所沢駅
工夫したところ: はいけいの色をどんどん濃くしてこわそうにした。ダークネコの毛を表現するために色えんぴつでつんつんしてかいた。
荒俣宏先生 選評:
所沢の猫ですよ。昔からダークな不思議な神秘的な力を持つと言われているので、子供たちにも猫の怪しさ、妖怪っぽさっていうのがしっかり浸透しているのが分かりました。このダークネコは所沢の夜に出没します。ポイントは子猫が頭に乗っているところ。子猫のデザインがやたらに可愛い。ダークな世界だけど、親子二人で強く生きているところが所沢の猫っぽくて、なかなか好きな作品です。
準優秀作品 6点
名前:磯部 由茉
学年:小学2年生
妖怪の名前:だんごんごん
特徴:だんごんごんは、こわいかおだけどやさしいようかいです。ところざわのだんごやさんからとびだしたようかいです。
出る場所:こう空公園のしやくしょ
工夫したところ:つのをオレンジと黄色にわけたところ
荒俣宏先生 選評:
小学生って所沢の名物を良く知っていますね。断トツで多かったのが、所沢の団子ですね。団子を一番美味しそうに食べているのが、この妖怪でした。わかりやすいですね。所沢に出てくる妖怪で団子を食べられない妖怪はありえないですから。団子を食べる妖怪の中で一番面白そうなのを選びました。
名前:岡田 崇盟
学年:小学1年生
妖怪の名前:妖怪だんごあらい
特徴:いつもだんごをきれいに洗ってくれる。他に弟が2人いて “だんごくしさし” と “だんごもぐもぐ” という。手先には、てっぽうがついていて、だんごを食べようとするワルモノをうてるようになっている。
出る場所:みたらしだんご屋さんの中にいて、お手伝いをしてくれる。
工夫したところ:顔の色をカラフルにしたところ。ライオンのようにカッコ良くしたところ。
荒俣宏先生 選評:
なかなか複雑な絵ですが、子供たちが絵に深い深いストーリーを組んでいるというのが素晴らしい。発想のプロセスが分かるところが妖怪の凄いところです。どうしてこの妖怪が出来たのかというストーリーを皆書いてくれている。これはもぐもぐいつも団子を食べている妖怪。団子から出るごみも意識していて、団子は常にピカピカしている。団子を洗ってくれるという、自然に優しい団子妖怪です。しかもみたらし団子屋さんで手伝って働いている。所沢の自然に対するエコロジーな感覚が小学生にも息づいていて涙が出てきます。
名前:櫻井 優真
学年:小学4年生
妖怪の名前:ガドガワ
特徴:本を読まないと泣いてしまうけれど、本を読むと顔が回てんニッコリ笑う。
出る場所:さくらタウン
工夫したところ:新聞をちぎっていろをかえてはりました。
荒俣宏先生 選評:
作品として物凄いです。見てください。KADOKAWAという本の会社ですから。それが凝り固まって妖怪になったというこのアイデアは凄いと思います。ちゃんと使っているのは活字ですからね。この妖怪はね、本を読んでいれば幸せだけど、本が読めないと目から涙が出るという。まさに角川武蔵野ミュージアムの妖怪として狙ったようにストライクを投げてくれました。
名前:花田 柚香
学年:小学6年生
妖怪の名前:鬼
特徴:元々は人間で火事が起きてしまい、亡くなってしまった。また生まれかわり、あくまと天しの子として産まれた。洋服が大好きで、いつも洋服屋にすみついている。洋服でなやんでいる人などに声をかけて、何時間でも楽しんでつき合ってくれる。
出る場所:洋服屋
工夫したところ:血管などの色に工夫しました。特に口、洋服に注意しながら描きました。
荒俣宏先生 選評:
絵がお上手です。背景を見ているとストーリーがたくさんあって。どうしてこんな可愛い子が妖怪になったんだろうって。関心を寄せ集める色々な要素を持っています。天女の羽根と悪魔のコウモリの羽根。善と悪、昼と夜、月と太陽、ちょうどセットになっているという。世の中の裏と表を妖怪の世界に見事にあらわしたものですね。
名前:山谷 まい
学年:小学5年生
妖怪の名前:ぐわっぱ
特徴:昔は森がいっぱいあったが、家が増え、森がかぎられてきているので、色々な森を転々としている。性格はあばれんぼうで、虫が大好物。
出る場所:森
工夫したところ:毛をもさもさにしたところ。
土屋仁応先生 選評:
絵の感じは元気な妖怪に見えました。お話を読むと、昔は森がいっぱいあったけれど、今は減ってきているので森を転々としていると。暴れん坊で、虫が大好物で、見るからに猪みたいな強い野生動物のような感じがするけれど、境遇はもの悲しい。今置かれている自然の状況がそのまま妖怪になったようでした。
名前:渡辺 俐紗
学年:小学4年生
妖怪の名前:わすれ
特徴:わすれを見ただけで、知っていることを全部わすれる。 たおしかた:目をうつ
出る場所:びじゅつ館
工夫したところ:カラフルな色にしたところ
土屋仁応先生 選評:
おしゃれな感じの妖怪で目につきました。美術館で美術品を見た時に、知って いることをすべて忘れるほどの衝撃をうけるような体験をしたのかなと想像し ました。自分を変えるほどの体験、変えさせるような存在。それを具現化したような妖怪なのかなと。インパクトがありました。
優秀作品の特典
優秀作品に関しましては、下記よりいずれかの特典を適用させていただきます。 詳細に関しましては、受賞者に直接ご連絡し、ご相談させていただきます。
① 角川武蔵野ミュージアムにて展示予定
② KADOKAWAの映像化作品に登場予定
③ 角川文化振興財団の「まちづくりキャラクター」に採用予定
角川むさしの妖怪絵コンクール 受賞作品発表ページ
→ http://kadcul.com
主催:公益財団法人 角川文化振興財団 後援:所沢市教育委員会
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