僕を愛してないくせに、結婚しようと彼女は言った――君嶋彼方の最新小説『一番の恋人』5月31日発売!トークイベント&サイン会開催
映画化決定で話題の『君の顔では泣けない』著者による結婚以上恋愛未満の愛の物語
《著者特設サイト》https://kadobun.jp/special/kimijima-kanata/
2021年に圧倒的リアリティを激賞された『君の顔では泣けない』で第12回〈小説 野性時代 新人賞〉を受賞し、鮮烈なデビューを飾った君嶋彼方氏。待望の3作目は、アロマンティック・アセクシャルの女性と、自身の男性性に苦しむ男性についての物語です。登場人物の心情が手に取るように分かる生々しい筆致で描かれた本作品は、現代社会における「性」「恋愛」「結婚」の価値観の急速な変化に直面するアラサーの男女が、「普通」の幸せを模索する姿をリアルに捉えています。
読み終えたとき、あたたかな希望と感動に包まれる作品にぜひご注目ください。
《著者よりコメント》
今まで自分も誰も知らない世界の話を書いてきました。今回は、自分は知らない世界だけれど、誰かの世界の話です。手探りで頭を悩ませながら、どうにか書き上げることができました。誰かの心に届いてもらえると嬉しいです。
――君嶋彼方
恋愛を超える愛の物語に応援のコメント続々!(※一部抜粋してお届けします)
読み終わった後、むしょうに誰かにやさしくしたくなる。
――書評家 三宅香帆さん
何が愛なのかは人によってまったく違うのだ。分かりあいたくても分かりあえない切なさも、
断絶の深さに感じる絶望も、身に迫って感じられた。
恋でもなく愛でもない。まだ私たちが言葉で表現することができない親密さを、
かけがえのない二人の姿を丁寧に描き出している。
これは君嶋彼方にしか書けない。
―― HMV&BOOKS OKINAWA 中目太郎さん
恋愛感情を持たない主人公が描かれていながら、これは紛れもなく愛の物語でした。
「愛には色々な形がある」「考え方、生き方は人それぞれ」
そんな当たり前のことをきれいごとでもなく、
建前でもなく純粋に表現した物語だと思いました。
――本と文具のBSさんわ 山田由樹さん
色々な立場の人たちがそれぞれ思いを巡らせるであろう作品だと思う。
ひとことで言えない難しいテーマを真正面から描いた救いと希望に満ちた
この物語が今悩む誰かのもとへと届きますように。
――有隣堂トレアージュ白旗店 小出美都子さん
ただただ多くの人に読んでほしいと同時に、いつかこの物語が“時代を逆行している”
それどころか題材にすらならないほど、彼らの想いが、決断が、
特別に見えないそんな世界にしていきたいと強く思わずにはいられない作品でした。
――紀伊國屋書店グランフロント大阪店 豊永 大さん
多くの人が当たり前だと思うことに対する葛藤と生きづらさが痛いくらいに伝わってきました。
自分の愛情がパートナーにとっては苦痛でしかなかったとき、お互いの愛情が違うものだった時、
自分だったらどうするだろうと考えさせられました。この本を読めて良かったです。
――未来屋書店碑文谷店 福原夏菜美さん
このお話を読んで初めてアロマンティックアセクシャルの存在を知った。
誰しも完全に相手のことを理解することなんてできないと知っていても、
相手のことを知ろうと思う気持ちは忘れたくないなと思った。
――明屋書店喜田村店 高橋杏奈さん
最新作『一番の恋人』について
◆あらすじ
『君の顔では泣けない』の著者が描く、恋愛を超える愛の物語
道沢一番という名前は、「何事にも一番になれるように」という父の願いで付けられた。
重荷に感じたこともあったが、父には感謝している。「男らしく生きろ」という父の期待に応えることで一番の人生はうまくいってきたからだ。
しかし二年の交際を経て恋人の千凪にプロポーズしたところ、彼女の返事は「好きだけど、愛したことは一度もない」だった――。
千凪はアロマンティック・アセクシャル(他人に恋愛感情も性的欲求も抱くことがない性質)で、長年、恋愛ができないが故に「普通」の人生を送れないことに悩み、もがいていたのだった。
千凪への思いを捨てられない一番と、普通になりたい千凪。恋愛感情では結ばれない二人にとっての愛の形とは。
◆書誌情報
発売:2024年5月31日発売※電子書籍同日配信予定
定価:1,760円(本体1,600円+税)
頁数:256頁
装丁:坂詰佳苗
写真:酒井貴弘
体裁:四六判並製 単行本
ISBN:9784041147900
発行:株式会社KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000035/
初出:書き下ろし
イベント情報
『一番の恋人』(KADOKAWA)刊行記念 君嶋彼方さんトークイベント&サイン会
・日時:2024年6月16日(日)14:00~15:30(13:30開場)
・場所:大盛堂書店3Fイベントスペース
≪詳細はこちら≫https://www.taiseido.co.jp/event20240616_2.html
著者プロフィール
君嶋彼方 (きみじま・かなた)
1989年生まれ。東京都出身。「水平線は回転する」で、2021年、第12回 小説 野性時代 新人賞を受賞、
同作を改題した『君の顔では泣けない』でデビュー。他の著作に『夜がうたた寝してる間に』がある。
著作紹介
『君の顔では泣けない』
これぞ入れ替わりの真骨頂!圧倒的リアリティを激賞された受賞作、文庫化! 6月13日(木)発売
◆あらすじ
高校1年生の坂平陸は、ある日突然クラスメイトの水村まなみと体が入れ替わってしまう。どうやら一緒にプールに落ちたことがきっかけのようだ。突然のことに驚き、戸惑いながらも入れ替わったことはお互いだけの秘密にしようと決めた2人。しかし意外やそつなく坂平陸として立ち振る舞うまなみに対し、陸はうまく水村まなみとして振る舞えず、落ち込む日々が続く。まなみの家族との距離感、今まで話したこともなかったまなみの友達との会話、部活の顧問からのセクハラ……15年間、男子として生きてきた自分が、他人の人生を背負い女性として生きること。いつか元に戻れる日を諦めきれないまま、それでも陸は高校を卒業し上京、そして結婚、出産と、水村まなみとしての人生を歩んでいくことになる――
入れ替わった後の15年を圧倒的なリアリティで描く、第12回〈小説 野性時代 新人賞〉受賞作!!
◆書誌情報
発売:2024年6月13日(木)
定価:858円(本体780円+税)
頁数:304頁
体裁:文庫判
ISBN:9784041148570
レーベル名:角川文庫
発行:株式会社KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000898/
『夜がうたた寝してる間に』
能力が「ありすぎる」若者たちの孤独と苦悩を描く、小説 野性時代 新人賞受賞第一作
◆あらすじ
高校二年の冴木旭には、時間を止めるという特殊能力がある。だが旭にとって一番大事なのは、普通の場所で、普通の人と同じように生きていくことだ。異質な存在に向けられる無遠慮な視線 や偏見に耐え、必死で笑顔をつくっていた旭だったが、大量の机が教室の窓から投げ捨てられるという怪事件が起こり、能力者が犯人ではないかと疑われる。旭は真犯人を見つけて疑いを晴らそうとするも、悩みをわかり合えると思っていた能力者仲間の篠宮と我妻にも距離を置かれてしまう。焦りを覚えていたところに、また新たな事件が起きて……。
◆書誌情報
発売:2022年8月26日(金)
定価:1650円(本体1500円+税)
ページ数:224頁
体裁:四六版並製 単行本
ISBN:9784041128329
発行:株式会社KADOKAWA
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