田中貴金属記念財団 「貴金属に関わる研究助成金」の受賞者を発表

「CoPt系ナノコンポジット材料を用いたアナログナノスピンメモリ素子の創製と脳型情報処理応用」で、東北大学 深見俊輔准教授が、ゴールド賞を受賞
~肉眼では判別できない病変部の特定等を可能にする、酸化イリジウムの微小電極の開発技術、高機能で低消費電力なエレクトロニクス・情報処理通信を実現する、貴金属合金の応用技術、が受賞~

 一般財団法人 田中貴金属記念財団(代表理事:岡本英彌)は本日、2018年度「貴金属に関わる研究助成金」の受賞者を発表しました。


 厳正な審査の結果、200万円を授与する「ゴールド賞」は、東京医科歯科大学の合田達郎助教と東北大学の深見俊輔准教授への授与を決定しました。また、「シルバー賞」は5件、「萌芽賞」は3件の採択となりました。

 田中貴金属記念財団では、貴金属の新分野を開拓醸成し学術、技術と社会経済の発展に寄与することを目的に、多くの人々に対して、豊かな社会を感じていただける活動を展開しています。本助成金制度は、「貴金属が拓く新しい世界」へのさまざまなチャレンジを支援するため、1999年度から毎年実施されています。第20回目となる今回は、貴金属が貢献できる新しい技術や研究・開発に対して、あらゆる分野から研究を募集しました。その結果、合計188件の応募があり、この中から合計24件の研究に対し、総額1,620万円の研究助成金を授与します。

 「ゴールド賞」2件の受賞者と研究名、受賞理由は下記のとおりです。

■東京医科歯科大学 合田達郎 助教
「体内局所pH測定を実現する酸化イリジウム微小電極の開発」

 本研究は、Ir/IrOx電極の応用としてpH測定により様々な病変のスクリーニング等を行う事が可能になることを示唆しています。既に虫歯の悪性度を定量的に評価できる可能性を見出しており、その発展として進めている研究が実用化されれば、肉眼では判別できない病変部の特定等が出来、癌や感染症の治療に大いに役立つ事が想定されます。その他分野への応用の可能性も含め、貴金属の新たな社会への貢献が高く評価されました。

■東北大学 深見俊輔 准教授
「CoPt系ナノコンポジット材料を用いたアナログナノスピンメモリ素子の創製と脳型情報処理応用」

 本研究では、これまで別々に利用されてきた貴金属合金の電子が持っている二つの性質 「電荷(電気的性質)とスピン(磁気的性質)」を同時に利用し、発現される新しい物理現象の研究に取り組んでいます。高機能で低消費電力なエレクトロニクス・情報処理通信の実現が期待でき、貴金属の新しい応用領域の開拓に貢献していることが高く評価されました。

 その他「シルバー賞」5件、「萌芽賞」3件、「奨励賞」14件、および本助成金実施概要については、次の通りです。なお、2019年度の研究助成金については、今秋に募集を開始する予定です。

2018年度「貴金属に関わる研究助成金」の受賞者一覧(敬称略)

― 2018年度「貴金属に関わる研究助成金」募集概要 ―
【テ ー マ】貴金属が貢献できる新しい技術や研究・開発
【助成金額】
・プラチナ賞                    500万円(1件)
・ゴールド賞                    200万円(1件)
・シルバー賞                    100万円(4件)
・萌芽賞(37歳以下)     100万円(2件)
・奨励賞                                         30万円(複数件)
※該当の助成金は奨学寄付金として取り扱います。
※各賞は、製品化・実用化に向けて特に大きな貢献が認められると判断されるものを対象としており、「受賞該当なし」の場合もあります。
【募集対象】
・日本国内の教育機関あるいは公的研究機関に所属されている方
・日本国内の研究機関に所属されていれば、活動拠点は国内・海外を問いません。
・萌芽賞は、2018年 4 月 1 日現在において 37 歳以下の若手研究者を対象としております。
【募集期間】
 2018年9月3日(月)9:00~2018年11月30日(金)17:00
【応募条件】
・製品化・実用化において、貴金属が重要な役割を果たす研究内容であること。
・貴金属に関する開発が、その製品化・実用化の進捗にブレークスルーをもたらす内容であること。
・共同で研究されている内容を応募する際は、代表者がご応募ください。
・学生の方は、所属する研究室の責任者の了承を得てご応募ください。
・他の貴金属材料メーカーと共同開発を実施しているもの(予定も含む)は、その旨を明記してください。
・研究を通じて製品開発、技術開発、指導など、情報交換をお願いする場合があります。
・すでに製品化・事業化が実施されている、あるいは予定されているものは除きます。
・分析、評価、生産技術などの基礎研究は除きます。
【研究助成金制度に関するお問い合わせ】
「貴金属に関わる研究助成金」事務局
田中貴金属工業株式会社 新事業カンパニー マーケティング部内
〒100-6422 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルディング22F
TEL:03-6311-5596  FAX:03-6311-5529  E-mail:joseikin@ml.tanaka.co.jp
田中貴金属記念財団ホームページ:http://tanaka-foundation.or.jp

■田中貴金属記念財団
名称:一般財団法人 田中貴金属記念財団
設立日:2015年4月1日
所在地:東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルディング22F
代表理事:岡本英彌(TANAKAホールディングス(株)相談役)
事業目的:貴金属に関する研究への助成を行い、貴金属の新分野を開拓醸成し学術、技術ならびに社会経済の発展に寄与すること。
事業内容:貴金属に関する学術的、技術的な研究に対する助成 
     貴金属に関する優れた研究に対する顕彰及び講演会等の開催

■田中貴金属工業株式会社
本社:東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルディング22F
代表:代表取締役社長執行役員 田苗 明
創業:1885年                   設立:1918年                   資本金:5億円
従業員数:2,246名(2018年3月31日)                 売上高:8,270億4,020万1,000円(2017年度)
事業内容:貴金属地金(白金、金、銀ほか)及び各種産業用貴金属製品の製造・販売、輸出入
HPアドレス:http://pro.tanaka.co.jp 

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