200年前の日本を描いた貴重な図絵が満載! 祭り、信仰、大自然から、アイヌの暮らし、縄文土器まで
オールカラーの文庫オリジナル『菅江真澄 図絵の旅』が刊行
株式会社KADOKAWA(代表取締役社長:夏野剛、本社:東京都千代田区)は、2023年1月24日(火)に、菅江真澄 著/石井正己 編・解説『菅江真澄 図絵の旅』(角川ソフィア文庫)を刊行いたしました。
菅江真澄(すがえますみ/1754-1829)は、江戸時代後期を生きた旅人です。故郷の三河で国学と本草学を学んだのち、東北地方北部や北海道南部をくまなく歩き、それぞれの土地の記録を日記や地誌、和歌や図絵に残しました。
【本文より】──江戸時代後期、菅江真澄という旅人が現れた。三〇歳で今の愛知県を発ち、北東北を通って北海道に渡った。その後本土に戻って、青森県を経て秋田県に入り、七六歳で亡くなった。その間故郷に帰ることもなかったらしく、まさに漂泊の人生を送った。
(中略)旅の範囲は北東北と南北海道の全域に及ぶ。平泉と象潟は真澄も訪れていて、芭蕉が来たことに触れつつも、さらに歩みを北へ進めた。期間としても、四六年間という長期にわたる。従って、滞在は夏だけでなく四季に及ぶので、厳しい冬と爽さわやかな春の自然にも接している。
そればかりでなく、真澄の場合、日記や地誌を丹念に書き残し、それらには二四〇〇点ほどの図絵が入っている。耳目に触れた事実を克明に記録するために、言葉だけでなく、視覚的に表現することを重視した。しかも、それらの図絵は丁寧に彩色されているので、細部まで知ることができる。
こうした真澄の記録を重視したのは、柳田国男だった。柳田は、確立しつつあった民俗学が進むべき方向を示す先人として真澄を評価した。
Ⅱ 下北・津軽の旅
Ⅲ 秋田の旅(1)
Ⅳ 秋田の旅(2)
Ⅴ 地誌の旅
Ⅵ 図絵の旅(1)
Ⅶ 図絵の旅(2)
ナチュラルヒストリーとして見る菅江真澄の図絵
著者: 菅江真澄
編・解説: 石井正己
発売日: 2023年01月24日
判型: 文庫判
ページ数: 352
ISBN: 9784044006792
発行:株式会社KADOKAWA
レーベル:角川ソフィア文庫
定価:1,650円(1,500円+税)
江戸時代、菅江真澄という漂泊の旅人がいた。北東北や南北海道をくまなく歩き、好奇心のおもむくままに筆をとる。男鹿半島、八郎潟、白神山地の絶景。恐山、おしらさま、なまはげ、避疫神の信仰。火山、瀑布、奇岩がおりなす大地の風景。雪国の生業、海の幸と山の幸から、アイヌの暮らしや縄文土器まで――。森羅万象を描いた貴重な図絵112点をフルカラーで収録。民俗学、文化遺産、ジオパークの先駆けになった旅人の眼差しに迫る。
https://www.kadokawa.co.jp/product/322107000026/
https://www.amazon.co.jp/dp/4044006792
- 貴重なカラー図版112点を収録
北海道へ渡った菅江真澄は、アイヌ民族の暮らしに触れ、漁や住まい、人々の様子を活写しています。
菅江真澄の関心は、発掘された縄文土器にも向けられました。
秋田のなまはげ、諏訪大社の神事など、現在も守り伝えられている信仰や風習が、江戸時代にどのようであったかがわかる貴重な図絵ばかり。
疫病を追い出すためのまじない、避疫神の姿も。精緻でありながらどこか愛らしい情景は、菅江真澄ならではです。
菅江真澄をはじめて知る人でも眺めて楽しめる、オールカラーの文庫版です。
- 菅江真澄の先駆的な眼差し
【本文より】──江戸時代後期、菅江真澄という旅人が現れた。三〇歳で今の愛知県を発ち、北東北を通って北海道に渡った。その後本土に戻って、青森県を経て秋田県に入り、七六歳で亡くなった。その間故郷に帰ることもなかったらしく、まさに漂泊の人生を送った。
(中略)旅の範囲は北東北と南北海道の全域に及ぶ。平泉と象潟は真澄も訪れていて、芭蕉が来たことに触れつつも、さらに歩みを北へ進めた。期間としても、四六年間という長期にわたる。従って、滞在は夏だけでなく四季に及ぶので、厳しい冬と爽さわやかな春の自然にも接している。
そればかりでなく、真澄の場合、日記や地誌を丹念に書き残し、それらには二四〇〇点ほどの図絵が入っている。耳目に触れた事実を克明に記録するために、言葉だけでなく、視覚的に表現することを重視した。しかも、それらの図絵は丁寧に彩色されているので、細部まで知ることができる。
こうした真澄の記録を重視したのは、柳田国男だった。柳田は、確立しつつあった民俗学が進むべき方向を示す先人として真澄を評価した。
- 目次
Ⅱ 下北・津軽の旅
Ⅲ 秋田の旅(1)
Ⅳ 秋田の旅(2)
Ⅴ 地誌の旅
Ⅵ 図絵の旅(1)
Ⅶ 図絵の旅(2)
ナチュラルヒストリーとして見る菅江真澄の図絵
- 書籍概要
著者: 菅江真澄
編・解説: 石井正己
発売日: 2023年01月24日
判型: 文庫判
ページ数: 352
ISBN: 9784044006792
発行:株式会社KADOKAWA
レーベル:角川ソフィア文庫
定価:1,650円(1,500円+税)
江戸時代、菅江真澄という漂泊の旅人がいた。北東北や南北海道をくまなく歩き、好奇心のおもむくままに筆をとる。男鹿半島、八郎潟、白神山地の絶景。恐山、おしらさま、なまはげ、避疫神の信仰。火山、瀑布、奇岩がおりなす大地の風景。雪国の生業、海の幸と山の幸から、アイヌの暮らしや縄文土器まで――。森羅万象を描いた貴重な図絵112点をフルカラーで収録。民俗学、文化遺産、ジオパークの先駆けになった旅人の眼差しに迫る。
https://www.kadokawa.co.jp/product/322107000026/
https://www.amazon.co.jp/dp/4044006792
- 菅江真澄 略歴
- 石井正己 略歴
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