BUCK-TICKがデビュー35周年を記念して開催したアニバーサリーライブDAY2“HIGH SIDE”の模様をWOWOWで11/23(水・祝)放送・配信!写真とともにライブレポートが到着!
https://www.wowow.co.jp/music/bt/
「BUCK-TICK 2022 “THE PARADE” ~35th anniversary~ HIGH SIDE」
11月23日(水・祝)午後9:00 <WOWOWライブ><WOWOWオンデマンド>
11月23日(水・祝)午後9:00 <WOWOWライブ><WOWOWオンデマンド>
メンバーの登場前からオーディエンスをBUCK-TICKの世界へと惹き込んでいくオープニング映像に続き、鳴り響いたのは「エリーゼのために」のロックンロールなリフ。アグレッシヴな幕開けにゾクゾクとさせられるのはDAY1の「ICONOCLASM」同様だが、より明るく開放的な滑り出しという印象。「BABEL」が始まると、ステージ手前をヴェールのように覆っていた巨大LEDスクリーンが上昇、櫻井敦司(Vo)、今井寿(Gt)、星野英彦(Gt)、樋口豊(Ba)、ヤガミ・トール(Dr)の姿が出現する。五者五様バラバラの個性がBUCK-TICKという歪で美しい集合体。早くも非現実的な異世界がそこには広がっていた。
櫻井敦司(Vo)
「Tight Rope」ではパントマイムのような櫻井の舞いによって、まるで死の綱渡りをまざまざと目の当たりにするかのように幻視。星野がターンを繰り返しながら鋭いカッティングリフを刻む「見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ」はダークでヘヴィーに、続く「MOONLIGHT ESCAPE」では空気を一変して柔らかく清らかに。背後のLEDスクリーンに霧の立ち込める森、満月が映し出される中、逃げる(ESCAPE)ことを優しく赦すように歌い奏でていく。この曲のラスト、今井が寝そべってプレイする姿にも目を奪われた。極彩色の心臓や手が躍動するサイケポップなアニメーションを背に、櫻井が腰をくねらせながら歌い踊った「ダンス天国」。「BOY septem peccata mortalia」ではメンバー全員がとりわけエモーショナルな動きを見せ、樋口も立ち位置からグッと前へと歩み出てプレイ。歌詞にある<ケダモノ>を具現化するように、櫻井は這いつくばり舌なめずり。ここまで5曲のブロックはDAY1とは総入れ替えで、DAY2のみの披露。幻想的であると同時に、人間という存在の美しい部分も醜い部分も、光も闇も、目を逸らすことなく描いてきたBUCK-TICKならではの、本質を抉り出すような楽曲が並んだ。
今井寿(Gt)
星野英彦(Gt)
「Go-Go B-T TRAIN」ではミラーボールが輝きスモークが噴出、キッチュでカラフルな映像演出を背に、陽気な歌と演奏で狂騒的に。初日の「Memento mori」に代わってこの日は「ROMANCE」を炎が揺らめく中で披露。櫻井はつば広のハットで燭台を手にし、貴婦人のような装いであるのに太腿を大胆に覗かせ、蠱惑的な風貌。その強烈なヴィジュアルインパクトが象徴するのは、誰にも何にも媚びることなく35年にわたって歩み続け、今なおベテランバンドという肩書きや年齢を超越している、BUCK-TICKというバンドの孤高のスタンスである。
樋口豊(Ba)
アンコール第二部は、現時点での最新オリジナルアルバム『ABRACADABRA』のラストに収められている「忘却」で密やかにスタートした。J-POP的と呼んで過言ではないほどキャッチーな歌のメロディーと、深遠な死生観が映し出されたシリアスな歌詞。35年超のキャリアを誇るBUCK-TICKだからこそ醸し出せる重厚さ、説得力は、ライブ終盤にふさわしい深い余韻をもたらした。「35周年始まったばっかりなので、いろいろやることたくさん……幸せなことに、あります」と櫻井。「明日からアニイ(ヤガミ)とユータ(樋口)にはツアーのリハーサルに入ってもらいます」と告げると、二人は(ヤガミは声を上げて)笑った。「そして、今井さんとヒデ(星野)は新曲をつくってもらいます。夜が明けたら始めてもらいます。私は、寝ます」と茶目っ気たっぷりに締め括ってニヤリと口角を上げた櫻井。メンバー紹介ではヤガミが力の漲ったドラムソロを披露。「還暦になると体が重たいんですよね」とのコメントに、「明日からリハーサルに入っていただきます」と櫻井は返し、笑いを誘った。そんなユーモラスなやり取りにも、バンド内の良好なムードが伺える。横浜アリーナ公演の後全国ツアーが開始することから、「次は皆さんの街へ“PARADE”が行きます。今日はありがとうございました。皆さんに、幸あれ」と結んだ。
ヤガミ・トール(Dr)
【番組情報】
BUCK-TICK 2022 “THE PARADE” ~35th anniversary~ HIGH SIDE
11月23日(水・祝)午後9:00 <WOWOWライブ><WOWOWオンデマンド>
収録日:2022年9月24日
収録場所:神奈川 横浜アリーナ
【関連番組】
BUCK-TICK 魅世物小屋が暮れてから~SHOW AFTER DARK~ in 日本武道館
12月28日(水)午後5:30 <WOWOWライブ><WOWOWオンデマンド>
※WOWOWオンデマンドでは、全番組、放送終了後~1カ月間のアーカイブ配信があります
※全番組、WOWOWオンデマンドの無料トライアル対象外です
【番組サイト】
https://www.wowow.co.jp/music/bt/
すべての画像