「介護開始から1年未満」で58.7%が離職——『介護前夜の教科書』9月16日発売

「働きながら介護する時代」に、仕事を辞めないための備えを。親が元気なうちに知りたい「やること/やってはいけないこと」とは。

株式会社講談社

株式会社講談社は、NPO法人となりのかいご代表理事・川内潤氏の新刊『介護前夜の教科書 親と自分の人生を壊さないための備え』を、2026年9月16日に発売します。著者が代表を務める同法人の調査では、介護離職経験者の58.7%が介護開始から1年未満で離職していたことが判明。本書では、仕事を辞めずに親を支えるため、介護が始まる前から知っておきたい「やること/やってはいけないこと」を具体的に解説します。

58.7%が「最初の1年で離職」介護離職は「介護が重くなってから」ではない。

NPO法人となりのかいごが、介護経験のある就業者2,573人を対象に実施した「介護離職白書2026」では、現在も介護を続けている介護離職経験者のうち、58.7%が介護開始から1年未満で仕事を辞めていたことがわかりました。

介護生活が長期化してからではなく、始まった直後こそが、仕事を続けられるかどうかの大きな分岐点になっています。

さらに、介護離職経験者の60.3%は、介護休業・介護休暇、時短勤務、フレックスタイム、テレワークなど、何らかの両立支援制度を利用していました。

制度を利用できなかった人だけが離職しているわけではありません。制度を利用していても、家族が直接介護を抱え込めば、仕事との両立が難しくなる可能性があります。

また、「介護は他人ではなく家族で行うべきだ」と考える割合は、調査時に介護に関わっていて、離職意思のない人では24.4%だったのに対し、介護離職経験者では48.0%。離職に近い人ほど、「家族が介護しなければ」という意識が強い傾向も見られました。

※58.7%は、現在も介護を行っている介護離職経験者のうち、介護開始年月と離職年月から期間を算出できた人数を対象とした結果です。出典:NPO法人となりのかいご「介護離職白書2026」

「働きながら介護する時代」に必要なのは「頼る覚悟」

介護休業やテレワークなど、仕事と介護を両立するための制度は整いつつあります。しかし、制度を「自分が直接介護する時間を増やすため」に使ってしまうと、かえって介護への関与が深まり、離職に近づくことがあります。

介護休暇や介護休業は、日常的な直接介護だけに使うのではなく、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談し、専門職による「介護チーム」をつくるために使う。親の暮らしを支える体制を整えながら、子どもはできる限りこれまでの仕事と生活を続けることが、長期化する介護で親子が共倒れしないための基本になります。

「やること」だけでなく、「やってはいけないこと」がわかる

具体的な相談事例やマンガ、図解を交えながら、介護前夜に知っておきたい考え方と行動をわかりやすく紹介。

親の介護が気になり始めると、良かれと思って先回りし、できることを増やそうとしてしまいがちです。しかし、その「良かれと思って」が親の自立を妨げ、子どもの仕事や家計、家族関係を壊すこともあります。

本書では、お金・仕事・制度・住まい・認知症ケア・コミュニケーションの6つのテーマについて、「やること」と「やってはいけないこと」をセットで紹介します。

たとえば、

・親の住む地域の相談先を確保する
・勤務先の制度と窓口を確認する
・介護休暇・介護休業で「介護チーム」を整える
・介護費は、原則として親のお金と社会保障の範囲で考える
・認知症になっても、家族は“介護士”にならず、いつもの親子でいる

一方で、

・介護が始まったら、まず異動や退職を考える
・子どもの貯蓄から親の介護費を出し続ける
・リモートワークをしながら親を見守り続ける
・親の困りごとをすべて先回りして解決する
・罪悪感から、親の要求に際限なく応じる

といった行動には注意が必要です。

「何をすればいいか」だけでなく、「何をしなくていいか」がわかることで、介護への不安と家族の負担を軽くします。

4000件超の介護相談に向き合ってきたプロが解説

著者の川内潤氏は、NPO法人となりのかいご代表理事。社会福祉士、介護支援専門員、介護福祉士として、企業・自治体・個人に向けた仕事と介護の両立支援や家族介護の相談に携わってきました。

介護相談は年間約700件、累計4000件超。数多くの相談事例から見えてきたのは、親思いで責任感の強い人ほど、「自分がなんとかしなければ」と介護を抱え込み、仕事や自分の生活を手放してしまいやすいという現実でした。

本書は、介護制度を細かく覚えるための本ではありません。親と自分の人生に適切な線を引き、必要なときはプロや地域の力を借りながら、仕事・お金・暮らしを守るための実践書です。

本書でわかること

・親の介護費は、子どもがどこまで出すべき?
・親がお金の話をしてくれないときはどうする?
・介護のために仕事を辞める、異動するのは正解?
・リモートワークなら仕事と介護を両立できる?
・実家の片づけやリフォームは、いつ始める?
・親やきょうだいと揉めないために、何を話しておく?
・親を介護するなら、自宅と施設のどちらがいい? ほか

具体的な相談事例やマンガ、図解を交えながら、介護前夜に知っておきたい考え方と行動をわかりやすく紹介します。

書籍概要

タイトル:『介護前夜の教科書 親と自分の人生を壊さないための備え』

発売日:2026年9月16日

出版社:講談社
定価:1,870円(税込)
判型・ページ数:四六判 208ページ
ISBN:978-4-06-544699-7
*ご購入はお近くの書店、ネット書店で

著者プロフィール

川内 潤(かわうち・じゅん)

NPO法人となりのかいご代表理事。1980年生まれ。社会福祉士、介護支援専門員、介護福祉士。上智大学文学部社会福祉学科卒業。老人ホーム紹介事業、外資系コンサル会社、在宅・施設介護職員を経て、2008年に「となりのかいご」を設立。企業・自治体・個人に向けて、仕事と介護の両立や家族介護の相談支援を行う。著書に『親不孝介護 距離を取るからうまくいく』(共著、日経BP)、『親の介護の「やってはいけない」』(青春出版社)ほか。最新刊は『介護前夜の教科書 親と自分の人生を壊さないための備え』(講談社)

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会社概要

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URL
http://www.kodansha.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都文京区音羽2-12-21
電話番号
03-3945-1111
代表者名
野間省伸
上場
未上場
資本金
3億円
設立
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