【無料公開記念】『たべっ子どうぶつ THE STORY』の試し読みを開始! 公開を記念して、著者・池田テツヒロ氏に特別インタビュー!
人気ビスケット「たべっ子どうぶつ」のキャラクターが大活躍する物語『たべっ子どうぶつ THE STORY』。ガッコミでの公開を記念した、著者インタビュー! 子どもの想像力と創造力を育む、物語の創作秘話!
株式会社 学研ホールディングス(東京・品川/代表取締役社長:宮原博昭)のグループ会社、株式会社 Gakken(東京・品川/代表取締役社長:南條達也)は2025年7月4日(金)に、まんがサイト「ガッコミ」にて『たべっ子どうぶつ THE STORY』の試し読みを開始し、あわせて著者・池田テツヒロ氏のインタビューを公開いたしました。
『たべっ子どうぶつ THE STORY』と著者インタビューが無料で読める!
『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』の脚本著者である池田テツヒロ氏が書き下ろした小説、『たべっ子どうぶつ THE STORY』の試し読みを「ガッコミ」で無料公開いたしました。さらに、著者インタビューも同時掲載! ぜひあわせてお読みください。
人気ビスケット「たべっ子どうぶつ」の絵から物語が誕生!
話題の映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』、そして、小説版『たべっ子どうぶつ THE STORY』は、人気ビスケット「たべっ子どうぶつ」のパッケージのイラストから生まれました。
お菓子を食べて、そのパッケージのかわいいキャラクターが実際に目の前に現れたら? どんな表情と声で、どんなふうに動くんだろう。誰もが想像したことのある夢を実現したのが、この物語なのです。
物語の中では、「たべっ子どうぶつ」のキャラクターたちが生き生きと動き、かわいいだけじゃない意外な側面にも出会えます。小学校高学年~中学生だけではなく、大人も楽しめる勇気と絆と感動の物語になっています。
今回、「ガッコミ」で、その試し読みができるようになりました。また、あわせて著者の池田テツヒロ氏に特別インタビューを行い、同じく「ガッコミ」で公開しました。1枚の「たべっ子どうぶつ」のイラストから、どのように物語を生み出したのか。その創作秘話を伺いました。

◇◇◇
――『たべっ子どうぶつ THE STORY』は、映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』の物語を深掘りしたものとなっていますが、小説の冒頭から映画にはないエピソードが始まり驚きました。小説は、映画とどう違うのでしょうか?
池田さん(以下、池田):映画では、90分という制限の中で、子どもたちにも楽しんでもらえる作品に仕上げる必要がありました。そのため、たべっ子どうぶつたちの繊細な心の動きや、物語の背景となる状況説明を、泣く泣く削らざるを得なかった部分もあります。
一方、小説ではその制約がありません。舞台であるスイーツランドがどうやって生まれたのか、オカシーズたちに託された使命、人間との関わり、ねこちゃんが密かに抱える思い、物静かなぞうくんの心の奥にある闇、そして、かばちゃんとさるくんの意外な活躍……。映画では語りきれなかったエピソードを、余すことなく盛り込んでいます。
読者の皆さんに、たべっ子どうぶつたちへの愛着をより一層深めていただけたら、嬉しいです。
――小説では、たべっ子どうぶつたちに人間のような性格や深い心情が描かれていて感動しました。どのようにエピソードをつくっていかれたのでしょうか?
池田:たべっ子どうぶつたちは、10人(匹?)のにぎやかなグループ。メインキャラとしては、かなりの人数ですよね。でも、誰ひとりとして記号的にならないよう、それぞれの内面を丁寧に掘り下げました。
キャラクターの弱さや欠点は、すべて私自身の中にあるものです。だからこそ、彼らの感情にリアリティを与えるのに苦労はしませんでした。
例えば、大きな身体に反して気が小さいきりんちゃん。劇場の客席で、後ろのお客さんの迷惑にならないよう、つい体を縮こめてしまう……それは、まさに“私”自身。そして、調子に乗っては手痛いしっぺ返しをくらうチャラ男のさるくんも、やっぱり“私”なんです。
きっと、読者の皆さんの中にも、彼らの“弱さ”に共感できる部分があるのではないでしょうか。
――キャラクターたちは、池田さんの分身なんですね。深い愛情を感じます。その中でもあえて推すとしたら、どのキャラでしょうか?
池田:推しキャラは……、私はもともと、コントユニットで脚本・演出・主宰をしていたこともあり、頼りないリーダーのらいおんくんには、強い親近感を抱いています。私もメンバーをまとめ上げることに四苦八苦しておりました。あ、でも、推しキャラはかばちゃんです! 小説で盛り込めた、かばちゃんがつけている香水のエピソードはお気に入りです。
――どのキャラクターも愛おしいエピソードや心情がありますが、特に思い入れのあるものを教えてください。
池田:らいおんくんが、ぞうくんの指示でゴッチャンを尋問するシーンでは、ミステリー小説好きなぞうくんの“ヘンタイ性”が明るみに出ています。そんな彼に対して、らいおんくんは思わずドン引きするのですが、その心の動揺を、これでもかというほど細かく描き込みました。ふたりの関係性がよく伝わるシーンになっています。
――らいおんくんとぞうくんの関係性は、映画を観た方の感想でも、メロいと話題になったそうですね。
池田:はい。って実は、メロいって言葉を正しく理解はしていないのですが(笑)、ふたりの関係性は、小説で読むとさらに楽しめると思います。また、わにくんの“縁の下の力持ち”ぶりや、さるくんが実はグループの調整役としてさりげない気配りをしていることなど、映画では描ききれなかったエピソードも盛り込んでいます。特に、クライマックス前に、さるくんが率先して人々を救出するシーンは、ムネ熱です。

――小説は最初と最後を比べると、主人公が大きく成長することがありますよね。今回、成長については、どんなお気持ちで書かれたのでしょうか?
池田:少年少女時代を注目されずに過ごした経験がある人なら、きっと共感してもらえると思うのですが、私は、自己投影したキャラクターには「あんまり成長してほしくない」と思ってしまうんです。もう、ダメならダメなままでいい。無理に変わらなくていい。……というより、ボクを置いて、遠くへ行ってほしくないんです。
それは、たぶん少年時代の私自身の切実な願いなんだと思います。
――池田さんは以前、「ダメなところがあっても変わらなくていい」とお話されていました。とても印象的でした。
池田:もう少し踏み込んで言うと、「ダメなところって、本当にダメなの?」って思うんですよ。だって、“ダメ”って、面白いじゃないですか。ダメは弱点じゃない。魅力のひとつだと思うんです。例えば……『裸の銃を持つ男』のフランク・ドレビン刑事だったり、Mr.ビーンだったり。完璧じゃない、どこか抜けている、そんなダメな奴らが、ダメなままで、ダメな感じで生きている。だけど、なんだかサイコーじゃない? ――そんなユートピアに、私は住んでみたい。
でも、それって今の現実社会ではなかなか許されないことかもしれません。だからせめて、物語の中だけでも――そんな場所があってもいいんじゃないかって、思うんです。
――たべっ子どうぶつは小説の中で、自分のダメなところに落ち込んで終わりではないですよね。いろんな場面で感情が揺り動かされました。こだわったポイントはありますか?
池田:逆に、私のほうから皆さんにお聞きしてみたいんです。「どこで感情が揺れましたか?」って。
映画館で観てくださった方々の感想を伺うと、本当に反応がバラバラで驚かされます。ある人は号泣しているのに、その隣では大爆笑している人がいる。同じシーンなのに、まったく違う感情が引き出されているんです。
――子どもと大人の笑うシーンも違っていて、面白いなと思いました。
池田:おそらくこの物語は、「誰に感情移入するか」によって、見え方も、感じ方もガラリと変わるのだと思います。ですから、作者である私にも、分析なんてできません。
ただ、ひとつ言えるとしたら――すべてのキャラクターの行動原理に、私自身の「想像を超えたもの」を置かなかった、ということ。つまり、すべて私の実体験や感情をベースにして物語を組み立てています。
それが、皆様の心に、何かしら響いたのだとしたら――嬉しいを通り越して、「一緒に物語を盛り上げてくださり、ありがとうございます」という気持ちです。
ちなみに、私の描きたい物語は、大笑いした後に涙が止まらなくなるようなクライマックスなんです。なかなかの難題に挑戦していると思います。
――今回、子どもだけではなく、大人も読んで楽しめる小説として執筆されたそうですね。執筆にあたり、意識されていたことはありますか?
池田:私は脚本家としても俳優としても、コメディ作品に関わらせていただくことが多く、自分自身もとにかくコメディが大好きなんです。でも、大好きだからこそ、人を笑わせることの難しさも痛感しています。
……いやあ、小説で笑わせるって、本当に難しいですね(笑)。顔芸はできないし、奇声を発するわけにもいかないし、あの“間”すら文字では表現しづらい。
ちなみに、コントユニットで活動していた経験から言うと、すべてのギャグが爆笑を取る必要はないと思っています。クスッと笑える一言や、「なにこれ?」と引っかかるような表現が、あとからじわじわ効いてきて――気づけば大爆笑、あるいは感動に変わっていたりする。そういう“伏線ギャグ”のようなものも、私はあえて書くようにしています。
今回の小説にも、「なにこれ?」っていうギャグがたくさん散りばめられていますので、どうか覚悟して読んでください(笑)。
いつか、子どもも大人も一緒に大笑いできるような、抱腹絶倒の小説を書いてみたいです。
――イラストレーターの富樫一望さんの描きおろしイラストの印象はいかがでしょうか?
池田:愛らしさが詰まった、素晴らしいイラストですね。特に表紙がステキ! 思わず手に取りたくなるウットリとした、かわいらしさですね。
物語の序盤――まだ敵対する前の“カワイイ、けれどどこか不穏な”キャラクターたちを見上げるたべっ子どうぶつたち。そのワンシーンを、美しく、そして絶妙な不気味さで描いてくださっていて(ぺがさすちゃんがちょっと睨んでいるのがミソ!)……構図の妙に、思わず息を飲みました。
裏表紙には、別行動をとるふたりのキャラクターがしっかり描かれていて、それもまた嬉しい発見です。
そして何より――カワイイだけじゃない! ヴィランの怖さが……もう、トラウマ級。夢に出てきそうです(笑)。
――原作の「たべっ子どうぶつ」のイラストを、本当に優しく表現されてますよね。
池田:富樫さんの繊細で美しいタッチ、本当に見事です。テレビ番組の『プレバト!!』で色鉛筆特待生をいただいた私ですが、完全に脱帽! 参考にさせていただきます!

――今後書いてみたい小説のテーマはありますか?
池田:小説にしてみたいアイデア、実はたくさんあるんです。特に、ミステリーとホラーは、ずっと挑戦してみたかったジャンルです。
ホラーについては、すでにドラマの脚本として書いたことがあります。ただ、執筆中に必ずパソコンがフリーズするんですよ……本当に。だからちょっとだけ躊躇してます(笑)。
ミステリーは、あの、今をときめく占い師・星ひとみさんに「あなたのコメディは独特すぎるから、ミステリーを書くといい」とオススメされたのがきっかけです。
――ホラーの執筆エピソードが、もうすでに怖いです。
池田:そしてもうひとつ。いつか絶対に書きたいと思っているのが、破天荒だった私の母の人生です。
母は60歳の誕生日に亡くなってしまったのですが、最期の言葉が「遊びすぎてごめんなさい」だったんです。……なにそれ!? どれだけ遊んだのか、気になりますよね(笑)。
彼女の人生を、赤裸々に、そして感謝を込めて物語として書き残したい。そんな気持ちを、ずっと大事に持っています。
――今後のご執筆も楽しみです。最後にメッセージをお願いします!
池田:私はこの本を、お菓子が好きなすべての方に向けて書きました。
『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』をご覧になった方はもちろん、まだ観ていない方でも楽しめる内容になっていると思います。
たとえば、難しい会議資料に目を通したあとや、分厚い専門書を読み終えたあと、あるいは、重厚な小説を読み終えたあと……そんな「ひと息つきたいとき」に、“別腹”で読んでいただくのに最適です。まるで食後のスイーツのように、『たべっ子どうぶつ THE STORY』を味わっていただけたら、とても嬉しいです。
とはいえ、終盤の怒濤の展開は、かなりハラハラしますので、覚悟はしておいてくださいね!
◇◇◇
池田テツヒロ
1970年生まれ、東京都出身。
主な著書に『行け!男子高校演劇部』(Linda BOOKS!)、『ミックスサンドイッチ』(徳間書店)。映画「劇場版パタリロ!」、ドラマ「吉祥寺ルーザーズ」などの脚本も手掛ける。俳優として多くの映画・ドラマ・舞台で話題作に出演しており、俳優名義は池田鉄洋。
映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』について

誰もが知る国民的おかし「たべっ子どうぶつ」がまさかの映画化! まさかの大冒険で映画館にやって来る! この世の全てのおかしを排除し世界征服を狙う最凶の“わたあめ軍団”に捕らわれたぺがさすちゃんを助けるため、かわいいだけで戦闘力ゼロのたべっ子どうぶつが不可能すぎる救出ミッションに立ち上がる!? でも彼らは…武器なし、策なし、意気地なし! いったいどうする? どうなる!? 果たして彼らは仲間を助けて、世界を救えるのか!? 笑いあり、感動ありの癒し系エンタメ超大作が日本をちょっぴりおかしくする!
[2025年5月1日(木)公開]
・公式HP:https://tabekko-movie.com
・公式X(旧Twitter):@tabekko_movie(https://x.com/tabekko_movie)
・公式Instagram:@tabekko_movie(https://www.instagram.com/tabekko_movie)
・公式TikTok:@tabekko_movie(https://www.tiktok.com/@tabekko_movie)
原作:ギンビス
監督:竹清仁
脚本:池田テツヒロ
企画・プロデュース:須藤孝太郎
クリエイティブプロデューサー:小荒井梨湖
音楽:羽柴吟
音楽制作:TBSテレビ
音響制作:グロービジョン
音響監督:横田知加子
アニメーションプロデューサー:宇井正人
CGスーパーバイザー:堺井洋介
アートディレクター:亀井清明
ラインプロデューサー:髙橋弘樹
宣伝プロデュース:KICCORIT
アニメーション制作:MARZA ANIMATION PLANET INC.
製作幹事:TBSテレビ
配給:クロックワークス TBSテレビ
Ⓒギンビス Ⓒ劇場版 「たべっ子どうぶつ」製作委員会
<「ガッコミ」について>
「ガッコミ」は「心がうごく、世界が広がるまんがサイト」をキャッチフレーズとして、子どもも大人も楽しめるよう設計された無料のまんがサイトです。「笑い・感動・希望」をテーマに、歴史・伝記から図鑑・科学まで、また人気ゲームキャラから定番のロングセラー作品まで、毎週更新しています!
\Gakken まんが&ガッコミ編集部【公式】Xアカウント/
▶https://twitter.com/g_manganichirek
[商品概要]

『たべっ子どうぶつ THE STORY』
著:池田テツヒロ
絵:富樫一望
定価:1,210円(税込)
発売日:2025年5月1日
判型:四六判/318ページ
ISBN:978-4-05-206127-1
学研出版サイト:https://hon.gakken.jp/book/1020612700
【ご購入はコチラ】
・Amazon:https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4052061276/
・楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/18142569/
<電子版>
・Kindle:https://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B0F6BW4BZZ/
・楽天Kobo:https://books.rakuten.co.jp/rk/569bbd81382f3f89be49fdae5a3108f5/
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★YouTubeチャンネル「学研ミリオンず【公式】」にて、楽しいコンテンツを続々配信中!
\チャンネル登録をお願いいたします!/
▶https://www.youtube.com/@gakkenmillions
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■株式会社 Gakken(Gakken Inc.)
https://www.corp-gakken.co.jp/
・代表取締役社長:南條 達也
・法人設立年月日:2009年1月13日(2022年10月1日商号変更)
・資本金:50百万円
・所在住所:〒141-8416 東京都品川区西五反田2丁目11番8号
・事業内容:出版・コンテンツ事業、グローバル事業、医療・看護出版コンテンツ事業、
園・学校向け事業、教室関連事業、EC・オンライン事業、広告事業を展開
■株式会社学研ホールディングス(GAKKEN HOLDINGS CO., LTD.)
https://www.gakken.co.jp/
・代表取締役社長:宮原 博昭
・法人設立年月日:1947年3月31日
・資本金:19,817百万円
・売上高:1,855億円、連結子会社79社(2024年9月期)
東京証券取引所 プライム市場上場(証券コード:9470)
・所在住所:〒141-8510 東京都品川区西五反田2丁目11番8号
・電話番号:03-6431-1001(代表)
・事業内容:1946年創業の教育・医療福祉関連事業を展開する持株会社
教育分野:「学研教室」を始めとする教室・学習塾事業、
学習教材などの出版・コンテンツ事業、
教科書・保育用品などの園・学校事業など
医療福祉分野:サービス付き高齢者向け住宅事業、
認知症グループホーム事業、
保育園・学童などの子育て支援事業など
グローバル:150か国以上で活動・事業展開
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