オリシロジェノミクスがセルフリー長鎖DNA構築ツールの販売を開始
PCR、大腸菌クローニングを超える無細胞長鎖環状 DNA の構築・増幅ツール!
オリシロジェノミクス株式会社は、セルフリー長鎖 DNA 構築ツールである『OriCiro Cell-Free Cloning System』を 2020 年 7 月 9 日より研究用試薬として販売開始しました。
革新的ゲノム技術の提供を通しより良いバイオエコノミーの実現を目指すライフサイエンス企業、オリシロジェノミクス株式会社(本社:東京都文京区本郷七丁目3番1号、代表取締役:平崎誠司)は本日、セルフリー(無細胞再構成系)による長鎖DNAの合成・増幅を可能にした世界初の製品、OriCiro Cell-Free Cloning Systemの販売を開始しました。
大腸菌を用いた細胞ベースのD N Aクローニング(D N Aの連結と増幅調製)は長鎖D N Aを対象とした標準的技術であり、バイオ研究者の多くが目的のDNAを得るために日々実施しております。一方で、この手法には多くの時間と手間が必要なうえ、低い効率、バイオセーフティーの懸念、細胞毒性によりクローニングできないD N A配列の存在など、いくつもの大きな課題が残されております。
OriCiro Cell-Free Cloning Systemはその全てを解決します。試験管内(in vitro)におけるたった2つのステップにより、複数の DNA 断片を同時連結して環状化し、その環状 DNA (プラスミドなど)を選択的に増幅、高純度で調製することを可能にしました。
OriCiro Assembly (連結反応)
DNAの相同末端を介して多数のDNA断片同士をワンステップでシームレスに連結することができます。従来の相同末端を利用したシームレス連結法は熱によるアニーリングを利用していますが、OriCiro Assemblyでは酵素反応によるアニーリングを利用しているため効率の良い連結を実現します。
OriCiro Amp (増幅反応)
OriCiro Assemblyの産物を、直接OriCiro Ampに加えて反応させるだけで、目的の環状DNAの増幅産物が高純度で得られます。反応に必要なのは環状 DNAに染色体複製起点のoriC 配列 (約300 bp)を含めることだけです(OriCiro Assemblyで挿入可能)。OriCiro AmpはoriC 配列を起点としたDNA複製サイクルの継続的な繰り返しを実現し、数時間の等温酵素反応のみで長鎖環状 DNAの正確かつ指数的な増幅を達成します。この技術は大腸菌のゲノム複製に関与する26種類のタンパク質を同定・精製し、かつ最適に混合することで製品化しました。
当社CSO(チーフサイエンスオフィサー)で立教大学理学部生命理学科教授の末次正幸は“OriCiro Cell-Free Cloning Systemは細胞を使わずシンプルな酵素反応のみで、デザインされた長鎖環状DNAを構築・調製する画期的技術であり、実験の効率化のみならず、従来は難しかったDNA構築も可能とすることで研究開発の可能性を大きく広げます”と述べております。
OriCiro Cell-Free Cloning Systemは本日より日本国内での販売を開始します。また今後、北米を中心とした海外向けの販売も予定しております。
製品の購入、お問い合わせ先
大学、公的研究機関など非営利団体のお客様:フナコシ株式会社(reagent@funakoshi.co.jp)
民間企業など営利団体のお客様:弊社(product@oriciro.com)まで直接お問い合わせください。
オリシロジェノミクスについて
合成生物学の飛躍的な発展は、創薬の加速、既存タンパク質の機能改良、さらには生物機能そのものを新しく構築することを可能にし、その研究開発は世界中で急速に拡大しています。今後、生命の設計図であるDNAの合成技術のアップデートにより、合成生物学のさらなる展開が期待されます。オリシロジェノミクスの長鎖DNA合成技術は、製薬、診断、食品、農業、環境などさまざまな産業分野で潜在的な市場を有しており、合成生物学の可能性を解き放つ強力なツールを提供しています。
URL: https://www.oriciro.com/
大腸菌を用いた細胞ベースのD N Aクローニング(D N Aの連結と増幅調製)は長鎖D N Aを対象とした標準的技術であり、バイオ研究者の多くが目的のDNAを得るために日々実施しております。一方で、この手法には多くの時間と手間が必要なうえ、低い効率、バイオセーフティーの懸念、細胞毒性によりクローニングできないD N A配列の存在など、いくつもの大きな課題が残されております。
OriCiro Cell-Free Cloning Systemはその全てを解決します。試験管内(in vitro)におけるたった2つのステップにより、複数の DNA 断片を同時連結して環状化し、その環状 DNA (プラスミドなど)を選択的に増幅、高純度で調製することを可能にしました。
OriCiro Assembly (連結反応)
DNAの相同末端を介して多数のDNA断片同士をワンステップでシームレスに連結することができます。従来の相同末端を利用したシームレス連結法は熱によるアニーリングを利用していますが、OriCiro Assemblyでは酵素反応によるアニーリングを利用しているため効率の良い連結を実現します。
OriCiro Amp (増幅反応)
OriCiro Assemblyの産物を、直接OriCiro Ampに加えて反応させるだけで、目的の環状DNAの増幅産物が高純度で得られます。反応に必要なのは環状 DNAに染色体複製起点のoriC 配列 (約300 bp)を含めることだけです(OriCiro Assemblyで挿入可能)。OriCiro AmpはoriC 配列を起点としたDNA複製サイクルの継続的な繰り返しを実現し、数時間の等温酵素反応のみで長鎖環状 DNAの正確かつ指数的な増幅を達成します。この技術は大腸菌のゲノム複製に関与する26種類のタンパク質を同定・精製し、かつ最適に混合することで製品化しました。
当社CSO(チーフサイエンスオフィサー)で立教大学理学部生命理学科教授の末次正幸は“OriCiro Cell-Free Cloning Systemは細胞を使わずシンプルな酵素反応のみで、デザインされた長鎖環状DNAを構築・調製する画期的技術であり、実験の効率化のみならず、従来は難しかったDNA構築も可能とすることで研究開発の可能性を大きく広げます”と述べております。
OriCiro Cell-Free Cloning Systemは本日より日本国内での販売を開始します。また今後、北米を中心とした海外向けの販売も予定しております。
製品の購入、お問い合わせ先
大学、公的研究機関など非営利団体のお客様:フナコシ株式会社(reagent@funakoshi.co.jp)
民間企業など営利団体のお客様:弊社(product@oriciro.com)まで直接お問い合わせください。
オリシロジェノミクスについて
合成生物学の飛躍的な発展は、創薬の加速、既存タンパク質の機能改良、さらには生物機能そのものを新しく構築することを可能にし、その研究開発は世界中で急速に拡大しています。今後、生命の設計図であるDNAの合成技術のアップデートにより、合成生物学のさらなる展開が期待されます。オリシロジェノミクスの長鎖DNA合成技術は、製薬、診断、食品、農業、環境などさまざまな産業分野で潜在的な市場を有しており、合成生物学の可能性を解き放つ強力なツールを提供しています。
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