VIXELLを活用した冷凍寿司の米国空輸実証に成功

パナソニック株式会社(本社:東京都港区、CEO:品田 正弘、以下、パナソニック)は、特殊冷凍テクノロジーの製品企画・開発と高品質冷凍商品のプラットフォームを運営するデイブレイク株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:木下 昌之、以下、デイブレイク)が実施した冷凍寿司の空輸実証に対し、真空断熱保冷容器「VIXELL(ビクセル)」を提供し、保冷輸送時の温度管理と品質維持の実証に成功しました。本実証により、高品質な冷凍食品を空輸する際に、VIXELLが有効な温度管理ソリューションとして役割を果たし、冷凍寿司のコールドチェーン構築に貢献する可能性が拡がります。
冷凍寿司の海外輸出を推進し、米国への輸出実績を持つデイブレイクでは、海外輸出における重要テーマとして、コールドチェーンの研究・実証を重ねており、2025年3月には、日本から米国への海上輸送に成功しました。さらに、海上輸送に加え、より迅速な流通経路である空輸においても同等以上の品質維持を可能にするため、研究・検証を続けています。
しかし、空輸の輸送期間は海上輸送より短いものの、機内や貨物の積み下ろし時の温度変化リスクが高く、安定した品質維持が難しい問題がありました。デイブレイクではこれまで複数回の空輸検証を行ってきましたが、温度管理において設定どおりの結果が得られない状況が発生していました。こうした背景を踏まえ、デイブレイクの知見に、VIXELLならびに医薬品輸送で培ったパナソニックの温度管理輸送ソリューションを掛け合わせ、繊細な冷凍寿司の高品質空輸の実現に向けて連携を開始しました。
今回の検証は、2025年8月29日に日本を出発した冷凍寿司を対象に行いました。2025年9月9日に米国現地で受け取るまでの約10日間、輸送した5つの「VIXELL」ボックスすべてがマイナス22℃以下を維持していたことを、同梱した温度ロガーデータにより確認。この結果、空輸においても冷凍寿司の品質維持に十分な温度管理が可能なことが証明されました。
今回の検証を通じて、VIXELLが冷凍食品の高品質なコールドチェーン構築に温度管理のソリューションとして有効であることが確認できました。海外に日本食の魅力を届けていくため、デイブレイクが提供する冷凍寿司などの空輸を通じ、温度管理輸送ソリューションの領域で貢献していきたいと考えています。
全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース]VIXELLを活用した冷凍寿司の米国空輸実証に成功(2025年10月14日)
https://news.panasonic.com/jp/press/jn251014-1
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・デイブレイク株式会社
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