スキルアップ研究所、「定年後のリスキリングとその目的に関する実態調査」の結果を発表
定年付近の7割超が定年後の「学び直し」に前向きも、4割の人が方法に困る
株式会社 学研ホールディングス(東京・品川/代表取締役社長:宮原博昭)のグループ会社、株式会社 ベンド(本社:東京都千代田区/CEO:近藤潔)は、運営する「スキルアップ研究所(https://reskill.gakken.jp/)」にて、「定年後のリスキリングとその目的に関する実態調査」を行い、2025年1月23日に結果を発表いたしました。
調査結果全文はこちら:https://reskill.gakken.jp/4670
【調査結果のポイント】
・定年付近の7割超が「定年後の学び直し」に前向き
・何を学ぶべきか迷う人が約4割
・成功事例を知っている人は1割にも満たず、情報公開が鍵
〈調査概要〉
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項目 |
詳細 |
---|---|
調査名 |
定年後のリスキリングとその目的に関する実態調査 |
対象者 |
50代の以上の働く人々 |
対象地域 |
全国 |
調査方法 |
インターネット調査 |
調査機関 |
2025年1月5日〜1月11日 |
回答数 |
300 |
◼️調査背景
コロナ禍以降、雇用制度の変化や定年延長により、60代以降も働き続ける選択肢が現実的となってきた。しかし、急速な技術革新やビジネスモデルの変化に対応し続けるためには、リスキリングが不可欠である。
本調査では、50代~70代を対象に「定年前にリスキリングの必要性をどの程度感じているか」と「リスキリングに対する主な障壁」を明らかにし、定年後も活き活きと働くための具体的な戦略を提案する。
◼️調査結果
◆リスキリング認知度は低迷ー2割未満が「よく知っている」
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リスキリングについての認知度は、「よく知っている」層はわずか17.3%に留まり、定年前後の世代においてリスキリングという概念がまだ十分に浸透していないことが明らかとなった。
しかし、「少し知っている」「聞いたことはある」層を合わせると約64.4%に達し、基礎的な認知は進んでいる。
今後の情報提供により「学び直し」の具体的なメリットや方法を明確に伝えることで、より多くのシニア層がリスキリングに対する理解を深め、実際に取り組む動機付けが期待できる。
◆7割超が「定年後の学び直し」に前向き、一方で何を学ぶべきか迷う人が4割
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リスキリングへの興味について尋ねたところ、「非常に興味がある」「少し興味がある」を合わせて8割近くが学び直しに好意的であった。
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一方、「すでに取り組んでいる」がわずか13.7%にとどまり、「興味はあるが、何を学べばよいかわからない」が約4割に達した。リスキリングについて、シニア層で具体的な指針や情報が不足している実態がうかがえる。
情報提供の拡充やキャリア相談の場を設けることで、実際に行動に移す層が増える可能性が高いだろう。
◆4割超が新職業に挑戦希望
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リスキリングに取り組む目的については、「新しい職業に挑戦するため」と答えた人が最も多く、定年後であってもキャリアチェンジを積極的に考える層が一定数存在している。
「趣味を深めるため」(26.3%)も2番目に多く、ライフワークを兼ねたビジネス展開を視野に入れる人もいると推測できる。
いずれも「自己実現」や「新しい収入源確保」という方向性が背景にあり、リスキリングのモチベーションにつながっているようである。
◆成功事例の普及とサポート不足がリスキリングの障壁に
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「定年後に成功したリスキリング事例を直接聞いたことがある」人はわずか9.3%に過ぎなかった。
一方で7割以上の人が成功事例に興味があり、知りたい人に情報が行き届いていないことがわかる。
具体的な成功モデルを知らないことも、リスキリングを始めるにあたっての大きな障壁であることがわかった。
◼️課題と展望
多くの人が「定年後の経済的安定」を求める中、新たな働き方や副業・フリーランスへの興味を示し、学び直しの必要性を8割以上が認めていることが本調査から明らかとなった。
しかし、「何を学ぶべきかわからない」「費用が高い」「成功事例が少ない」といった障壁が存在し、実際に行動に移せていない人も多い現状が浮き彫りとなった。
定年前後であっても、学び直しを始めることで、新しいキャリアや収入源を得るチャンスは十分に存在する。
リスキリングは定年後の人生を大きく変える鍵となり得るが、個人だけでなく企業や自治体のサポート、情報提供、そして仲間との連携が不可欠である。
調査結果の引用・転載について
本レポートの著作権は、株式会社ベンドが保有します。 引用・転載される際は、必ず「スキルアップ研究所調べ」のような形で出典を明記し、本記事(https://reskill.gakken.jp/4670)及びスキルアップ研究所(https://reskill.gakken.jp/)のリンクを付してください。
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◼️大人の学び直しのためのWEBメディア「スキルアップ研究所」
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スキルアップ研究所は、当社実施のアンケートによる最新の実態調査に基づき、独自のキャリア情報や有益な学習法を紹介しています。
実態調査では、スキルアップ及びリスキリング等に関する現状について、実際にアンケートを実施し、結果をもとに解説しています。現状を分析し、今後、より多くの方が望んだ時にスキルアップに取り組める社会を実現するためには次に何をするべきか、生の声をもとに検討していきます。
キャリア情報や有益な学習法を紹介するページでは、実際にキャリアアップ・スキルアップを目指すにあたって参考となるような情報をお届けしています。
「キャリアアップ・スキルアップに取り組みたいが、次に何をすべきかわからない」という方や、「リスキリングって聞いたことはあるけど自分にもできるのかな」と思っている方に、ぜひ読んでいただきたい記事となっています。
スキルアップ研究所:https://reskill.gakken.jp/
【企業情報】
◆株式会社ベンド(Bend Co., Ltd.)
https://reskill.gakken.jp/company
代表取締役:近藤潔
設立:2019年3月1日
資本金:1500万円(資本準備金を含む)
所在:〒102-0083 東京都千代田区麹町5-3-23 日テレ四谷ビル 4F
問い合わせ窓口: info@thebend.jp
■株式会社学研ホールディングス(GAKKEN HOLDINGS CO., LTD.)
https://www.gakken.co.jp/
・代表取締役社長:宮原 博昭
・法人設立年月日:1947年3月31日
・資本金:19,817百万円
・売上高:1,855億円、連結子会社79社(2024年9月期)
東京証券取引所 プライム市場情報(証券コード:9470)
・所在住所:〒141-8510 東京都品川区西五反田2丁目11番8号
・電話番号:03-6431-1001(代表)
・事業内容:1946年創業の教育・医療福祉関連事業を展開する持株会社
教育分野:「学研教室」を始めとする教室・学習塾事業、
学習教材などの出版・コンテンツ事業、
教科書・保育用品などの園・学校事業など
医療福祉分野:サービス付き高齢者向け住宅事業、
認知症グループホーム事業、
保育園・学童などの子育て支援事業など
グローバル:150か国以上で活動・事業展開
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