親からの虐待を経験した若者たちの声を聞き取ったノンフィクション『親が悪い、だけじゃない』、2024年8月28日(水)に発売決定
当事者だからこそ聞けた、言葉にならなかった思い
親からの虐待を経験し、それでも生き延びて大人になった若者たちは、今どう生きているのか。
虐待をテーマとしたドキュメンタリー映画「REALVOICE」に出演しメッセージを伝えた若者たちに、自らも児童養護施設出身の監督・山本昌子が深掘りインタビューしたリアルな記録です。
言葉に表せなかった苦しさ、成長してから自覚した新たな苦しみ、自立とともに襲ってきた孤独。
必死で出していたSOSと、それを受け止め支えようとする大人たちの奮闘の様子も見えてきます。
消えない苦しみも、回復への歩みも、当事者目線で丁寧に聞き取った胸を打つノンフィクションです。
▼まえがきをnoteで全文公開中
https://note.com/kadobun_note/n/n61555db1af30
NPO法人「あなたのいばしょ」理事長 大空幸星、推薦!
生きていてくれてありがとう。絶望の世界を知るこどもたちの言葉を支援者も含めた社会はまだ知らない。正解の中で苦しむこともあれば、不正解から救われることもあるという理不尽と矛盾に塗れた現実の中で生きてきた者たちの言葉は重い。その重さを社会が受け止め、その先に希望を生み出す事を諦めてはいけない。この本はその最初の一歩となるでしょう。この本を読んで私やあなたは何をするか。
担当編集者より
本が出来上がりつつある今、複雑な思いにとらわれています。ひとつは、この取材を通してしか聞けなかったであろう話を聞くことができた、本の形にすることができたという達成感。「まこちゃん」の愛称で親しまれる著者の山本昌子さんは、自身も児童養護施設などで育ってきた当事者で、持ち前の明るさとフットワークの軽さでたくさんの当事者たちとかかわり続けています。彼女へ寄せられた信頼が、貴重な語りを引き出したのだと思います。
それと同時に、傷は簡単には癒えないという事実、SOSの出しづらさと届きにくさ、そして傷を負った人が「普通に」生きていくことがどれだけ困難な社会かということも知ってしまい、彼らのために何ができるだろうかと思うと焦燥感・無力感もあります。それでも、まずは知ってもらうことから。必死で支えようとする大人たちがいるという事実や、戦い続けてきた子どもが語る未来への小さな希望、それらを伝えることにはきっと意味がある。そう信じて世に送り出したいと思います。
書誌情報
書名:親が悪い、だけじゃない 虐待経験者たちのREAL VOICE
著者:山本昌子
定価:2,090円(本体1,900円+税)
発売⽇:2024年8⽉28⽇(水)予定 ※電子書籍同時発売予定
体裁:四六判/並製単⾏本
⾴数:320⾴
ISBN:978-4-04-114595-1
発⾏:株式会社KADOKAWA
出版書誌データベース本書ページ
https://www.books.or.jp/book-details/9784041145951
◆著者プロフィール
山本昌子(やまもと まさこ)
1993年生まれ、東京都出身。生後4か月から2歳まで乳児院、2歳から18歳まで児童養護施設、18歳から19歳まで自立援助ホームで生活した経験を持つ。児童養護施設出身者の成人をお祝いするボランティア団体「ACHAプロジェクト」の代表を務める。こども家庭審議会こどもの居場所部会委員。
ドキュメンタリー映画「REALVOICE」
https://www.youtube.com/watch?v=R8LhlmtvBMs
https://www.instagram.com/7974lovesmile/
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