「イノベーションハブ拠点「FUSE(フューズ)」、浜松市にて4月より新型コロナ対策として起業家伴走支援を開始」
日本最大規模となる起業家たちの活動拠点施設が2020年7月浜松に誕生します。4月より新型コロナ対策として起業家伴走支援の企画を開始しました。
メンバー登録開始の延期を決定
グランドオープンに先がけ、4月よりメンバー登録開始を予定していましたが、新型コロナウイルスの全国的な感染拡大状況を鑑みて、施設利用の開始時期の延期を決定しました。ゴールデンウィーク明けの感染拡大状況により、改めて開始時期を検討の上、発表の予定です。
起業家伴走支援のための、ニーズ調査を開始
政府の緊急事態宣言の発令に伴う全国的な外出自粛要請等により、様々な業種で売上減少などの事態に陥っています。「FUSE」では、当面の活動を、当地域の起業家への伴走支援とコミュニティの立ち上げに注力することを決定しました。オンラインでの支援を中心としながらも、一部施設を利用した支援策を企画中ですので、決定次第随時発表いたします。※FUSEの実施する支援策は融資等の金融支援ではありません。
「FUSE」開設の背景
浜松は輸送用機器、楽器、繊維等ものづくり技術を基盤に発展し、日本経済を支える数多くの世界的な企業を輩出してきました。IT化の進展で産業界が大転換期を迎えるなか、浜松の新たな強みとなり得る新しい産業分野創出の土壌を育成しつつ、起業家をとりまく生態系の可視化を目指しています。
「FUSE」の特徴
「FUSE」は、起業家や経営者、新規事業開発担当者チーム、企業内起業家や第二創業者など、事業を立ち上げようとするすべての人たちの活動拠点です。事業の立ち上げや推進のために必要なプロセスのすべてを体験できるように、空間および各種プログラムがデザインされています。
国内最大規模となる2,000平方メートルのフロアに、起業家や個人事業者らがオフィスを共有するコ・ワーキングやミーティングスペースなど仕事場としての基本機能をはじめ、多様な人々が混ざり合うイベントスペースやカフェ、スタジオのほか、製品の試作に役立つファブリケーション・スペース、フード系起業家向けの業務用キッチンなどが用意されています。
また、「FUSE」は「コミュニティ・ビルダー」が常駐することも特徴の一つです。起業を志す方の課題に寄り添い、コミュニティの醸成や活性化はもちろん、コミュニティ内のチームラーニング※1を加速させる役割を担います。
「FUSE」で体験できること
「FUSE」を利用するすべての人が、「コトをおこすために必要なプロセス」を経験できます。
事業アイデアの形にもなっていないモヤモヤから、一つの結束点を中心に発想が集結していき、結晶のようにアイデアという形になっていくプロセスであり、そのアイデアに対して賛否両論のフィードバックを受ける経験を繰り返し、経営的・経済的に持続可能な事業にしていくプロセスです。
それらを経験するためには、適した空間とプログラム、そしてコミュニティが必要不可欠です。
- シゴトをすすめる:「仕事場」としての基本機能は、もちろん揃っています。壁一面のホワイトボードや、床に座り込めるスペースなど、アイデアの活性化を助ける工夫も充実。
- チームラーニング(※1)で学ぶ:アイデアをカタチにしていくためには、起業家自身の変化と成長を求められる場合が多くあります。チームの基盤強化が必要なこともあります。そのような場面では、「FUSE」のコミュニティとプログラムが伴走します。
- エネルギーを高める:優れた起業家を多く輩出するコミュニティには、自由に使えるキッチンや美味しいコーヒーが不可欠です。日常に組み込まれたあらゆる仕掛けに加えて、大小様々なイベントやミートアップがコミュニティを活性化していきます。
- プロトタイプをつくる:ファブリケーションスペースには、モノづくり系起業家がすばやく試作をくりかえせるようにレーザーカッターや3Dプリンター、CNC装置等があります。業務用キッチンはフード系起業家が試作や限定営業が可能な設備です。
- コミュニティ・ビルダーと混ぜる・つなぐ:「コトをおこすプロセス」は、既に経験したメンバー間でシェアされ、育てられ、変容し、新たな知識がインプットされ、新たに経験されていくので、「FUSE」は「コミュニティ」の存在を重視しています。空間やハードの機能も、プログラムなどのソフトの機能も、その効果を最大限引き出すためには、多様な人の存在やコミュニティの力が不可欠です。常駐する「コミュニティ・ビルダー」が、メンバーひとりひとりの顕在的・潜在的なニーズを汲み取りながら、大小様々なセッションやイベントを企画し、勇気づけ、起業家の孤独に寄り添いながら、ともに伴走していきます。
※1 チームラーニングとは
チーム学習。チームメンバーが、チーム内外の人たちとの対話を通じて、自分たちの認知や思い込みをはじめ、問題の全体像を探究し、お互いの学びが相乗効果を得ながら進む学習法。上から下へ知識が流れるような従来の学習法を脱構築し、チームメンバー同士の視点や知識・経験を共有することでこそ、持続的な事業経営を支えるための思考法やアイディアを培うことができる。
ネーミング、ロゴデザインについて
「FUSE(フューズ)」という英単語には、「導火線」「融合」という意味があります。
事業上の課題解決の糸口が見つかり「やりきる力」が着火する場所、人やアイデア、プロジェクトの新しい結合を生み出す場所、という思いが込められています。
ロゴデザインには、七角形の角を結んで描かれた「火花」のモチーフを採用。360度は7で割り切ることができないため、原理的に「正七角形」を描くことはできません。起業にも事業にも、唯一の固定された正解がないように、「FUSE」は、常に変化し続ける場所であり、常に最適な状態を模索しながら成長し続ける、「未完成」な場所を表現しています。
施設概要
施設名 Co-startup Space & Community「FUSE」
所在地 静岡県浜松市中区鍛冶町100-1 ザザシティ浜松中央館 地下1階
施設規模 約2,000平方メートル
アクセス JR浜松駅・遠鉄新浜松駅から徒歩5分
URL https://www.fu-se.jp/
グランドオープン 2020年7月末(予定)
※見学会ならびにメンバー登録の受付開始時期については、新型コロナウイルスの感染拡大状況を
鑑みて、ゴールデンウィーク明けを目処に再検討の上、公式サイトよりお知らせいたします。
Impact HUB Tokyoの役割
Impact HUB Tokyoは、これまでのスタートアップ支援の実績を活かし、「FUSE」に入会する起業家たちを全方位から支えていきます。
起業家の成長と成長の伴走
■ひとりひとりに寄り添った相談・対話
■事業加速に向けたプログラム
■経営課題に関する勉強会トピックの抽出・洗い出し
■コミュニティ・メンバー同士の連携や接続を加速
■広報によるプロモーションの後方支援
コミュニティ・ビルディング活動
■メンバー向けの勉強会・交流会の設計・企画・実施
■コミュニティイベントの企画・実施
■オンライン・コミュニティのメンテナンス
■メンバー同士の互助活動の加速・促進
■グローバルな起業家コミュニティImpact HUBネットワークとの接続
他起業家と共に学ぶラーニング体験(プログラム)実施
■サスティナビリティなどのテーマ別の起業家支援プログラム
■水産業などの産業ごとの起業家支援プログラム
■テストマーケティングを実施できるレジデンスプログラム
■メンターになりたい連続起業家のためのプログラム
■チームで起業するスタートアップのためのレジデンスプログラム
心地よくコミュニティの中心となる「働く空間」の提供
■常に変わり続け、既成概念に挑戦し続けるワークスペースの提供
■オフィス機能として起業家に必要なものを低価格、デポジット無しで提供
事業主:浜松いわた信用金庫について https://hamamatsu-iwata.jp/
2019年1月に浜松信用金庫と磐田信用金庫が合併して発足した静岡県内最大の信用金庫。浜松市、磐田市など静岡県西部地域に88店舗を展開。預金量は2兆4,143億円(2019年3月31日時点、店舗数はリリース日時点)で全国でもトップクラスの規模を持っています。役職員数はグループで1,975人(2019年3月31日時点)
運営会社:Impact HUB Tokyoについて https://hubtokyo.com/
社会にインパクトを生み出そうとする起業家たちの世界的なコミュニティ「Impact HUB」ネットワークの一員。日本では株式会社Hub Tokyoが運営し、2013年の開設以降、800人を超す起業家やスタートアップチーム、企業内起業家、NPOリーダーなどが集まり、メンバー間のコラボレーションを生み出しながら今も拡大を続けています。
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