ワークマネジメントプラットフォームのグローバルリーディングカンパニーAsana(アサナ)グローバル調査「仕事の解剖学」日本の働き方の特徴を発表
「1日の仕事の何割を生産的と感じるか」 世界平均70%に対し日本は54%と回答
東京、2019年12月2日 - チーム向けワークマネジメントプラットフォームを提供する業界大手のAsana Japan(アサナ ジャパン)は、世界6か国で実施した働き方に関する調査「仕事の解剖学」について日本の結果を発表しました。
「仕事の解剖学」は、職場での時間の使い方を理解することを目的に、日本やアメリカ、イギリスなど6か国、計10,223人の知識労働者(ナレッジワーカー)の仕事に関する行動と意欲を調査した結果をまとめています。日本の結果は、生産性に対する自己認識の低さなどの労働環境の課題や特徴について他国との差異が表れていました。
「仕事の解剖学」は、職場での時間の使い方を理解することを目的に、日本やアメリカ、イギリスなど6か国、計10,223人の知識労働者(ナレッジワーカー)の仕事に関する行動と意欲を調査した結果をまとめています。日本の結果は、生産性に対する自己認識の低さなどの労働環境の課題や特徴について他国との差異が表れていました。
■「仕事の解剖学」から見える、日本の労働の特徴について
日本は調査した6か国の中で、毎日残業するという回答の割合が最も高く、82%の回答者が、終業後にオフィスや自宅で仕事を行っていました。また、日本のナレッジワーカーは時間の59%を「仕事のための仕事」に費やしており、認識(28%)の2倍以上の時間がとられていることが明らかになりました。さらに、仕事量について、約4分の1(26%)の日本人回答者がストレスを抱えています。
一方で、自分の仕事が組織の目標達成に役立つものだと認識できているナレッジワーカーは日本では19%にとどまり、調査全体の平均(46%)の半分以下の値となっています。生産性についても、日本のナレッジワーカーが仕事を生産的に感じる時間は、調査対象国の平均が70%であるのに対して54%と、調査対象国の中で最低となっています。
さらに、日本のナレッジワーカーが、自分の会社が効率化されていると感じる割合は調査国中で最も低いものでした。仕事の手順やプロセスを管理(進行状況の追跡や整理)する方法を持っている組織は39%にとどまっています。管理職でも、部門内でどれだけ仕事が進んでいるか理解できていると回答した割合は4分の1未満(24%)でした。これらが相互に作用した結果、ナレッジワーカーの最大のストレス源は、経営陣からの効率化に関するサポートの欠如と仕事に対するフィードバックや透明性と考えられます。
また、日本のナレッジワーカーの仕事に関するITツールの使用は調査国中最低で、それによるストレスの低減が最もできていませんでした。
しかし、日本は、調査対象国の中で不要な会議と重複作業に最も時間をかけていないことも明らかになっています。
「仕事のための仕事」は何十年にもわたった慣行が原因となり固定化されています。メールへの過剰な依存、仕事の進め方についての会議や仕事の管理のためのコミュニケーションなど、「仕事のための仕事」は多くの場合自覚している時間のほぼ2倍の時間に相当します。
増える仕事量と「仕事のための仕事」に直面し、多くのチームでは、処理能力と燃え尽き症候群(バーンアウト)のバランスが課題となっています。燃え尽き症候群は、世界保健機関に職業上の現象として分類されるほどに蔓延しており、ナレッジワーカーの業績と定着に悪影響を与えています。
さらに、企業目標に対する仕事の明確性の欠如は大きな課題です。企業目標は一度伝えられると、優先事項の変化などによって忘れられやすいためナレッジワーカーが自分の仕事が企業目標にどのように貢献しているのか理解することは、組織の団結に影響しやすいと考えられています。仕事自体の役割を明確にすることはナレッジワーカーが前向きな姿勢で、モチベーションを持ち、正しい方向で集中できていることを確認する上でも重要な意味を持ちます。
Asanaは、チームには、メンバー全員が仕事における共通の優先事項を確認し、話し合い、実行できる、それぞれの労力を調整できるシステムが必要と考えており、それにより日本の労働生産性は飛躍的に向上すると期待しています。ナレッジワーカーに明確性を与えることが、メールやチャットのスレッドを見ることなく何をいつまでにする必要があるのかを理解できることにつながります。管理職にとっては、ツールとプロセスがあれば、仕事は適切に整理され、日々の成果との関係を理解でき、過度なコミュニケーションや、マイクロマネジメントの必要は無くなります。
組織の方向性を理解しているナレッジワーカーはそうでないナレッジワーカーよりも、戦略的な決断や新たなビジネスチャンスを探ることができる可能性が高まります。組織は会社全体の優先事項、目標、そして最終的には全体的なミッションに対して個人の仕事がどう貢献しているのかについて、明確に可視化し、ナレッジワーカーが自信や熱意、連携しているという実感を持てることが急務です。
しかし、スプレッドシートやメールでは、リアルタイムの調整は実現できません。一般的なナレッジワーカーはタスクを完了させるために毎日平均で10種類のITツールを使用しています。使用するアプリの数が多ければ多いほど、集中できない、手間取ると感じる時間が長くなっていきます。
■「仕事の解剖学」について
2019年8月~9月、勤務時間の使い方の理解を目標に、Sapio Researchと共同で実施。
ナレッジワーカーを、「時間の大半をオフィスで過ごす、またはタスクを完了させるために50%以上の時間をコンピューターやデバイスに向かって過ごすプロフェッショナル」と定義し、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドの計6か国、合計10,223人のナレッジワーカーの仕事に関連する行動と意欲を調査しました。オンライン上で40問の複数選択式アンケートを行い、補足として、各国で25~30分の電話によるインタビューを計30件実施しました。
詳しくは、https://asana.com/ja/resources/anatomy-of-workをご覧ください。
■Asanaについて
Asanaは、小さなプロジェクトから戦略的なイニシアチブまで、チームのあらゆる仕事の編成をサポートします。Asanaはカリフォルニア州サンフランシスコに本社を構え、195か国でサービスを展開し、有料サービスを利用する組織は7万、無料サービスを利用する組織は100万以上に及びます。AirAsia、AllBirds、Grab、KLM Air France、National Aeronautics、Space Administration、Sephora、Traveloka、Uber、Viessmannをはじめとする世界的な企業が、Asanaを使用して会社の目標からデジタル変革、製品リリースやマーケティングキャンペーンまであらゆる仕事を管理しています。
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