「自分で見ても面白い試合」。寺地拳四朗がオラスクアガ戦を自己解説!『エキサイトマッチSP』7月3日(月)にWOWOWにて放送・配信!

https://www.wowow.co.jp/sports/excite/

株式会社WOWOW

 WBA、WBC世界ライト・フライ級王者の寺地拳四朗(31=BMB)が7月3日(月)放送・配信の「エキサイトマッチSP」にゲスト出演する。番組は今年4月に有明アリーナで行われたアンソニー・オラスクアガ(24=アメリカ)との2団体王座防衛戦を、チャンピオン本人が解説するという内容で、収録を終えた寺地は「自分で見ても面白い試合」と言葉を弾ませた。今だからこそ明かせる「自分の心が折れてもおかしくなかった」と苦しんだ試合の真相、そして今後のプラン、さらには同じリングで行われたキックボクシングの“神童”那須川天心のデビュー戦までを寺地が語り尽くす。


■2団体ベルト初防衛戦は思わぬ苦戦に

 世界タイトルマッチが13試合目を迎える寺地に対し、オラスクアガはプロ6戦目というキャリアで、世界戦は今回が初めて。しかも当初の挑戦者が試合2週間前に病気でキャンセルしたことによるピンチヒッターというのだから、寺地有利が伝えられるのは当然だった。


 ところが新鋭のオラスクアガは“噛ませ犬”ではなかった。豊富なキャリアを誇る王者相手に臆することなく、その才能を十二分に発揮したのだ。試合はスタートからアクション満載。寺地が持ち前のアップテンポな攻撃を繰り出せば、オラスクアガもスピード感あふれるコンビネーションで対抗する。我々の予想を遥かに上回るスリリングな攻防に、有明アリーナはヒートアップするばかりだ。


 初回の攻防を「怖いっすね。倒しにきているなあという感じ」と振り返る寺地だが、オラスクアガが並の選手でないことはだれよりも知っていた。以前、スパーリングをしたことがあり、「日本人選手とはレベルが違うパンチ力を持っていた。頭にたんこぶができたくらい。自信はあったけど、一発でどうなるか分からないと思った」と、試合前から挑戦者の実力を高く評価していたのである。


 激しい攻防を繰り広げながらも、寺地はしっかりポイントを取って序盤戦を制した。3回には右を決めてダウンも奪った。4回を終えて、「ちょっと相手が落ちてきたかなと。多少パンチをもらっても大丈夫かなと思った」と余裕も出たが、本当の戦いがここから始まろうとは本人も予想していなかった……。


■劇的なクライマックス、年間最高試合候補の激闘

 寺地はオラスクアガの失速を期待したが、チャレンジャーは何度も息を吹き返してチャンピオンに迫る。その戦いぶりを寺地は「戦い方がうまい。うまく休む」と分析した。落ちると思った相手がなかなかペースダウンせず、逆にリードしている寺地がだんだん追い込まれていったのだ。


 5、6回と試合が進み、寺地は「ボディは効いていると思ったけど、僕がメンタル的に削られていった。集中力も切れかかってきた」と告白。8回はあえてペースを緩めると、これが災いしてオラスクアガの猛攻を許してしまった。


 9回、トレーナーから「めちゃめちゃカツを入れられた」という寺地は自らを奮い立たせた。激しくオラスクアガを攻め立て、金星をつかみかけた挑戦者をついに連打で沈める。「僕の心が先に折れていてもおかしくなかった」。激闘をものにした寺地はリング上で周囲を憚らずに涙。客席から「年間最高試合候補だ!」との声が上がった。


■狙うは井上尚弥に続く4団体統一か、3階級制覇か

 昨年11月、WBA王者の京口紘人(29=ワタナベ)を下して2団体統一王者となった寺地はバンタム級を制した“モンスター”井上尚弥(30=大橋)に続く日本人選手2人目の4団体統一を第一の目標に据えている。ただし、「年内に3団体統一ができなければ悩みますね」と揺れる胸中も明かした。


 次戦は秋にWBCの指名挑戦者、元ミニマム級世界王者のヘッキー・ブドラー(35=南アフリカ)との防衛戦が濃厚だ。寺地は「圧勝になると思う」と自信満々だが、チャンピオンはブドラー戦のような指名防衛戦を義務づけられるため、年内に3団体統一ができなければ、4団体統一にはかなりの時間がかかってしまう。ならば「フライ級進出」というのが第2の選択肢である。


 いずれにせよ、今回のオラスクアガ戦で「いい経験をさせてもらった。自分でもまだ伸びしろがあると思うので次戦が楽しみ」という寺地の自信は揺るがない。すでにライト・フライ級でナンバーワンの評価を得ているだけに、フライ級でもその実力は十分に通用することだろう。


 さらに寺地がその先まで見据えているのには驚いた。「スーパー・フライ級まではいけると思う」。この日の収録で初めて2階級先まで言及した寺地は「もう少し先の話ですけど、フライ級で敵がいなくなればそういうことになると思う」とはっきり口にした。今後の寺地からますます目が離せなくなってきた。


■キックボクシングの“神童”那須川天心のデビュー戦も

 番組ではキックボクシングの“神童”那須川天心のボクシング・デビュー戦も放送。こちらの試合も解説した寺地は「左のパンチが上からなのか、下からなのか、軌道がけっこう分かりにくい。あれがけっこう効いていた。ジャブもうまい。これからもっと伸びると思いますね」とスーパーホープの今後の活躍を予想した。



◆◆◆WOWOW 番組情報◆◆◆


★『エキサイトマッチSP「寺地拳四朗vsオラスクアガ」「那須川天心vs与那覇勇気」』

<放送・配信日>

7月3日(月)午後8:00 [WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド]


<対戦カード>

WBA・WBC世界L・フライ級タイトルマッチ/寺地拳四朗 vs アンソニー・オラスクアガ

S・バンタム級6回戦/那須川天心 vs 与那覇勇気

WBA世界バンタム級王座決定戦/井上拓真 vs リボリオ・ソリス

WBOアジアパシフィック ウェルター級タイトルマッチ/佐々木尽 vs 小原佳太

IBF世界フェザー級挑戦者決定戦/キコ・マルチネス vs 阿部麗也


<出演>スペシャルゲスト/寺地拳四朗


★『エキサイトマッチ~世界プロボクシング

WBC世界バンタム級王座決定戦 ノニト・ドネア vs アレクサンドロ・サンティアゴ』

元5階級制覇王者ノニト・ドネアが昨年6月に井上尚弥に敗れて以来の再起戦に臨む。WBC世界バンタム級王座を懸けて同級4位アレクサンドロ・サンティアゴとの決定戦へ!

<放送・配信日>

7月16日(日)午前11:00頃[WOWOWオンデマンド]先行ライブ配信


★『生中継!エキサイトマッチSP 頂上決戦!「スペンスvsクロフォード」』

ボクシングファン待望のビッグマッチがついに実現!3団体統一世界ウェルター級王者スペンスと3階級を制覇したWBO王者クロフォード。全勝の王者同士による頂上決戦!

<放送・配信日>

7月30日(日)午前11:00[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]


■番組HP/ https://www.wowow.co.jp/sports/excite/

■公式Twitter/ @Excite_Match

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1984年12月