MITテクノロジーレビュー主催の世界的なアワード『Innovators Under 35 Japan』受賞者決定

2月19日(金)にセレモニーイベントを東京・室町三井ホールとオンラインで開催

株式会社KADOKAWA

MITテクノロジーレビュー[日本版](運営:株式会社角川アスキー総合研究所、代表取締役社長:加瀬典子)は、才能ある若きイノベーターたちを讃え、その活動を支援することを目的とした世界的なアワード「Innovators Under 35」(読み方:イノベーターズ・アンダー35)の日本版「Innovators Under 35 Japan 2020」の受賞者を発表しました。


初開催となる本年度は、AI/ロボット工学など5分野において300件を超える国内外の候補者の推薦・応募があり、厳正な審査の結果、13名のイノベーターを選出しました。

Innovators Under 35 Japan 2020 受賞者 ※()内は分野名
[起業家]
仲田 真輝(AI/ロボット工学)、高橋 祥子(インターネット)
[博愛家]
本多 達也(コンピューター/電子機器)、安田 クリスチーナ(インターネット)
[発明家]
伊藤 昌平(輸送)、浅川 純(輸送)、中垣 拳(AI/ロボット工学)、御手洗 光祐(コンピューター/電子機器)
[開拓者]
福澤 知浩(輸送)、中ノ瀬 翔(輸送)
[構想者]         
ルイス ロビン敬(ソフトウェア)、成田 悠輔(AI/ロボット工学)、落合 陽一(コンピューター/電子機器)

2月19日(金)15時から東京・室町三井ホールにて、受賞者を紹介する「Innovators Under 35 Japan Summit 2020」を開催いたします。本イベントの模様はオンラインで配信予定です。また、同日午前11時からは「Innovators Under 35 Japan 受賞者公開インタビュー」のオンライン配信、2021年4月には受賞者の顔ぶれを紹介するムック『MITテクノロジー[日本版] Vol.3』の発行も予定しております。

MITテクノロジーレビューはWebサイトや誌面を通じて、日本を代表する若き才能たちの活動を継続的に支援してまいります。

■Innovators Under 35 Japan 2020 受賞者紹介
[起業家]
仲田 真輝 Masaki Nakada (1986)

所属:Neural X(ニューラルエックス)
現在の新型コロナウイルス感染症の蔓延状態において人々の健康を支える技術を開発している。
 
高橋 祥子 Shoko Takahashi (1988)

所属:ジーンクエスト
個人向けゲノム解析サービスを日本で初めて事業化。ビジネスと研究、社会課題の橋渡しをする。

[博愛家]
本多 達也 Tatsuya Honda (1990)

所属:富士通
誰もが音を「感じられる」ガジェットを開発。大企業を動かす行動力で量産化に漕ぎ着けた。

安田 クリスチーナ Kristina Yasuda (1995)

所属:国際NGO InternetBar.org、米マイクロソフト
分散型ID技術の標準化や社会実装を通じて、国や組織の垣根を超えた「信頼構築」の実現を目指す。

[発明家]
伊藤 昌平 Shohei Ito (1987)

所属:FullDepth(フルデプス)
老朽化する社会インフラの維持を担う発明家。「海の情報化」の夢を描く。

浅川 純 Jun Asakawa (1991)

所属:Pale Blue(ペールブルー)
「水を推進剤とした宇宙推進機」で小型衛星が抱える環境と持続可能性の課題を解決し、宇宙開発の新世界の実現を目指す東大発スタートアップ。

中垣 拳 Ken Nakagaki (1990)

所属:MIT Media Lab
革新的なユーザー・インターフェイスを生み出す発明家。遊び心あふれた手触りのあるアイデアで、機械と人間との新しい関係性を追求する。

御手洗 光祐 Kosuke Mitarai (1994)

所属:大阪大学、QunaSys(クナシス)
量子コンピューターを機械学習へと応用するための世界初のアルゴリズムを構築。量子コンピューターのソフトウェアベンチャーを共同創業した。

[開拓者]
福澤 知浩 Tomohiro Fukuzawa (1987)

所属:SkyDrive(スカイドライブ)
日本発の「空飛ぶクルマ」起業家。2020年、日本初の公開有人飛行実験に成功し、3年後のサービスインを目指す。

中ノ瀬 翔 Sho Nakanose (1987)

所属:GITAI(ギタイ)
イーロン・マスクの「先」を見据え、宇宙のロボット化を目指す先駆者。
 
[構想者]
ルイス ロビン敬 Robin Takashi Lewis (1988)

所属:Social Innovation Japan
地球規模の環境問題に対し、身近な「給水アプリ」を軸にしたムーブメントを巻き起こす。

成田 悠輔 Yusuke Narita (1985)

所属:イェール大学、半熟仮想
データやアルゴリズムが、機能不全に陥った社会の価値制度インフラを変えていくという理念の下で、複数の国や文化、業界をまたいで活動する「革命家」。

落合 陽一 Yoichi Ochiai (1987)

所属:筑波大学、ピクシーダストテクノロジーズ
「デジタルネイチャー」の到来を目指す構想家。メディアアーティストとしての表現活動の評価も高い。

受賞者についてのさらに詳しい情報は、MITテクノロジーレビュー[日本版]Webサイトをご参照ください。
https://www.technologyreview.jp/l/innovators_jp/under35jp_2020/

受賞者の発表にあたり、専門家審査にご参画いただいた審査員から、次のようなコメントが寄せられています。

■Innovators Under 35 Japan 2020審査員コメント

西森 秀稔(東京工業大学科学技術創成研究院 特任教授)
今、あちこちでイノベーションが叫ばれている。これは、日本の社会に蔓延している閉塞感の裏返しでもある。本質的なイノベーションを先導するのは、Innovators Under 35 Japan 2020に名前を連ねるような怖いもの知らずの若い人たちだ。審査員などには思いもよらぬような展開を期待している。

渡辺 美代子(科学技術振興機構 副理事)
今から大きく変わる未来を大胆かつ勇敢に担う若きイノベーターをここに表彰でき、とても嬉しく、そして頼もしく思います。地球温暖化による環境破壊がより深刻になり、さまざまな災害が起きると予測される世界、これから急激に人口が減少する日本、この難しい時代をどう果敢に切り拓いていくのか、私たちは今とても大事な時期にいます。受賞者の才能と意欲が新しい時代を牽引できるよう、全力で応援していきます。

森 正弥(デロイトトーマツコンサルティング合同会社/デロイトデジタル 執行役員)
この度は、受賞おめでとうございます。今回、多彩な若き挑戦者の方々の応募、他薦が集まりました。その行動力だけでなく、組織を率いるリーダシップやビジネス実績も唸らされる方が多く、審査は困難でした。その中でも革新的な技術に基づくプロダクトやそれによる社会課題解決のスケールが際立って光りました。受賞者の方々が今後どう人間の可能性を引き出し、社会を新しいステージに導いていくか。更なる飛躍を期待しております。

山崎 直子(宇宙飛行士)
IU35 Japanの初開催おめでとうございます。今回応募下さった方々は、皆フロンティアを広げる技術を持ち、創意工夫に満ちた方々で、確かなビジョン、行動力、社会への影響力を頼もしく思いました。本取り組みにより、若きイノベーターが集まることで相乗効果となり、各々の領域で突き抜けると共に、社会に大きな変革を与えていくこと、日本発の挑戦のうねりが広がっていくことを期待しております。

夏野 剛(慶應義塾大学政策・メディア研究科 特別招聘教授)
Innovators U35に選考されたみなさんは逆説的に言えば、U35であることを武器にする必要のないくらいの実績と可能性を持っている方々です。それでもU35という枠組みが重要なのは、年齢を理由に努力しない、諦めている人が、特に日本には多いからです。これからはU35であろうが、Over60であろうが、年齢など気にせず活躍する人がもっともっと出てくることを願っています。もう2021年なのですから。

村井 純(慶應義塾大学 教授)
私達が経験していない歴史的なグローバルパンデミックが人類と社会を襲い1年が経過した。もはや何事もこれまでの続きではない。偽物でもない、言葉だけでもない、権威に守られたものでもない、惰性や延長でもない。ここから立ち上がっていく人類は、今までにとらわれず、全く新しく自由な発想で、科学から目を背けることなく、地球と人を愛して、たくましく未来を開拓することになる。ここには日本が先導する役割と責任が集約している。

石黒 浩(大阪大学大学院基礎工学研究科 教授〔栄誉教授〕)
野心を持って社会を変革する新しいことに挑戦することに年齢は関係ありません。若いが故にできること、若いが故に多くの人を巻き込めることはたくさんあると思います。今回の受賞者以外にも、日本にはそのような人材が数多く人知れず活動しており、真に新たな未来を切り開こうとしているものと思います。

中島 秀之(札幌市立大学 理事長・学長)
応募書類を拝見して、日本にも世界を相手に活躍している若い人が多いことを知りました。残念ながら全員を選ぶことはできませんでしたが、落選組にも素晴らしい人は多いと思っています。最近、日本の若手が海外に出たがらないと感じていましたが、例外も多いことを知り、勇気づけられました。こういう若手を支援できる土壌がもっと熟成すると良いと思います。

■Innovators Under 35 Japan Summit 2020開催概要
日時:2021年2月19日(金)15時~18時
会場:室町三井ホール
   東京都中央区日本橋室町三丁目2番1号 COREDO室町テラス3階
形態:リアルイベント+オンライン配信
内容:グローバル版過去受賞者の特別講演〔映像による参加〕/審査員とMITテクノロジーレビュー編集部によるトークセッション/授賞式/受賞者によるショートプレゼン
来場者:受賞関係者、審査関係者、招待および一般来場者、メディア関係者
※新型コロナウイルス感染症の状況によって内容や形態を変更する場合があります。
主催:MITテクノロジーレビュー[日本版](運営:株式会社角川アスキー総合研究所)
協賛:三井不動産 X-NIHONBASHI

■Innovators Under 35 Japan 受賞者公開インタビュー Supported by X-NIHONBASHI 概要
日時:2021年2月19日(金)11時~13時45分
内容:受賞者3人への公開インタビュー
形態:オンライン
イベントおよび公開インタビューの詳細・参加方法は公式サイトをご覧ください。
https://events.technologyreview.jp/iu35/

■Innovators Under 35 Japanについて
「Innovators Under 35」の第1回は1999年に始まり、マサチューセッツ工科大学(MIT)のキャンパスで毎年発表されるグローバル版に加えて、現在ではアジア、中国、欧州、インド、ラテンアメリカ、MENAのローカル版が各地域のパートナーのもとで開催されています。過去には、Google共同創業者のセルゲイ・ブリン、Facebook共同創業者兼会長兼CEOのマーク・ザッカーバーグも受賞するなど、国際的に高く評価されている権威あるアワードです。日本版の受賞者は、翌年の「Innovators Under 35」のグローバル版にノミネートされ、審査対象となります。

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■MITテクノロジーレビューについて
『MITテクノロジーレビュー(MIT Technology Review)』は1899年に米国マサチューセッツ工科大学によって創設された、世界で最も歴史と権威があるテクノロジー誌です。
米国版の読者層は、その8割超がテクノロジー部門の責任者であり、6割が経営層に読まれています。日本版は株式会社KADOKAWAの子会社である株式会社角川アスキー総合研究所が米Technology Review Inc.とのライセンス契約のもと、2016年10月から会員制Webメディアとして運営しています。

https://www.technologyreview.jp/

 

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設立
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