第33回小川未明文学賞・大賞受賞作家がおくるエッセイ集『今は子育て三時間目』本日2025年9月19日(金)発売!
3児の母親にして注目の作家が、子育て中に感じた切なさとなつかしさとふくふくとしたうれしさを、みずみずしい筆致でつづります
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛)は、文学の香り満載のエッセイ『今は子育て三時間目』(著:黒田季菜子)を2025年9月19日(金)に発売しました。

透明でユーモラスな筆致でつづる、子どもたちとの大切な……でも戻らない日々
子育てで忙しいときに感じる切なさとなつかしさとふくふくとしたうれしさと。
児童文学で2025年小川未明文学賞・大賞を受賞した、いま注目の作家・黒田季菜子氏による、3人の子どもたちとその周りで起こる楽しくて、切なくて、なつかしくて、うれしいあれこれ……。
ちょっと大変な疾患の末っ子も交えた、ふつうの日常をみずみずしく、ときにユーモラスな筆致でつづります。
「子育て、三時間目ですね」
言い得て妙というか、ほんまにその通りやなと思います。
そしてそれがそのまま、本書のタイトルになりました。
それは、一時間目程の緊張と新鮮さはないけれど、四時間目程は気が抜けないし、下校まではまだまだかかる、そういう時間。
その上わたしは、まだあと十年くらい、登下校を共にしなくてはならない(かもしれない)、医療用酸素を持ち歩く末っ子がいるもので、仮に今が子育ての三時間目といっても下校時間が一体いつなのか、未だ皆目わかりません。もしかしたら七時間目があるのかもしれないし。
そんな日々の中で、わたしはずっと文字を書き続け、去年はとても有難いことに児童文学を対象にした文学賞をいただきました。授賞式のあった新潟県上越市は大阪から遥か遠く、それでも故郷である富山によく似た、静かでとても美しい街でした。
雪が降ればきっともっと美しい街でしょう。三時間目には良い事も時々あるのです。
さて、一体いつまでが三時間目で、いつ下校時間なのか、少しもわからない毎日に、わたしは毎日文字を書き、子ども達に食事を作り、掃除をして洗濯をして、また文字を書いて暮らしています。
きっと、あと十年くらいはこんな毎日が続いていくでしょう。そういう毎日のことと、たまに思い出す昔の事と、そして実家のいぬの事なんかを、この本には書きました。
最後のページを捲るその時まで、のんびりお付き合いいただけたらと思います。
本書『はじめに』より一部抜粋




もくじ
うそシバ/かき氷譚/青空プール/仔犬ファイトクラブ/自責のひと/大荷物/サイゼリヤ試験/詫び菓子界隈/自慢話/京都のねこ/わからないをわかる。/美味しい秘訣/吹奏楽の呪い/ヘッドロック歯医者/万国博覧会/誕生日カード/ジンクス/やんのか/もうない植物園/お葬式/名前をつけてやる/術後いぬ/三時間目/去年のクリスマス/せんせいってなにどし?/出席カード/続・せんせいってなにどし?/一年生戦記
書誌情報
書名:今は子育て三時間目
著者:黒田季菜子
定価:1,650円(本体1,500円+税)
発売日:2025年9月19日(金)※電子書籍同日配信予定
判型:四六判並製
頁数:224頁
ISBN:978-4-04-607708-0
発行:株式会社KADOKAWA
著者プロフィール
黒田季菜子(くろだ きなこ)
10代の長男・長女、小学校低学年で心疾患児の次女を持つ3児の母。
娘の闘病や子どもたちとの日々のあれこれ、自身の雑感や小説などをnoteやweb連載などで発表。独特の筆致で、子育てママだけでなく幅広い層に読まれている。『ほーちゃんと、旅に出る』で第33回小川未明文学賞の大賞を受賞。
著書に『まいにちが嵐のような、でも、どうにかなる日々。』(KADOKAWA)がある。
X(「きなこ」名義):@3h4m1
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