JAF、災害時の即応支援チーム「J-FAST(ジェーファスト)」を新設
~被災状況の即時把握で、初動対応の「早さ」と「質」の両立へ~

JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 坂口正芳)は、これまで全国で発生する自然災害に「JAFロードサービス特別支援隊」を派遣し、復旧支援活動に取り組んできました。
しかし、近年各地で甚大な災害が頻発していることを受け、より迅速かつ的確な復旧支援をおこなうため、JAFロードサービス特別支援隊の組織内に災害対応の即応部隊「J-FAST(JAF-First Action Support Team)」を新設しました。
「J-FAST」は、特別支援隊が培ってきた経験とノウハウに加え、全国に広がるJAFロードサービスネットワークを活用し、災害発生後、12時間以内を目安に被災地へ駆けつけ、被害調査・救援・支援活動などをおこなうことを主な目的としています。
背景と目的

JAFはこれまで、2011年の東日本大震災、2019年の台風19号、2024年の能登半島地震、2025年8月の熊本豪雨など、各地の災害現場に「JAFロードサービス特別支援隊」を派遣し、被災車両の排除や被災地全体の復旧に取り組んできました。
しかし、現場では被災地の情報不足により、作業車や資機材の不適合による作業時間のロスが発生することや、隊員の宿泊・水・衛生面への負担が大きいなどという課題も生じていました。
こうした課題を解決し、より迅速で柔軟な災害支援活動を実現するために、即応力と機動性を備えたJ-FASTを新設しました。
J-FASTの概要
J-FASTは、JAFロードサービス特別支援隊内に新設した即応支援チームです。
被災地の現場状況を迅速に把握し、必要な作業車や資機材の判断、優先すべき作業の選定をおこなうことで、後続部隊の円滑な活動を支援します。


【災害支援車】
J-FAST専用の災害支援車(JAF初導入)は、通常のサービスカーにはない、災害対応資機材を搭載。主な装備は以下の通りです。
・発電機、照明、浄水機器などの緊急用資機材
・食料・飲料水・簡易トイレなどの生活必需品
・携帯電波圏外でも隊員間が通信可能な情報伝達装置
これにより、現地のライフラインが遮断された環境下でも継続的な活動が可能です。

期待される効果
・災害発生から12時間以内の現地入りを目指し、被害状況を即時把握
・緊急交通路確保に向けた車両の排除や、救援作業を先行実施
・現地での情報収集と共有により後続部隊の効率的な活動を支援
・JAFの全国ネットワークを生かし、より早期の地域復旧を実現
今後の展望
今後はJ-FASTに任命された隊員を、全国の8地方本部に順次配置する予定です。現時点では災害支援車は1台体制ですが、将来的には全国の8地方本部に配備を拡大し、地域を問わず迅速な初動対応を可能とする体制構築を目指します。
JAFは引き続き、全国のネットワークとロードサービス技術を生かし、災害時における社会的使命を果たしてまいります。
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