NTT、NTTコミュニケーションズ、シーメンス、SIPBBが共同で行う低炭素・資源循環型経済への転換を目指した製造プロセス横断でのCO2排出量の可視化等に関するデータ流通の実証実験をJIPが支援

スイス・日本間での研究開発、実証実験、オープンイノベーションを支援する一般社団法人ジャパンイノベーションパーク（JIP。本社：東京都）は、NTT、NTTコミュニケーションズ、シーメンス、スイス国家プロジェクトであるスイスイノベーション（Switzerland Innovation）を推進するスイスイノベーションパーク・ビール/ビエンヌ(SIPBB)が2021年1月より実施するデータ流通共同実証実験を支援いたします。本データ流通共同実証実験は、低炭素・資源循環型経済への転換を目指した製造プロセス横断でのCO2排出量の可視化等を目的とします。一般社団法人ジャパンイノベーションパークは、今後一層、スイス・日本間でのイノベーションを促進し、スイスを中心とした欧州での日本企業の研究開発、実証実験、オープンイノベーションや、スイスを中心とした日本企業の欧州への展開を支援します。

スイスイノベーションパーク・ビール/ビエンヌでインダストリー4.0を推進するスイススマートファクトリーは、Lighthouse Project Industry 4.0と呼ばれる、製造エコシステムにおけるさまざまな実証実験を行っています。この実証実験には、グローバル企業を含む約40社が、スイススマートファクトリーのメンバーとして参加しています。
NTTソフトウェアイノベーションセンタとNTTコミュニケーションズは、Lighthouse Project Industry 4.0に参画し、低炭素・資源循環型経済への転換を目指した製造プロセス横断でのCO2排出量の可視化等に関するデータ流通実証実験を、ジャパンイノベーションパーク支援の下、シーメンス、スイスイノベーションパーク・ビール/ビエンヌと共同で行います。
また、今後、欧州のデータ基盤「GAIA-X」のコア技術「IDSコネクター」と、秘匿性の高いデータを安全に流通させる「DATA Trust®」の構想を具現化したNTTコミュニケーションズの「Smart Data Platform (SDPF)」を用いて、スイススマートファクトリーの実証実験データをEU域内や日本からセキュアに参照できる試験環境を構築し、法令や契約にもとづき各データの利用権限を適正に制御できる国際的な仕組みの実用性・運用性の検証も行う予定です。

 近年のテクノロジーの進化やグローバル化により、企業や組織は、内部の研究開発・国内での研究開発だけではなく、より海外の大企業・スタートアップとの提携などグローバルなオープンイノベーションの必要性が高まっています。ジャパンイノベーションパークは、インダストリー4.0を推進するスイススマートファクトリーをはじめ、グローバルな研究開発、実証実験、オープンイノベーションの支援体制を構築し、スイスイノベーションパーク・ビール/ビエンヌと共に、スイスにおける、日本企業の欧州での研究開発、実証実験、オープンイノベーションや、スイスを中心とした欧州企業との提携も含めた日本企業の海外展開を支援します。

■一般社団法人ジャパンイノベーションパークについて
一般社団法人ジャパンイノベーションパークは、直接スイス企業・欧州企業とビジネス機会の創出できる環境を構築することを目的に、スイスイノベーションパーク・ビール/ビエンヌ、合同会社Project136、ICT Factory GmbHと合同で設立された日本法人です。ジャパンイノベーションパークは、スイスイノベーションパーク・ビール/ビエンヌの日本における独占的パートナーであり、日本における窓口として、スイス・日本間のプロジェクト支援を行います。

■スイスイノベーションパーク・ビール/ビエンヌについて
スイスイノベーションパーク・ビール/ビエンヌは、スイスイノベーションを推進するためにスイス連邦政府の出資をうけた国家プロジェクトであるスイスイノベーション（Switzerland Innovation）を運営するスイスの民間非営利団体です。スイスイノベーションパーク・ビール/ビエンヌでは、大企業・中小企業・スタートアップ企業がグローバルに研究開発、実証実験、オープンイノベーションを行っており、スイスイノベーションパーク・ビール/ビエンヌの研究者が、研究開発、実証実験、開発の支援を行なっています。特に、インダストリー4.0を推進するスイススマートファクトリーにおいては、50社以上の企業がメンバーとして参画しており、シーメンス、ダッソー・システムズ、シュナイダーエレクトリック、SAP、スイス連邦工科大学ローザンヌ校、ベルン応用科学大学等、多くのグローバル企業や教育機関が参画しています。日系企業においても、NTTコミュニケーションズ、ファナック、安川電機等、日本を代表する大手企業がスイススマートファクトリーに参画しています。

■欧州データ基盤「GAIA-X」および「IDSコネクター」について
「GAIA-X」は、ドイツ政府とフランス政府が2019年10月に発表した、EU規模でのデータの共有や利活用を支援するための分散型データ基盤を構築する構想です。「IDSコネクター」は、International Data Spaces Association が提供する「GAIA-X」のコア技術となるソフトウェアで、データを送受信するクラウド、エッジコンピューター、デバイスなどに実装し適切に設定を行うことで、法令や契約にもとづき各データへのアクセスを制御できる仕組みです。NTTコミュニケーションズは、2020年10月1日より「IDSコネクター」を用いたデータ流通の実証実験を行っています。（下記URL参照）
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2020/0928.html

 お問い合わせ先：
[e-mail] (ジャパンイノベーションパーク)
ジャパンイノベーションパーク ウェブサイト：https://japan-innovation-park.com
スイスイノベーションパーク・ビール/ビエンヌ ウェブサイト：https://sipbb.ch