BUCK-TICKがデビュー35周年を記念して開催したアニバーサリーライブDAY2“HIGH SIDE”の模様をWOWOWで11/23(水・祝)放送・配信!写真とともにライブレポートが到着!

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「BUCK-TICK 2022 “THE PARADE” ~35th anniversary~ HIGH SIDE」
11月23日(水・祝)午後9:00 <WOWOWライブ><WOWOWオンデマンド>

メジャーデビュー35周年を祝し、去る9月23日(金・祝)・24日(土)、横浜アリーナでの2DAYS公演『BUCK-TICK “THE PARADE”~35th anniversary~』を開催したBUCK-TICK。10月に既にWOWOWで独占放送・配信されたDAY1“FLY SIDE”に続き、DAY2“HIGH SIDE”は11月23日(水・祝)午後9:00から放送・配信。以下、DAY2の模様をレポートする。

 

メンバーの登場前からオーディエンスをBUCK-TICKの世界へと惹き込んでいくオープニング映像に続き、鳴り響いたのは「エリーゼのために」のロックンロールなリフ。アグレッシヴな幕開けにゾクゾクとさせられるのはDAY1の「ICONOCLASM」同様だが、より明るく開放的な滑り出しという印象。「BABEL」が始まると、ステージ手前をヴェールのように覆っていた巨大LEDスクリーンが上昇、櫻井敦司(Vo)、今井寿(Gt)、星野英彦(Gt)、樋口豊(Ba)、ヤガミ・トール(Dr)の姿が出現する。五者五様バラバラの個性がBUCK-TICKという歪で美しい集合体。早くも非現実的な異世界がそこには広がっていた。

櫻井敦司(Vo)櫻井敦司(Vo)

「こんばんは、今日もたくさん集まっていただいて、ありがとうございます」と語り始め、「35周年を皆さんにたくさん祝ってもらって、本当に幸せな5人でございます」と感謝を述べる櫻井。「いろんな曲をやろうと思ってますので、皆さんも楽しんでいってください」との予告通り、初日とはまた違った楽曲の数々をこの日は披露。とはいえ、5年前のようにくっきりと色が異なるわけではなく、中心となるテーマは両日共通で据えた上でセットリストが構築されている、という違いがあった。

「Tight Rope」ではパントマイムのような櫻井の舞いによって、まるで死の綱渡りをまざまざと目の当たりにするかのように幻視。星野がターンを繰り返しながら鋭いカッティングリフを刻む「見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ」はダークでヘヴィーに、続く「MOONLIGHT ESCAPE」では空気を一変して柔らかく清らかに。背後のLEDスクリーンに霧の立ち込める森、満月が映し出される中、逃げる(ESCAPE)ことを優しく赦すように歌い奏でていく。この曲のラスト、今井が寝そべってプレイする姿にも目を奪われた。極彩色の心臓や手が躍動するサイケポップなアニメーションを背に、櫻井が腰をくねらせながら歌い踊った「ダンス天国」。「BOY septem peccata mortalia」ではメンバー全員がとりわけエモーショナルな動きを見せ、樋口も立ち位置からグッと前へと歩み出てプレイ。歌詞にある<ケダモノ>を具現化するように、櫻井は這いつくばり舌なめずり。ここまで5曲のブロックはDAY1とは総入れ替えで、DAY2のみの披露。幻想的であると同時に、人間という存在の美しい部分も醜い部分も、光も闇も、目を逸らすことなく描いてきたBUCK-TICKならではの、本質を抉り出すような楽曲が並んだ。

今井寿(Gt)今井寿(Gt)

曲間に生じる静寂を、今井寿の奏でる摩訶不思議なギターサウンドが埋めていく。それは前曲の余韻であったり、次曲の予告編のようであったり、あるいは全くオリジナルであったりするのだが、ライブの道先案内のような役割を果たしていたのも印象的。音楽と照明、映像の相乗効果によって生まれる幻想世界、そして何より5人の佇まいと存在感は、比類なき独自性を誇る。ライブ会場というよりも魔界に迷い込んだような、あるいは謎めいた劇場に足を踏み入れたような、BUCK-TICKのライブでしか体感できないムード。WOWOWでの放送・配信は、それに触れられる絶好の機会となるだろう。

星野英彦(Gt)星野英彦(Gt)

「相変わらずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり(2022MIX)」から「楽園」、「REVOLVER」、「ゲルニカの夜」、そしてコンセプトベストアルバム『CATALOGUE THE BEST 35th anniv.』に収録されている新曲「さよならシェルター」までのシークエンスは、DAY1と不動の選曲。直接的な言葉を用いたプロテストソングではないものの、反戦のメッセージ、為す術ない傍観者の自戒の念、犠牲になる弱き者たちへの眼差しを感じ取ることができる選曲であり、2日間連続で届けなければならないライブの核であったのだろう。BUCK-TICKは自身の35周年という節目のライブに祝祭ムードに染まることを選ばず、この時代を生きるロックバンドとして届けたいメッセージを、驚くほど力強く示した。その決意と覚悟が伝わってくる、骨太なセットリストでありライブ表現になっていた。

「Go-Go B-T TRAIN」ではミラーボールが輝きスモークが噴出、キッチュでカラフルな映像演出を背に、陽気な歌と演奏で狂騒的に。初日の「Memento mori」に代わってこの日は「ROMANCE」を炎が揺らめく中で披露。櫻井はつば広のハットで燭台を手にし、貴婦人のような装いであるのに太腿を大胆に覗かせ、蠱惑的な風貌。その強烈なヴィジュアルインパクトが象徴するのは、誰にも何にも媚びることなく35年にわたって歩み続け、今なおベテランバンドという肩書きや年齢を超越している、BUCK-TICKというバンドの孤高のスタンスである。

樋口豊(Ba)樋口豊(Ba)

「New World」で本編を終えると、アンコール第一部ではメジャー3rdアルバム『TABOO』から「ANGELIC CONVERSATION(2022MIX)」を披露。光が天に昇っていくようなLEDスクリーンの眩い演出と、ステンドグラスから日が差し込む荘厳な教会の映像に息を吞み、厚く折り重なりながらも決して音が濁らない美しいアンサンブルに聴き惚れた。純白から漆黒へと転じるように、「惡の華」はとことんダークに疾走。そして、生も死も喜びも悲しみも、すべてを包み込んで浄化するような「HEAVEN」でピースフルに幕を閉じた。

アンコール第二部は、現時点での最新オリジナルアルバム『ABRACADABRA』のラストに収められている「忘却」で密やかにスタートした。J-POP的と呼んで過言ではないほどキャッチーな歌のメロディーと、深遠な死生観が映し出されたシリアスな歌詞。35年超のキャリアを誇るBUCK-TICKだからこそ醸し出せる重厚さ、説得力は、ライブ終盤にふさわしい深い余韻をもたらした。「35周年始まったばっかりなので、いろいろやることたくさん……幸せなことに、あります」と櫻井。「明日からアニイ(ヤガミ)とユータ(樋口)にはツアーのリハーサルに入ってもらいます」と告げると、二人は(ヤガミは声を上げて)笑った。「そして、今井さんとヒデ(星野)は新曲をつくってもらいます。夜が明けたら始めてもらいます。私は、寝ます」と茶目っ気たっぷりに締め括ってニヤリと口角を上げた櫻井。メンバー紹介ではヤガミが力の漲ったドラムソロを披露。「還暦になると体が重たいんですよね」とのコメントに、「明日からリハーサルに入っていただきます」と櫻井は返し、笑いを誘った。そんなユーモラスなやり取りにも、バンド内の良好なムードが伺える。横浜アリーナ公演の後全国ツアーが開始することから、「次は皆さんの街へ“PARADE”が行きます。今日はありがとうございました。皆さんに、幸あれ」と結んだ。

ヤガミ・トール(Dr)ヤガミ・トール(Dr)

その後届けられた「夢見る宇宙 -cosmix-」は、「忘却」の後に披露されたことで、死後の魂の行方まで描いてみせてくれているような、温かな救いを感じさせた。そして、「夢見る宇宙 -cosmix-」から最後の曲「鼓動(2022MIX)」へ、星々が煌めく銀河の映像を背に続けて届けたことによって、死の後に訪れる再生、祈り、生命の尊さ、未来の存在を強く意識できた。穏やかな表情を浮かべながらも最後まで渾身のパフォーマンスを繰り広げたメンバーたち。2DAYSの終わりに届けられた前向きなメッセージから、BUCK-TICKというバンドの包容力と、これからも歩み続ける強い意思を感じさせた。MCにもあったように、35周年のアニバーサリーイヤーはまだ始まったばかり。新しく自分たちが生まれ変わっていくことを厭わない、絶えず攻めていくロックバンドとしてのBUCK-TICK 。その姿勢と魅力を再確認できる、濃密な2DAYSだった。

取材・文:大前多恵/撮影:田中聖太郎

【番組情報】
BUCK-TICK 2022 “THE PARADE” ~35th anniversary~ HIGH SIDE
11月23日(水・祝)午後9:00 <WOWOWライブ><WOWOWオンデマンド>

収録日:2022年9月24日 
収録場所:神奈川 横浜アリーナ

【関連番組】
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1228日()午後530 <WOWOWライブ><WOWOWオンデマンド>

※WOWOWオンデマンドでは、全番組、放送終了後~1カ月間のアーカイブ配信があります
※全番組、WOWOWオンデマンドの無料トライアル対象外です

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