産学連携で開発された特許技術を活用した「LED和ろうそく寄木細工灯籠」を製作
和ろうそくの繊細にゆらぐ炎を再現
株式会社小田急エージェンシー(本社:東京都新宿区、取締役社長:高成田 潔、以下小田急エージェンシー) は、株式会社未来技術研究所(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:若杉 聡吾、以下未来技術研究所)と学校法人幾徳学園 神奈川工科大学創造学部ホームエレクトロ二クス開発学科三栖研究室(所在地:神奈川県厚木市、学長:小宮 一三、以下神奈川工科大学)が産学連携の取り組みの中で開発した、風や声などの音を感知することで変化が生まれる機能を持った特許技術(登録番号 第5743255号)による照明装置「LEDキャンドルデバイス」を使った、日本伝統の和ろうそくの“自然なゆらぎ”や“炎の色・高さ”を再現した「LED和ろうそく寄木細工灯籠」を製作しました。
近年、小田急エージェンシーは空間デザイン分野にも業務範囲を拡大しており、今回の未来技術研究所が神奈川工科大学と連携して開発した「古の日本の灯りを技術で再現する」ことに可能性を見出し、広告会社としてのノウハウを追加することで癒しやリラックス空間を演出する新たなツールとして取り組んだものです。先端照明技術と箱根の伝統工芸を組み合わせ、日本文化を象徴する繊細な“美”を体現する次世代の灯籠として、箱根の温泉施設「箱根湯寮」(所在地:神奈川県足柄上郡箱根町)での設置調査を行っています。
今後は耐久性や利用者からの評価などを検証し、空間演出における有用性の実証や更なる応用製品の開発、他施設などへの導入を目指します。
当社はこれからも産学連携やオリジナル商品・サービスの開発を通じ、新たな事業分野の開拓に取り組みます。
オリジナル灯籠の詳細は下記のとおりです。
記
1.商品名(仮称) 「LED和ろうそく寄木細工灯籠
(箱根湯寮オリジナルデザイン)」
2.コンセプト 「新たな伝統美のかたち」「和敬清寂」
3.仕様 直径:80mm
高さ:150mm
重量:210グラム(電源コード含む)
電源:5V(USBケーブルより通電)
4.特徴 和ろうそく特有の黄味を帯びた色と、ろうそくの芯の
燃え方の微妙な変化による炎のゆらぎ、そして周囲の
音・風に反応したゆらぎまでもリアルに再現します。
その光の透過で寄木細工の伝統美がさらに際立ちます。
デバイスの製作においては三栖研究室:創造工学部ホ
ームエレクトロニクス開発学科の三栖貴行准教授(博
士<工学>、照明コンサルタント)の研究室が産学連
携の取り組みを実施しています。
5.デザインコンセプト
箱根湯寮の特色である壺風呂や屋根など日本文化を象
徴する繊細な“美”を意識したデザインで、箱根の伝統
工芸である寄木細工の技法を用いて製作したものです。
寄木細工製作: 篠田 英治(寄木工房 銀)
コンセプト・デザイン: 西田 真一
(小田急エージェンシー
クリエイティブディレクター)
6.設置イメージ
■株式会社小田急エージェンシー
1990年小田急グループの広告会社として設立。小田急グループ内外の幅広いク
ライアントの広告、プロモーション、PR、スペースデザインなどのマーケティ
ング・コミュニケーション全般を手がける。
■株式会社未来技術研究所
1977年創業の電子システム(ソフト&ハード)専門の独立系開発会社。AI関連等
の先端技術に関わる開発試作から企業の各種業務システム開発まで幅広い分野
をカバーするテクノロジードリブンのエンジニアリング集団。
■学校法人幾徳学園 神奈川工科大学
神奈川県厚木市に位置し、工学部、創造工学部、応用バイオ科学部、情報学部、
看護学部の5学部を設置。1975年幾徳工業大学として開学、1988年神奈川工
科大学と改称。
■箱根湯寮
「古民家風の里山温泉」をイメージした箱根湯本の日帰り温泉施設。大浴場、
露天風呂、壺風呂および19室の貸切個室露天風呂と、美味しい魚料理、囲炉裏
料理などの本格的な食も楽しめる。
■篠田英治(寄木工房 銀)
京都で伝統工芸の基礎を学び、箱根で寄木細工を、小田原で指物の技術を習得。
2013年に箱根細工技能師として認定され、2015年に「寄木工房 銀」として独
立。並行して同期の寄木細工職人と雑木囃子というグループを立ち上げ、様々な
企画で国内外を問わず活動している。
以 上
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