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企業ロゴ変更のプレスリリースの書き方は?項目と書き方の5つのポイントを紹介

企業ロゴ(コーポレートロゴ)の変更があった場合、プレスリリースの配信で共有することで効率的に認知を広められます。メディア関係者に読んでもらうことでメディアフックにもなる広報PR施策ですが、実際にはプレスリリースに何を書けばよいのかわからないという方もいるかもしれません。

ロゴのリニューアルを知らせる際は、変更したという事実だけでなく、変更に至った背景や自社の想いなどを載せることが大切です。本記事ではプレスリリースの配信をおすすめする理由を踏まえたうえで、必要項目と書き方のポイント、そのほかの施策について解説します。

目次
  1. 企業ロゴの変更・リニューアル時はプレスリリースの配信がおすすめの理由

  2. 企業ロゴの変更に関するプレスリリースに含める5つの項目

  3. 企業ロゴの変更に関するプレスリリースを作成するときの5つのポイント

  4. 企業ロゴの変更に関するプレスリリース事例5選

  5. 企業ロゴの変更時に行いたい3つの広報施策

  6. 企業ロゴ変更のプレスリリースをきっかけに自社情報を発信しよう

企業ロゴの変更・リニューアル時はプレスリリースの配信がおすすめの理由

企業理念の刷新やサービスのリニューアルをきっかけにロゴを変更するケースは多く見られますが、自社サイトやSNSでの発表のみでは十分といえません。デザインを大幅に変更した場合は特に、広く周知しなければ新旧の関連性を認知しづらいためです。

プレスリリースを配信することで、メディア関係者を中心に多くの人へ情報を届けることができます。メディアフックになれば、ニュースサイトなどに取り上げてもらう結果にもつながるでしょう。

また、企業ロゴを変更する理由をプレスリリースで訴求することで、自社の姿勢やこれからの展望を発信できます。これまで知られていなかったサービス・ブランドの周知にも役立つため、プレスリリースの配信は積極的に活用していきましょう。

プレスリリース

企業ロゴの変更に関するプレスリリースに含める5つの項目

企業ロゴの変更を効率的に周知するためには、プレスリリースの内容を充実させることが大切です。押さえておきたい5つの項目をご紹介します。

項目1.企業ロゴを変更する理由・背景

企業ロゴの変更に至った理由や背景は、読み手にとって重要な情報です。「新規サービスの開始に合わせて」「企業理念を一新するため」など、読み手が納得できる理由・背景とともに企業ロゴの変更を発表しましょう。

ロゴに込められた想いが変更前後でどのように変わったのか、変更によって自社や商品・サービスがどのような成長を見せるのかにもしっかり訴求します。ロゴを変更したという事実だけでなく、企業がこれまで歩んできた歴史と、これからの展望も含めて説明することで企業像をイメージしてもらいやすくなるでしょう。

項目2.新ロゴのコンセプト

企業ロゴの多くは、自社の名称やブランド名、理念などをデザインに反映しています。変更した企業ロゴにはどのような意味があるのか丁寧に説明しましょう。

画像と併せて説明できると、読み手も新ロゴのコンセプトを理解しやすくなります。「企業名の頭文字を取ったアルファベット」「ブランドのイメージカラーをメインにデザインした配色」など、自社とロゴを関連付けられるポイントを盛り込むことが大切です。

項目3.企業ロゴ策定に携わった人の想い

新しい企業ロゴには、それを考えた人やデザイナーなどの想いが込められているはずです。ロゴの策定に携わった人のコメント欄があれば、ロゴ制作に対するこだわりやストーリーを企業よりもミニマムな個人単位で発信できます。

企業としてのコンセプトだけでなく、「視認しやすいカラーデザインを検討した」「アップデートされたブランドイメージを意識した」など、制作に深く携わった人ならではの視点を盛り込んでいきましょう。

項目4.新ロゴの使用開始日や変更日

企業ロゴのコンセプトなどと併せて、使用開始日や変更日を記載し「いつから新ロゴに変わるのか」がわかるようにしておきましょう。取引先や協力会社で企業ロゴを使っている場合、開始日が明らかになると、新ロゴへの変更がスムーズにできるためです。

また、時流・季節性をはじめとしたメディアフックの観点があれば、メディアに取り上げてもらえるかもしれません。すでに新ロゴを展開している場合は「〇月〇日に変更しました」というかたちで共有するとよいでしょう。

項目5.企業や商品・サービスの概要

企業の概要や商品・サービスについて補足情報を入れておくと、認知していない潜在層へもアプローチしやすくなります。「企業ロゴの変更をきっかけに商品・サービスを知った」という効果が期待できるため、メイン事業や目玉商品、ロゴ変更に影響したサービスは積極的に取り上げましょう。

また、企業ロゴの変更に合わせて説明会やキャンペーン企画を実施する場合は、プレスリリースでも訴求して読み手に共有することが大切です。

企業ロゴの変更に関するプレスリリースを作成するときの5つのポイント

企業ロゴのプレスリリースでは、誤解を与えない正確な情報を記載しなければなりません。5つの項目を押さえたうえで、プレスリリース作成時に知っておきたいポイントを解説します。

プレスリリース

ポイント1.企業ロゴ、ブランドロゴとの関係性を明記

自社でブランドを展開している場合は、企業ロゴとブランドロゴの関係性をプレスリリースに明記しましょう。企業ロゴとブランドロゴが異なるケースは多く、新ロゴと同時に紹介しなければ読み手が認識しづらいためです。

ブランドロゴも変更するのであれば、見出しを分けてそれぞれのコンセプトなどを紹介するとよいでしょう。企業ロゴのリニューアルのみでブランドロゴに変更がない場合も、認識のズレが生じないよう漏れなく掲載することが大切です。

ポイント2.新ロゴのガイドラインを作成する

メディア関係者を中心に企業ロゴの変更を告知するにあたって、ガイドラインは非常に重要です。メディアへの掲載時など自社以外でのロゴ使用でトラブルにならないよう、明確なガイドラインを作成しておきましょう。

企業ロゴやブランドロゴなど複数のロゴで取り扱いが異なる場合は、それぞれに応じた規定を明記します。新旧で取り扱いが大きく変わるのであれば、プレスリリースで記載してもよいでしょう。

ポイント3.新ロゴのダウンロード素材を準備する

企業情報やブランドについてメディアで取り上げてもらうためには、ロゴのダウンロード素材が必要です。新ロゴの利用開始とともに使えるよう、あらかじめ準備しておきましょう。

このとき、掲載場所を想定したサイズ設定も重要となります。雑誌などに掲載できる「印刷用素材」と、ニュースサイトなどに掲載できる「デジタル用素材」の2種類があれば、メディア関係者もスムーズにダウンロード可能です。

ポイント4.タイトルで変更する理由まで伝える

新ロゴについてプレスリリースで発表する際は、変更の背景や新しいコンセプトなどが書かれた本文を読んでもらわなければなりません。より多くの人にプレスリリースを読んでもらえるよう、「どの企業がなぜロゴを変更したのか」までわかるタイトルを設定しましょう。

単にロゴの変更を伝えるタイトルよりも「企業でどのような変化・進展があったのか」という要素があるほうが、読み手の関心を高めやすくなります。

ポイント5.周年記念のロゴはその旨がわかるように

会社創立10周年やブランド20周年のような記念ロゴを発表する場合は、企業ロゴ自体の変更ではなく、あくまでも記念ロゴの制定であることを明記しましょう。誤解を与えないよう、「10周年記念ロゴを公開」「生誕20周年を祝うブランドロゴ」など、わかりやすい文言を含んだタイトルにできると安心です。

ロゴの利用は一時的であるものの、企業の歴史を振り返ったり、記念イベントを周知したりといった広報PR活動に役立ちます。周年記念ロゴのプレスリリースについては以下のプレスリリースを参考にしてみてください。

参考事例1:鳥栖プレミアム・アウトレット2024年3月に開業20周年地域とともに成長した20年間のあゆみを振り返る
参考事例2:【リーガロイヤルホテル京都】開業55周年記念スローガン・ロゴマークを制定

企業ロゴの変更に関するプレスリリース事例5選

ここからは、企業ロゴの変更についてプレスリリースを配信した事例をご紹介します。プレスリリース作成時の参考にしてみてください。

事例1.ブランドの刷新とイベント情報などを紹介|コミューン株式会社

コミュニティサクセスプラットフォーム「Commune(コミューン)」と、カスタマーサクセスマネジメントツール「SuccessHub(サクセスハブ)」を提供するコミューン株式会社は、コーポレートブランドおよびロゴを刷新したことをプレスリリースで配信。

「リニューアルの背景」「新しいビジョン」「新しいブランドアイデンティティ」といった見出しを設け、ブランドとロゴのリニューアルについて紹介しています。新ロゴの画像だけでなく、新しいビジョンもビジュアルで訴求したのが印象的です。加えて、イベント情報や採用説明会の情報も盛り込み、企業やブランドを知るきっかけになるプレスリリースへと仕上がっています。

参考:コミューン、コーポレートブランドとロゴを刷新

事例2.店舗のロゴ変更と併せてキャンペーン企画も発表|株式会社ハンズ

株式会社ハンズは、ハンズ横浜店の看板を新しいロゴへ変更したことをプレスリリースでお知らせしました。2022年10月に新生ハンズとしての一歩を踏み出すため、新たなコーポレートロゴ、ブランドメッセージを発表。2023年には新宿店、博多店のフラッグシップ店舗のリニューアルオープンをはじめ12店舗を改装、42店舗の看板の掛け替えを実施しています。

今回のハンズ横浜店のロゴ変更に伴い、リニューアル記念キャンペーンの情報とともにプレスリリースを配信。リニューアルの告知だけでなく、お客さまの「より良い暮らし」「生活文化の創造」の実現に向けて取り組むことも表明しています。

参考:ハンズ横浜店の看板が新しいロゴになります

事例3.サービスのロゴを詳細に紹介|バルテス・ホールディングス株式会社

ソフトウェアのテスト・品質向上トータルサポート企業のバルテス・ホールディングス株式会社は、提供するソフトウェア品質教育サービス「バルカレ」のサービスロゴが完成したことをプレスリリースで発表しました。

ロゴ作成の背景から企業の紹介までの項目を分けて記載。中でもロゴデザインのコンセプトについて訴求した見出しは「ロゴのどの部分が何を意味しているのか」を画像と文章で紹介しており、印象的です。サービスとロゴの関連性が伝わる記事構成が魅力的な参考事例です。

参考:バルテスによるソフトウェア品質教育サービス「バルカレ」のロゴを公開

事例4.企業理念の刷新やロゴ制定を項目ごとに訴求|片倉工業株式会社

片倉工業株式会社は、企業理念と通称社名、新ロゴの制定をプレスリリースで発表しました。「本件の背景」を冒頭に記し、この先の展望を紹介しています。

企業理念から「ミッション」「わたしたちの価値観」など細かい項目に分けてピックアップされた構成が特徴です。コーポレートロゴについては、通称社名を採用したシンプルなデザインの理由にも触れています。併せて、このコーポレートカラーにした理由を載せているのも、企業が大切にしていることが伝わりやすく、読み手の印象に残るのではないでしょうか。

参考:企業理念の刷新および通称社名・ロゴ制定に関するお知らせ

事例5.新ロゴと旧ロゴを比較できる画像を掲載|株式会社Aonist

株式会社Aonistは、条件に合った施設が探せるスポーツ施設検索サイトのサービス名称を「SpoRevo」から「スポレボ」に変更し、ロゴをリニューアルしたことをプレスリリースで配信しました。スポーツ施設検索サイトを運営する企業が、サービス名の変更とともに新ロゴを発表した事例です。

プレスリリースに読み手が混乱しないよう、新旧が比較できる画像を掲載したのが参考になるポイント。新旧どちらもロゴデザインに込めた想いをしっかりと載せているのもGOODです。また、β版として提供を開始した機能の情報も発信できるように、「リニューアル内容」にわかりやすく盛り込んでいます。

参考:スポーツ施設検索サイト「スポレボ」、サービス名称とロゴをリニューアル

企業ロゴの変更時に行いたい3つの広報施策

企業ロゴの変更が決定した時点で、関連イベントを開いたりキャンペーンを開催したりすることで認知拡大効果につなげることが可能です。プレスリリースの配信と併せて検討したい広報施策を3つご紹介します。

1.会社の商品・サービスに関するイベントを開催する

新ロゴの制定に合わせて関連イベントを開催することで、自社商品・サービスの認知拡大を図ることができます。このとき、企業ロゴの変更に伴う企画であることを明らかにしておくことが大切です。

例えば、対象商品をお得に購入できるキャンペーンであれば「ロゴリニューアル記念キャンペーン」のような名称でアプローチするとよいでしょう。ロゴの変更と一緒にプレスリリースで紹介できれば、ニュース性をアピールしてメディアフックにつなげられます。

2.採用イベント・説明会を開く

企業ロゴの変更は、自社の想いやこれからの展望などを広く発信できるチャンスです。求職者向けの採用イベントを開いたり、メディア関係者向けの説明会を開いたりするのも有用な広報PR施策といえるでしょう。

企業理念の刷新やブランドコンセプトの変更なども併せて行う場合は、プレスリリースのみで共有するよりも多くの情報を伝えられる機会となります。

3.ノベルティ作成などキャンペーン企画を実施する

新ロゴを効率的に周知するためには、ノベルティなどロゴが入ったグッズを展開するのが有用です。ノベルティ用の試供品を配布したり、イベントで用意できる自社商品を無料提供したりしてみてはいかがでしょうか。

機器の製造・販売やサービス運営などを手掛ける企業であれば、新ロゴを反映したノベルティグッズを制作してもよいでしょう。多くの人が目にする機会を増やすことで、新ロゴも定着しやすくなります。

企業ロゴ変更のプレスリリースをきっかけに自社情報を発信しよう

企業ロゴの変更・リニューアルをプレスリリースで発表する際には、変更の理由やコンセプト、策定に携わった人の想いなど、新ロゴにまつわる情報を詳細に記載することが大切です。メディア関係者に興味を持ってもらえるよう、自社ならではの独自性を意識しながら作成していきましょう。

認知拡大効果を高めるためには、関連イベントを開催したり説明会を開いたりといった広報PR施策も有用です。プレスリリース作成と同時進行で検討し、関連の情報を積極的に掲載することでニュース性をアピールできます。ご紹介したプレスリリース事例も参考にしながら、企業ロゴに関する効果的な広報PR活動につなげてみてください。

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