博多織の老舗OKANOと台湾陶磁器ブランドFRANZの両代表によるトークイベントと月岡芳年の「風俗三十二相」を題材としたコラボレーション作品の発表
東洋と東洋のハイブリッド工芸
OKANO代表・岡野博一と台湾陶磁器ブランドFRANZ代表Chan Fratzは、11月5日(月)13時30分にOKANO六本木ヒルズ店のギャラリーで、東洋の工芸をテーマとしたトークイベントを開催する。同時に、両社によるコラボレーション商品を発表。
11月5日(月)13時30分〜OKANO六本木ヒルズ店・ギャラリーでFrantz展のレセプションを開催します。Franz代表とOKANO代表のトークセッションも行われます。参加費無料。Frantzは、台湾発の世界的陶磁器ブランド。陶磁器は、中国の景徳鎮から生まれた工芸ですが、現在では、欧米ブランドが有名です。そんな中で、Frantzは、技術革新により新しい陶磁器の世界をつくり続けています。このような功績に敬意を評して、OKANOとのコラボレーションが実現しました。月岡芳年の「風俗三十四相」とFranzの象徴である蝶の物語を題材に、スカーフとジュエリーボックスを作成。東洋と東洋の新しい美のクリエーションが始まりました。これからの東洋の工芸の使命について話します。
〈OKANO〉
OKANOの母体は博多織の織元です。博多織は770年余り前に、博多の商人 満田弥三右衛門(みつだやざえもん)が、宋(当時の中国)から技術を持ち帰ったのが その始まりといわれています。もう一説はさらに古く、福岡県有田遺跡から2000年前の絹織物が出土され、これが博多織の起源ともされています。私たちはその悠久の系譜を受け継ぐ者として120年の歴史を紡いできました。2017年、GINZA SIXに、旗艦店オープン。「OKANO」は、オール・ジャパンの染織技で創作する場であると同時に、それを披露するステージでもあります。国宝級の職人と未来を担う若手職人と共に 時代を捉えた最高のアイテムを提供します。それを纏う方々と共に、新しい物語を次世代に伝えることが私たちの誇りです。
〈FRANZ〉
中国磁器1000年の歴史を継承しながらも、新しい造形 美に挑戦し続ける台湾のメーカー「フランツ・コレクション」。ニューヨーク国際ギフト展でベストギフトコレクション大賞に輝く等、世界中で注目されています。台湾や北京の故宮博物館ではバカラ(クリスタルグラス)や クリストフル(銀食器)等と共同制作された作品が展示販売されており、その品質が高く評価されていることがうかがい知れます。自然をモチーフに描かれた見事な造形美。型に捉われず、蝶や花を大胆に作品に施します。
〈月岡芳年〉
月岡 芳年(つきおか よしとし、1839年4月30日(天保10年3月17日) - 1892年(明治25年)6月9日)は、幕末から明治前期にかけて活動した浮世絵師。姓は吉岡(よしおか)、のちに月岡。本名は米次郎(よねじろう)。画号は、一魁斎芳年(いっかいさい よしとし)、魁斎(かいさい)、玉桜楼(ぎょくおうろう)、咀華亭(そかてい)、子英、そして最後に大蘇芳年(たいそ よしとし)を用いた。河鍋暁斎、落合芳幾、歌川芳藤らは歌川国芳に師事した兄弟弟子の関係にあり、特に落合芳幾は競作もした好敵手であった。また、多くの浮世絵師や日本画家とその他の画家が、芳年門下もしくは彼の画系に名を連ねている
〈風俗三十二相〉
『風俗三十二相』(ふうぞくさんじゅうにそう)は、月岡芳年が1888年(明治21年)、数え50歳の時に発表した浮世絵の連作。大判32枚、目録共33枚揃の美人画錦絵である。江戸後期寛政年間から明治時代にかけての様々な年代・年齢・階層の女性を描き、芳年美人画中の傑作・代表作と評価されている。版元は日本橋馬喰町の島鮮堂綱島亀吉。
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