【アフターレポート】KADOKAWA、歴史学習まんがを用いた出張授業を都内小学校で開催
「東京大空襲はなぜ起きたか?」角川まんが学習シリーズ『日本の歴史』第16巻監修・五百旗頭薫氏が講義
授業のテーマは、「東京大空襲はなぜ起きたのか?」。
1945年3月10日にあった東京大空襲では、たった一晩の空襲で約10万人以上もの人が亡くなりました。しかし、子どもたちにとってそうした空襲や戦争の経験は、もはや過去のものとなっています。そんな現代の子どもたちが戦争や平和について考えるきっかけをつくれないか、という思いから、今回の出張授業が開催されました。
授業では内容をわかりやすくイメージしてもらうために、角川まんが学習シリーズ『日本の歴史』も使われました。
講師プロフィール
五百旗頭 薫(いおきべ かおる)
1974年、兵庫県生まれ。神戸の六甲中学・六甲高校を卒業後、東京大学法学部卒業。現在、東京大学大学院法学政治学研究科教授。法学博士。日本政治外交史を専攻。明治期の野党の形成、条約改正を研究した後、政治における〈嘘〉の作用や戦後の日米関係を考察している。著書に、『<嘘>の政治史』(中央公論新社)、『条約改正史』(有斐閣)、『大隈重信と政党政治』(東京大学出版会)、など多数。
アフターレポート
授業を受けたのは月島第三小学校の5・6年生あわせて300人弱。体育館いっぱいに集まった子どもたちがみな興味津々な様子で先生のお話に耳を傾けていました。
授業の前半では、東京大空襲がどのようにしてアメリカ軍によって遂行されたのか、その空襲に至るまでにどんな経緯や原因があったのかなどをわかりやすく解説していただきました。途中で五百旗頭先生が質問を投げかけると、たくさんの子どもたちが積極的に手を挙げたり、自分の意見を答えてくれたりと、双方向のコミュニケーションを取りながら授業が進行。休憩時間に入ると「おもしろすぎる」とつぶやく声も聞こえるなど、関心の高さが伺えました。
授業の後半では、1923年の関東大震災について語られました。
世の中の雰囲気を変えてしまうような大きな災害が約100年前の関東で起こり、それが太平洋戦争へ向かっていく一因になったのではないか、という視点からお話をしていただきました。
お話は、関東大震災で被服廠跡地に避難した人々を襲った火災旋風や、小学校の校名にもなっている月島地域が飛び火の影響で3年以上も孤島状態になっていたことなどにも及び、関東大震災が世の中にもたらした大きな影響を子どもたちは前のめりになって聞いていました。
授業のまとめとして五百旗頭先生からは
「災害など大きなニュースになるものは、報道されなくなった後に何年もかけて世の中に影響を与えることがある。皆さんも周りが注目していないことを見つけたり、周りが気にかけていないことに問いを立てる観察力、想像力を持ってほしい」とメッセージが送られました。
最後には質疑応答の時間も設けられ、子どもたちからの様々な質問に五百旗頭先生がひとつひとつ誠実に答えてくれました。「日本が太平洋戦争に敗戦していなかったら、どうなっていたと思いますか?」というような、先生の研究内容にも迫る鋭い質問もあり、子どもたちが真剣に授業に臨んでいたこと、この授業を心待ちにしていてくれたことがうかがえました。
質疑応答のコーナーが終わり、大きな拍手で授業は終了。
その後も五百旗頭先生のもとに多くの子どもたちが質問に来てくれました。
角川まんが学習シリーズ『日本の歴史』ご紹介
【「東大流」× おもしろいマンガで大好評!最新情報まで網羅した日本史学習まんがの決定版】
歴史の大きな流れをつかむことを重視した「東大流」が多くの支持を集め、2015年の発売から累計900万部を突破した大人気シリーズ。安心のクオリティと誰もが夢中になる圧倒的におもしろいまんがで、8年連続売上第1位を獲得。
2022年10月には、ここ10年あまりの時代の流れが楽しく学べる第16巻が仲間入り。ロシアによるウクライナ侵攻、安倍元首相銃撃といった最新の事件まで広範囲に収録されているので、受験の時事問題や小論文対策に役立ちます。
さらに、日本史と世界史をひとつながりで語ることで複雑な近現代史がスラスラ理解できる別巻『よくわかる近現代史』全3巻は、2022年度から導入された高校の新必修科目「歴史総合」にも対応。
本シリーズは、新学習指導要領に基づいて内容や用語をすべて見直し、最新の内容にアップデート済みです。
【書誌情報】
角川まんが学習シリーズ 『日本の歴史』
・刊行巻数:全16巻+別巻4冊
・書籍仕様:四六判ソフトカバー・総ルビ
・頁数:各巻224頁
・公式サイト:https://mangagakushu.kadokawa.co.jp/nihonnorekishi/
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