「コロナ時代のアマビエ・プロジェクト」ついに完結!現代アーティスト6人の作品が豪華集結した特別展「コロナ禍とアマビエ」開催決定!!
公益財団法人 角川文化振興財団(所在地:東京都千代田区、理事長:角川歴彦、以下 角川文化振興財団)は、 「ところざわサクラタウン」内、「角川武蔵野ミュージアム」 4Fのエディット&アートギャラリーにて、2022年1月22日(土)~5月8日(日)、「コロナ禍とアマビエ 6人の現代アーティストが『今』を考える」を開催いたします。これは、1年以上にわたってリレー形式で行ってきた、現代アーティスト6人による意欲的で画期的な企画「コロナ時代のアマビエ・プロジェクト」を凝縮した集大成ともいえる特別展示となります。
- 今だに収束が見えないコロナ・パンデミック プロジェクトが最後に問う、「今」をいかに生きるのか?
2020年11月、その年の春から世界を襲った新型コロナウイルス感染拡大の中、不安を抱える多くの人たちに向けて、角川武蔵野ミュージアムは「コロナ時代のアマビエ・プロジェクト」を始めました。
幕末に熊本沖に現れたとされる妖獣アマビエのイメージが召喚され、プロアマ問わずアマビエを表すブームが起こりました。それは、美術が持つイメージの力が、人々に希望をもたらす可能性を問いかける現象でした。過去の焼き直しではなく、今を生きる現代のアーティストに、それぞれのアマビエを生み出してほしい、「コロナ時代のアマビエ・プロジェクト」は、そんな思いから生まれました。
会田誠、鴻池朋子、川島秀明、大岩オスカール、荒神明香、大小島真木。この6人の現代アーティストが角川武蔵野ミュージアムで1年を通して、それぞれのアマビエを生み出しました。会田誠さんは1番手として、あえて流行していたアマビエ像を描きました。そして他のアーティストたちは、旧来のアマビエ像にしばられず、コロナ禍と向き合い、不安、鎮魂、普遍的な存在、生命の連鎖といったそれぞれのイメージを生み出してくれました。
1年が経ち、日本の、世界の状況は大きく変化しました。まだ感染症が収束したとは言えないものの、コロナ禍の中でさまざまな経験を経たいま、このプロジェクトを振り返り、ここから生まれた作品や参加したアーティストたちの新作を通して、「今」をいかに生きるのかを考えます。
- 「コロナ時代のアマビエ・プロジェクト」の集大成!~6人が繰り広げる新たな競演~
大岩オスカールはAR技術を用いた日本初公開の未来への希望に溢れた絵画を披露し、川島秀明はコロナ禍の精神的理想と現実の生活との対比を新たに主題にした新作を追加展示。また大小島真木は生命の変容、融合をテーマに、人工知能の機械学習(GAN)で制作した新作インスタレーションを展開し、荒神明香は角川武蔵野ミュージアムでは縦型へと変化させた《reflectwo》を、水平方向のオリジナルへと回帰させ原初的イメージを構成しています。
さらにプロジェクトの象徴でもある鴻池朋子は《武蔵野皮トンビ》の制作プロセス+原画を公開。そして会田誠はアマビエの原画に旧作を加えて、コロナ禍以後も変わらないであろう日本社会を風刺。サラリーマンの死体が累々と重なる7メートルの巨大絵画《灰色の山》や、作家本人が首相になりきり、鎖国を提案する映像作品「国際会議で演説をする日本の総理大臣と名乗る男のビデオ」を合わせて展示します。
グラフィック・会場デザインはイッセイミヤケの広告などを手がけ、カンヌ国際広告賞など数々の広告賞を受賞してきたBULLETの小玉文。作品が読み物の中に潜んでいるかのような空間をデザインしています。
(https://bullet-inc.jp/profile.htm)
メインビジュアルは、AMABIEという6つのアルファベットを波と影に見立てデザイン。波によってアマビエという海の向こうからやってくるマレビトを暗示すると同時に、6人の作家が現代のアマビエとして生み出した全く新しいイメージを感じさせるユニークなタイポグラフィーを取り入れています。
プロジェクトの完結とともに、6人が繰り広げる競演に是非ご期待ください。
- コロナ禍とアマビエ 6人の現代アーティストが「今」を考える 展覧会概要
【展覧会タイトル】
コロナ禍とアマビエ 6人の現代アーティストが「今」を考える
【会期・会場】
2022年1月22日(土)~2022年5月8日(日) 角川武蔵野ミュージアム4F エディット&アートギャラリー
【主催】
角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人角川文化振興財団)
【協力】
タグチアートコレクション、ミヅマアートギャラリー、GALLERY MoMo、SCAI THE BATHHOUSE、TOMIO KOYAMA GALLERY
特設ページ→https://kadcul.com/event/65
- チケット価格(KCMスタンダードチケット)
大人(大学生以上):1,200円/中高生:1,000円/小学生:800円/未就学児:無料
【当日窓口購入価格(税込)】
大人(大学生以上):1,400円/中高生:1,200円/小学生:1,000円/未就学児:無料
- 画期的プロジェクトを展開した、6人の作家インデックス
第一弾:会田誠
メッセージ:すべて太陽ありきで、その末端で生きている僕たちは「生きているだけでめっけもん」
プロフィール
1965年新潟県生まれ。1991年東京藝術大学大学院美術研究科修了。絵画、写真、映像、立体、パフォーマンス、小説、エッセイ、漫画など表現領域は多岐にわたる。美少女、戦争画、サラリーマンなど、社会や歴史、現代と近代以前、西洋と東洋の境界を自由に往来し、常識にとらわれない対比や痛烈な批評性を提示する作風で、幅広い世代から圧倒的な支持を得ている。近年の主な個展に「天才でごめんなさい」(森美術館/東京 2012-13)、「考えない人」(ブルターニュ公爵城/フランス 2014)、「GROUND NO PLAN」(青山クリスタルビル/東京 2018)など。2020年自身2冊目となる小説『げいさい』(文藝春秋)を刊行。
第二弾:鴻池朋子
メッセージ:「作品は作家のもの」という物語や見方を断ち切る
プロフィール
1960年生まれ。さまざまな地上の物質、地形や天候、さらには観客の身体をもメディアとして取り込み、これまでの芸術を学際的に検証し、その根源的な問い直しを試みている。近年の個展は、「根源的暴力」(群馬県立近代美術館、2016、芸術選奨文部科学大臣賞)、「ハンターギャザラー」(秋田県立近代美術館、2018)、「Fur Story」 (Leeds Arts University、2018)、「ちゅうがえり」(アーティゾン美術館、2020)など。
第三弾:川島秀明
メッセージ:死別は関係の断絶ではなく、変化だという事
プロフィール
1969年愛知県名古屋市生まれ。1991年、東京造形大学卒業。1995年、天台宗による僧侶一般公募に応じ、比叡山延暦寺にて2年間を過ごす。主な企画展に「Little Boy」(Japan Society/ ニューヨーク/アメリカ、2005)、「アイドル!」(横浜美術館/神奈川、2006)、「ライフ」(水戸芸術館現代美術ギャラリー/茨城、2006)など。主な個展に「Wandering」(Kukje Gallery/ソウル/韓国、2009)、「Turning」(Richard Heller Gallery/サンタモニカ/アメリカ、2011)、「Youth」(小山登美夫ギャラリー/東京、2018)など。
第四弾:荒神明香
メッセージ:人工と自然、生と死、強烈な景色には不思議とその両義性が宿る。
プロフィール
1983年広島生まれ。2009年、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。日常の風景から直感的に抽出した異空間を、美術館等の展示空間で現象として再構築するインスタレーション作品を展開。東京都現代美術館、サンパウロ近代美術館、ポンピドゥーセンターメッスなど、国内外で作品を発表。現在、犬島 家プロジェクトにて常設展示中。2013年より現代アートチーム目[mé]を結成。目[ mé ]としての活動に、「たよりない現実、この世界の在りか」(資生堂ギャラリー/東京、2014)「おじさんの顔が空に浮かぶ日」(宇都宮美術館館外プロジェクト、2014)「非常にはっきりとわからない」(千葉市美術館、2019)など。2018年、第28回タカシマヤ文化基金受賞。
第五弾:大岩オスカール
メッセージ:旅に出たい。匂いや光や水の微妙な違い、旅で感じた環境は、作品に現れるから。
プロフィール
1965年ブラジル・サンパウロ生まれ。サンパウロ大学建築学部卒業、アーティスト・グループ『昭和40 年会』のメンバー。幼い頃から美術に親しみ、大学では建築を専攻する一方で、アーティストとしての活動も開始する。1991年から2002 年の11 年間、日本で活動。ブラジル、日本、アメリカなど国を移動しながら複数の文化に根差した自らのアイデンティティを模索する。緻密なタッチや鳥瞰図的な構図を使い、新聞記事やインターネットの中に社会問題の糸口を見出 し、入念なリサーチをもとに大画面を仕上げる作風で知られ、国内外の多くの美術館で作品が収蔵されている。近年の主な個展に「眠る世界の夢」(カリフォルニア州立大学パシフィックアジア美術館/パサデナ/アメリカ、2020)、「大岩オスカール リオ、東京、パリ」(パリ日本文化会館/パリ、2019)、「大岩オスカール 光をめざす旅 」(金沢21世紀美術館/石川、2019)など。主なグループ展に「上海都市空間芸術季」 (SUSAS/上海/中国、2019)など。2019年、紺綬褒章受章。
第六弾:大小島真木
メッセージ:〈私〉は存在せず、〈私〉は現象する
プロフィール
1987年東京生まれ。現代美術家。異なるものたちの環世界、その「あいだ」に立ち、 絡まり合う生と死の諸相を描くことを追求している。 2017 年、アニエス・ベー主宰による海洋調査船タラ号のプロジェクトに参加。 主な受賞に、2009 年トーキョーワンダーウォール賞、2014 年VOCA 奨励賞受賞。 近年の主な個展に「骨、身体の中の固形の海。植物が石化する。」 (HARUKAITO/東京、2019)、「 鯨の目 」(パリ・アクアリウム/フランス、2019)など。 公開制作「万物の眠り、大地の血管」(府中市美術館、2018)。 主なグループ展に、「森と水に生きる」(長野県立美術館、2021)、 「いのち耕す場所」(青森県立美術館、2019)、「瀬戸内国際芸術祭」(2018–2019)など。
- 出品作家・展示スケジュール
全期間:2020年11月〜2022年5月 場所:角川武蔵野ミュージアム内・外
■展示作家作品スケジュール
2020年11月6日~ 会田誠 《疫病退散アマビヱ之図》 ※原画を会場内でご覧いただけます。
2021年1月7日~ 鴻池朋子 《武蔵野皮トンビ》 ※ミュージアム外壁に3月末(予定)までご覧いただけます。
2021年3月31日~ 川島秀明 《SHI》 ※会場内で新作と合わせてご覧いただけます。
2021年7月3日~ 荒神明香 《reflectwo》 ※会場内でご覧いただけます。
2021年8月18日~ 大岩オスカール《The Sun and 10 Ghosts(太陽と10匹の妖怪)》※ミュージアム2階でご覧いただけます。
2021年10月8日~ 大小島真木 《綻びの螺旋》 ※2階フロアで展覧会末までご覧いただけます。
2022年1月22日~ 特別展「コロナ禍とアマビエ 6人の現代アーティストが『今』を考える」
特設ページ→https://kadcul.com/event/65
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